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友が世を去ってから10年以上経って。【2020年版】

シゲクです。

最近、「シゲクさんがnoteをはじめたきっかけは何ですか」ということを聞かれることが増えてきました。確かに「350日連続更新」を達成することになったきっかけは気になることだと思います。

私がこの「note」をはじめるきっかけになったのは「10年以上前に友人が世を去ってしまったこと」です。その友人のことを記録記憶しておくために「note」をはじめました。

今回は、私が「2019年10月18日」に書いた「友が世を去ってから10年以上経って。」の内容と追加部分の記事になります。



今回は、10年以上前に世を去った高校時代の友人のことについて振り返ってみたいと思います。

一番直近では2020年1月11日に友人とお墓参りに行ってきました。その後に川崎フロンターレの試合を見るか、川崎フロンターレの展示を見た後にカラオケか、飲みにいくのが定番コースです。試合のこと、昔のこと、最近は家族のことが良く話題に出ます。

亡くなった高校時代の友人である彼との出会いは、高校1年の同じクラスで、3年も同じクラスでした。彼は高校3年の秋のある日、私に突然体がむくみとだるさを訴え、私が当時の担任に伝えたところ、彼はその日の午後から学校には来なくなりました。

当時の私はとても能天気な生徒で、彼が大変な病気にかかってしまったのではないかと思いながらも、あまり重大なことと捉えてはいませんでした。彼は、入学してからほぼずっと休んだことがない生徒で、秋から卒業式の日まで休んでも卒業要件をみたせるほどでした。

彼がその日以降に学校に来れたのは、私の記憶の中では卒業式だけでした。さすがにこの頃になると私も彼が大変な病気にかかっていることが理解できるようになっていました。ただ、私自身も大学受験に失敗し、浪人生として歩んでいく不安しか卒業式にはありませんでした。病気を克服するために頑張る彼と、この前一緒にお墓参りに行った友人もまた浪人生として歩みだしました。

3人の浪人生は、順調に新生活を送る他の同級生を横目に、互いに励まし合いました。2人で彼が入院している病院にお見舞いにいくこともありました。私は2006年のドイツワールドカップの放送をほとんど見ながら受験勉強に励み、彼が入院している病室でサッカーゲームのウイニングイレブンで対戦することもありました。

最初はあまり強くなかった彼が操るチームは、回を重ねるごとに強くなり闘病生活の長さを感じました。彼は外に出ることが難しくなっていましたが、しっかり受験勉強にも励んでいたようです。私は将来への不安を大きく感じながらも、3月の最後に大学に合格することになります。

そして、成人式を迎え、後日彼の家に向かう機会がありました。その日が彼と話した最後の日です。私はその時なんとなく彼と会う最後の日になることを予感していました。信じたくなかったのに、それは現実になってしまいました。

彼がお棺に入っているのを見た時、とても穏やかな顔をしていました。今考えれば、想像を絶する絶望が何度もあったと思います。とてつもなく苦しい時もあったと思います。でも、彼はすべてを乗り越えて穏やかな顔をしていました。その時の光景は今でも鮮明に覚えています。

彼の葬式が終わり、しばらく彼は家にいました。お線香をあげたいときは彼の家に訪問し、様々な話をご家族としました。そうして何年かしてから、今のお寺に彼と愛犬は眠っています。

今、私は彼がいなくなった10年以上の年月が流れた場所にいます。私はこれから何年生きるかはわかりませんが、そっちの世界にいくときの土産話をたくさんつくっておきたいものです。

自分の未来に自信が持てない、絶望することがあっても、いつか必ず終わりはやってきます。

いつももう少しだけ楽しく生きれたら良いな、と思い続けていきたいと思います。若くして旅立ってしまった彼は仏のような人間性を持った人物でした。いつも雑念に囚われている私とは対極にいるような存在です。


この記事を書いたのは「2019年10月18日」で、約1年が過ぎました。

1年後にまだ「note」を続けているとはこの時は思いもしませんでした。この1年で、日本のみならず世界中が大きな変化の時期を迎えました。

それでも、「note」をはじめるきっかけになったこの記事のおかげで、1日1記事を積み重ね続けることが出来たと思っています。

安心して友人のお墓参りに行ける日が来るのはまだ少し遠いかもしれませんが、いつまでも心の中に忘れずにいます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日は、この辺で失礼します。

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