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ただただ嫌な気持ちになる。現在そして老後が不安になる映画「アミューズメント•パーク」【ホラー映画を毎日観る人】(394日目)

「アミューズメント•パーク」(1973)
ジョージ・A・ロメロ監督

◆あらすじ
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遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう。
(公式より引用)
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ゾンビ映画界の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に発表した作品です。

「遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう。」

という簡潔かつ強烈な公式のあらすじに惹かれてしまいます。
現在、アマゾンプライムやU-NEXTで配信中です。

漠然とした不安が襲ってくるジャケ写です。

俳優のリンカーン•マーゼル御本人が視聴者に語りかける冒頭から引き付けられます。

この白い部屋も不安になります。

1973年からすでに問題視されていた高齢化社会を架空の遊園地を訪れた老人で表現しており、
「あの老人はいつかの自分だと思ってください」というとんでもなく恐ろしい発言で締め括られます。

“老後の不安”って生きていれば必ずやってくることなのでオバケや殺人鬼よりもはるかに怖いかもしれません。

高齢化社会、貧富の差、搾取、老老介護、最悪な未来、社会には居場所も無ければ必要ともされていないという現実、そしてそれに抗おうと空回りする虚しさ

こんな嫌な気持ちになる映画初めてです。

エンタメでも何でもなく、これが一番のホラーなのかもしれません。

「影響力のある若いうちに積極的に行動してください」
という言葉はジョージ・A・ロメロ監督から我々への注意喚起であり啓蒙なのかもしれません。

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