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世の中の悲しみと自分を繋げてはいけない

誰も与えてくれない幸せを自分から掴まなくてどうするのだ。

6月4〜6日に東京ドームで開催される「読売巨人軍北海道日本ハムファーターズ」の交流戦チケット手配を終えた。併せてホテル宿泊予約も同時に進めていたため思ったよりも時間がかかってしまったけれど、元巨人ファン・現日ハムファンにとってはこの交流戦は一年を通して特別試合だ。

背番号26の内海投手の大ファンだった私は父に東京ドームへよく連れて行ってもらった。巨人ファンになったばかりの時に登録されていた選手は現巨人軍に坂本選手と亀井選手だけ。引退してコーチに名前を連ねている選手名鑑を見ると時間の経過を実感する。


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そもそも何が一番初めの野球への入り口だったのかと考え直すと父の隣でテレビ越しに観る野球の試合と、漫画MAJORだった。自分と同じ歳くらいの子の正直な姿や、漫画上で初めて触れる野球のルールを知っていくことが楽しかった。そしてそのルールを理解した上で実家近くの運動公園で毎週、少年野球の練習を見る事が楽しかった。そこが野球ファンの始まりだったように思う。そしてその楽しさにハマり続け今に繋がる。


土日を挟む3連戦。正直なところ、自分で稼いだお金で幸せを買うことに対して、であっても後ろめたい気持ちも本当はある。私が就職した先がもし、飲食店やアパレルだったなら、今心折れそうになりながら生活をしていただろう。旅行業界なら不満しかないだろう。私だったら友人や両親に心配されるギリギリカツカツの生活をしてしまいそうだ。もし生まれたのが何年か遅ければ、と考え出したらきりがないほど。

それを思うと、以前のように職場で堂々と「今日野球の試合観に行くんです!!」と両腕万歳して言えないし、時間休もひっそりと目立たずに申請するしかない。勿論Instagramでは安易に投稿できないしそこでの知り合いも増やせない。もし感染した際の最悪を想定して今のうちから動かなくてはいけない。

「なら行かなければいいじゃん」と私自身も思った時もあるけれど、この世の中の悲しみと自分の苦しみを繋げてはいけないと考えている。世の中は世の中、私は私でしかない。今まで両親や会社に守られて任せきりにして世情との繋がりを大きく意識することなく過ごしてきてしまったけれど、そんな私でもコロナとは共に戦話なければいけない。でもそれが幸せを奪われる理由にはならない。 


甘いと言われるだろう。

それでも誰も与えてくれない幸せを自分から掴まなくてどうするのだ。


というわけで、少しでも自分の気持ちの平常と日常、幸せを取り戻すべく粘って粘ってチケットをゲットした。この交流戦を除く6月そして7月8月の試合はオリンピックがはじまり、それに併せて会社の状況も先が読めなくなるため観戦に行くことはないだろう。だから、9月までの自分を癒す方法として、意思をもってゲットした。

賛否両論あるだろう。それでも自分の楽しみは自分で手にするしかないそこにどう向き合うかが、今、心が沈んだ世の中に少しは必要じゃないかと私は考えている。

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と、その前に、明後日の東京ドームが無観客ではないから、こっそり行って心の中で盛り上がろう。バックネット裏楽しみだ。




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