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ワクチン接種をして見えたこと

ついに1回目のワクチン接種をしてきた昨日。私はワクチンを「早く打ちたい」とずっと志願していたタイプだったからようやく予約が取れた時は、もう何もかもが上手くいくんじゃないかというくらい舞い上がっていた。それが約2ヶ月前。

今日。当然のことながら接種してからたった1日で世界が素晴らしく輝きだすはずもない。変わった事といえば一回目にも関わらず38.4℃の熱が出てしまっている私の体温くらいで、世界は一瞬すら光ってくれない。あまりに非常な世界は現実だ。ただ一つ、たった一回ワクチンを打って、初めて身近に医療従事者のリアルをほんの一部でも除けた事は大きかった。


母も医療従事者だけど、疲れを顔に出さない人だからどこかニュース番組で流れてくる「逼迫」という言葉は別の世界で起こってる様な感覚で眺めていた。でも実際昨日の接種会場では、感染リスクをあげないために効率よく私達接種される側の人間を誘導し、問診し、針を刺し、経過観察に付き合い、ととにかく多くの医療従事者の方がスタンバイしていた。

そしてその姿を見たら以前より安易に病院内の現状も想像することが出来た。今まで「医療従事者の方々に拍手を」という言葉が頭に引っかかっていた。医療従事者だけが大変なんじゃないし、私達会社員だって学生だってご老人だって皆十分苦しいのに、と私はあまりに子供だったと今は反省している。だって彼らは人の命と向き合っている。自分が感染するかもしれない状況でも人のために走り回っている。もちろんそれが彼らの仕事だから彼らの生活の豊かさのためでもあるのだろうけど、そうだとしても私たちは命を守られている。


私は間違っていた。今、医療従事者の方々に大きな拍手を。

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