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見城 徹 ・藤田 晋 著「憂鬱でなければ、仕事じゃない 」 2011年7月15日

 おはようございます。自称「ノックアウトされたた女」神垣です。

 久々にパンチのきいた

 本を読みました。

 読んで、たちまちノックアウトされた一冊
 それは、「憂鬱でなければ、仕事じゃない」

 幻冬舎社長の見城徹氏とサイバーエージェント社長の藤田晋氏の
 共著です。
 というか、35の見城語録に、
 藤田さんが解説を添えた本といったところでしょうか。

 私は、見城さんのように突出した人が好きです。
 後ろ指さされるほど、異端、極端。でも、
 本人は、それをものともしない。

 草食系男子が増える今
 絶滅危惧種になりつつある、どぎつい男。

 人一倍繊細だから、人の何倍も大胆なことを仕掛ける。
 こういう“触れ幅”の大きい人って魅力的です。

 本書の第一章 人としての基本 の中に
 「自己顕示と自己嫌悪は『双子の兄弟』」
 という頁があります。

 自己顕示と自己嫌悪、この二極を持ち、その間を常に揺れ動く
 心の葛藤を抱える人は魅力的である、と。

 なかなかお目にかかれませんが、こういう人
 確かにいます。
 客観性を持ち、自分におぼれず、常に自らを試している人。
 願わくは、私もそんな人になりたいと憧れます。


 本書には、このほか
 「苦境こそ覚悟を決める一番のチャンス」
 「行く気がないのに、今度、飯でもと誘うな」
 「顰蹙は金を出してでも買え」
 など、刺激的な見城語録が満載です。

 そんな35の言葉の中で
 私が完全にノックアウトされたのがこれ
 「他者への想像力をはぐくむには、恋愛しかない」。

 人を動かすことが、あらゆる仕事の原点。
 そのために必要なものが、他者への想像力。
 では、その想像力をはぐくむのは何かと言えば
 恋愛である、と言い切る見城氏。

 その心は?

 答えは、本書154ページにあります。

 「中庸に」「ほどほどに」なんて生ぬるい言葉
 本書には出てきません。まさに劇薬。

 ここ一番の勝負の時に、わずかな毒をきかせる…
 そんなしたたかで、勇気ある仕事人になるための処方箋が
 この一冊です。


 見城 徹 ・藤田 晋 著 「憂鬱でなければ、仕事じゃない 」

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「何が大切で、何が無駄か?」
 見極める目を養える1冊。

(VOL.1532 2011年7月15日配信 メールマガジン あとがきより)

#金曜あとがき

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