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「書く」効用 2020年11月27日

 5日前から「モーニングページ」を書き始めました。

「モーニングページ」のこと、ご存じの読者は
「書いているよ」というかたもいるかもしれませんね。

 わたしは5日前まで、その名前もやり方も
 全然知りませんでした。

「モーニングページ」とは、
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という本で
 推奨している頭の中に渦巻く思考とか思いとか、
 ぐるぐるしているあれやこれやを
 一度ノートに書きだして“排水”してしまいましょう
 という習慣。

 朝、起きたらすぐノートを開き
 3ページ、手書きで、思いつくよしなしごとを
 書き連ねていくというもの。

 わたしが「モーニングページ」を始めようと思ったきっかけは
 本書にある

「モーニングページに間違った書き方というのはありません。
 素晴らしく上手く書く必要もありません。さらに言うと、
 文章でなくてもいいです。モーニングページというのは、
 頭に浮かんだものを書き表したものです」

という一節を読んだとき、
これってわたしがしている絵のワークショップ【絵のわ】
通じるものがあると思ったから。

「上手に描こう」「そっくりに描こう」という思いは捨てて
「ただ、見たままを描く」というワークショップを
 しているのですが

「モーニングページ」は「描く」を「書く」に転換し
「うまく書こう」「良い文章を書こう」なんて思わずに
「ただ、思いついたことを書く」
 という点で同じと思ったのです。

「モーニングページ」では、書き終えた文章を読み返しません。
 ひたすら、朝イチで3ページを手書きで埋めていく。
 きちんとした文章にする必要はなく、
 思い浮かんだ言葉を断片的に書いてもいい。

 わたしは子どもの頃から日記を書くのが嫌いでした。
 なぜなら、読み返したとき、自分が書いた文章が
 とっても恥ずかしくて、読む気にならなかったから。

 自意識過剰なだけなんですが、
 自分で書いたものを自分で読んで
「バカみたい」とか「恥ずかしい」と思う気持ちが強く
 54年生きてきて、日記を書いたことがありません。

 日記が嫌いなのに、メルマガのあとがきは書けてしまう──

 それは多分、読み手(=読者)に向けて書いているから
 だと思います。

 読み手を意識すれば、客観的に文章が書けるし
 どんな失敗をしても、それをネタにして書くことで
 自分の気持ちをリカバリーできてしまうのです。

 でも、日記のように自分に向けて書く文章は
 読むに堪えない。

 その点、「モーニングページ」は一定期間
 読み返さなくていいので、気が楽なんです。

 文書を書くことに集中すると
 自分の中で整理がつくのか、
 書き終えた後、すごく気分がスッキリします。

 これはメルマガを書くときも同じで
 どんな嫌なことがあっても、メルマガを書き終えたら
 忘れて、前向きな気持ちになれるのです。

 それは、わたしだけでなく、誰も同じで
「書く習慣」によって、自分の精神衛生を良好に保てるはず。

 わたしの「モーニングページ」の書き方は
 ・B5サイズのA罫(7ミリ横罫)
 ・フリクションのブルー
 を使って、毎朝書いています。

 最初に書き始める時間を記録し
 30分にタイマーをセットして
 書き終えた時間も記録していますが
 まだ30分以内で書き上げたことはなく
 早くても35、6分かかります。

 わたしの場合、
 字のきれいさは気にせず、なぐり書きのような状態ですが
 1行も空けずにびっしり字を書くので
 30分以上かかってしまうのかもしれません。

 筆記具も重要で、自分にとって手に負担がなく
 楽に書けるものをお勧めします。
 わたしはフリクションの0.7ミリが好きで、使っています。
 筆圧が高い人は、芯が固い筆記具より
 柔らかいものの方が良いでしょう。

 B5ノート3ページ分って結構な文字量になるので
 もっと小さいサイズの、罫の幅が大きいもの
 ペンも太字のものにすると
「モーニングページ」を続けやすいと思います
(続けることが目的なので)。

 本書には
「頭の中に浮かんだことを、何度も何度も繰り返し考えている
 自分に気付いたことはありますよね? これを私は脳のループ
 と呼んでいるのですが、これが始まると大事な仕事がまったく
 手につかなくなります。うまく説明できないのですが、頭の中
 に何か浮かんだ瞬間に、それを書き出すようにすると、
 同じことを何度も考えるのが間違っているような気分になって、
 脳が別のことを考えるようになるのです」
 とあります。

 まさにわたしは、この「脳のループ」に陥りやすいタイプなので
 5日間続けてみて、思考の「排水」効果を感じています。

 同じことをくよくよ考えなくなり、
 よって、怒りっぽくならないし、イライラが減ります
(うちの長女が一番実感しているかも)。

 興味ある方は、お試しを!
 でもまず、この本を読んでからの方がいいかな。

 ジュリア・キャメロン 著・菅 靖彦 翻訳
「新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。」

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「モーニングページ」で検索すると、方法が分かります。

「書く」ことのセラピー効果については
 わたしも過去に書いていますので、参考にしてください。

(2020年11月27日 VOL.3679配信 メールマガジン あとがきより)

▼追記 20210723
芸能界を離れ、50歳にしてカナダに語学留学した光浦靖子さんインタビュー からの引用。「書くことの効用」に共感を覚えた。


文章も最初は怒りで書いていると、便秘気味なグチャグチャな感じになるけど、それをお通じよく整えていくうちに、私も落ち着く。
 たぶんセラピーみたいなものじゃないですか。自問自答セラピーじゃないけど、1人2役3役でね。めんどくさいので、普段私は日記とか書かないから、こういうエッセイが何年か分の日記だと思ってます。

#読書感想文
#金曜あとがき
#書く習慣

▼モーニングページの次は「内観日記」!


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