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カタカナ語によって浸透するスピードの違いがあるのはなぜか。

アジェンダ、ということばがある。

「議題」という意味だ。
間違いなく昭和はおろか平成前期には使われていなかったことば。
10年くらい前からだろうか。ビジネス業界では聞きなれないカタカナ語が飛び交うようになった。

数年前まで「最近流行ってるあのカタカナ語なんなん」と不満げに語っていた課長も、最近は「アジェンダ作っておいて、あとファシリテーターに部長が入るから」なんて指示もザラになった。私の会社でもすっかり当たり前(?)に使われるようになった。

しかしどうにも、このカタカナ語をまだまだ受け入れられないおじさんたちは多い。
それはそれで別に良いと思う。こんな時代だからあえて「議題」と書いても味があるし、おじさんであるわたしはどちらかといえば「議題」のほうが分かりやすくて好きだ。

しかし「スキレット」とか「ミルクパン」なんてオシャレっぽいカタカナ語は、なるたけ積極的に使っていきたいと思っている。
この違いはどこからくるのかな?と考えた結果、たどり着いた答えは「女子が使っているかどうか」だ。

おじさんはいくつになってもモテていたい。これには、やましい考えがあろうがなかろうが、関係ない。男は義理チョコでも貰ったらうれしい生き物なのだ。深浅に関わらず、女性に「すてき!」と思われることは、明日への活力につながるのだ。

ビジネス用語と違い、オシャレなカタカナ語を使えると、オシャレな婦女子の仲間入りをした気分になれる。
だからあっという間に世の中では「バイキング」は「ビュッフェ」になったし、「スパゲティ」は「パスタ」が当たり前になった(細かい意味合いの違いはおいといて)。

しかし、婦女子のことばをやたら使えばいいってもんでもない。
使いどころが難しい。
たとえば周りの会話をかきわけて、これみよがしにドヤ顔で「ぴえん」「勝たん」とか言ってはいけない。
もちろん、脂っぽく2度3度と繰りかえすのはもってのほか。
あくまでも、さらりと言いたい。
聞こえるか聞こえないかくらいで、さらーりと。


※ファシリテーター=中立的な立場で参加して会議の質を高めるひと。

※スキレット 小さい鉄鍋。

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※ミルクパン 小鍋。

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出典:Comfota 

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