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心を洗濯する旅へ‐屋久島旅3日目の日記‐
屋久島旅から戻って20日近くが経ち、屋久島にいるあいだにしっとりと潤ったはずの私の心は、また現実という荒波にしっかりと揉まれています。
なかなかに世知辛いものだと思いつつ、屋久島旅へ行っていなかったらもっと辛かったかもなぁ…なんて思ったりしながら、3日目の日記を書き写していきます。
今回で完結と言っていましたが、シリーズ4部作にします。
次回が絶対に、なにがなんでも屋久島旅最終回。
まだ1,2をお読みでない方はぜひそちらをお読みいただいてから、3日目へ突入してもらえたらと思います。
①↓↓↓
②↓↓↓
それでは3日目の日記、長いですのでごゆっくりどうぞ。
【4月16日(火) 快晴】
昨晩は雨を全身全霊で浴び、さすがに疲れていたらしく泥のように眠ってあっという間に朝が来た。
朝ごはんを食べる気力もなく(宿泊しているRAKUSAホテルは朝食はセルフサービス)、出発時間ぎりぎりまで部屋でゆっくりしてから、フロントへ。
相変わらず今日も爽やかなお二人。
おはようございます、今日もよろしくお願いします。
外は昨日の大雨がうそだったかのような青空。
今日は昨日断念した島内一周を成し遂げるべく、レンタカーに乗り込み出発。
朝一で酒造見学を予約していたので、まずは「屋久島伝承蔵 本坊酒造」へ向かう。
屋久島のお酒と言えばやはり芋焼酎。私は芋焼酎が苦手だったのだが、屋久島で暮らしている間においしさに気が付いた。
そのおいしさの秘密を解き明かすときが遂にやってきたのだ。
謎に大袈裟になってしまったが、実は初めての酒造見学。
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時期的に焼酎の製造はしていなかったので、酒蔵で映像を観ながら丁寧に説明してもらい、とても興味深く勉強になった。屋久島観光のルートに入れたほうがいい、絶対。
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手作りのためひとつひとつ違う
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中に入っただけで酔ってしまいそうだった
このまま時計回りに一周をすればいいのだが、今朝急遽私のお店でも大人気のお塩をつくる方に午前中であればお逢いできることになった。
ご夫妻も愛用しているお塩なのでぜひつくり手さんに逢ってみたいとのことで永田地区にある塩小屋へ向かうことにする。
あとからゆっくり観光を愉しめるよう、一旦引き返して反時計回りに車を走らせる。
11時40分頃、到着。なんとか間に合った。
もう何度か訪問させてもらっているが、この綺麗な海から汲み上げた海水でこの場所で丁寧につくられるお塩がおいしくないわけないじゃないか…と毎回思う。
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いままさに天然塩が作られているところ
自分がいつも使っているものや、口にしているものがつくられているところを、実際に見ることができるのはとても貴重な経験だ。
その地に赴いて、自ら体感する。これに勝るものはない。
いつもおいしいお塩をありがとうございます。とお礼を言い、この先はしばらくお店も無いので近くの永田浜で軽く昼食。
いよいよ本格的に島内観光がスタート。
まずは照葉樹林の森『西部林道』へ屋久島の生き物たちに会いに行く。
車で走ることが出来る唯一の世界自然遺産地域
屋久島の西部にあり、東シナ海に面した無人地帯に広がる原生林の中を通る林道で、車で走ることが出来る唯一の世界自然遺産地域です。海岸部から山頂部まで人の手が加わっていない森林を見ることができます。
屋久島が世界自然遺産となる根拠の一つである日本最大の照葉樹林の垂直分布が一望できます。また、道路を走れば高い確率でヤクザルやヤクシカにも出会えます。
毎度のことながら、ひとつひとつの植物の大きさに驚く。
ずっと昔から時が止まっているような場所だ。
早速ヤクシカさんに出逢う。バンビのような小さなサイズ感がかわいい。
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森の中にもたくさんいる。鹿の王国のようだ。
私はなぜかずっと、この森の中に住んで鹿の王になりたいと考えていた。
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そんな妄想をしながらゆっくりと車を先へ進めていく。
基本道幅が狭く、崖があったりするので、慎重に運転をしているが昨日の豪雨ドライブに比べればおちゃのこさいさいだった。いかん、油断大敵。
そして西部林道は、車がすれ違うときに海側にならないので反時計回りがオススメです!!
ヤクザルさんにも出会えた。今日はヤクザルさん若干少なめな感じかしら?
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展望所で車を降りて絶景を眺めていたら、素敵なカップルが「この先におサルさんいっぱいいたよ。子ザルもいた。」というナイスな情報を教えてくれた。ちなみに外国の方で心根まで素敵だった。Thanks!!
素敵カップルの情報通り、少し車を走らせたらヤクザルの群れを発見!!
雨の多い島だからか、毛が長くフサフサだ。そして小さめ。
離れたところから静かに見守る。ヤンチャ盛りの子ザルたちもいる。兄弟かな?追いかけっこしている姿を見て、ふいに我が家の犬猫のことを想い出し軽くホームシック。もう3日も逢っていないのだね。
気を取り直して。
太古の世界に迷い込んだかのような西部林道を抜け、『大川の滝』へ。
昨日大雨だったおかげで水量も多く迫力満点。
滝つぼの近くまで行けるのでマイナスイオンを浴びまくる。最高だ。
お二人もマイナスイオンを浴びまくって、凄く楽しそうだった。
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滝壺に虹🌈
すっかり癒されて滝をあとにし、昨日真っ白で何も見えなかった『千尋の滝』を目指す。
島の南側の海も川も本当にきれいなのだが、私は尾之間のあたりから姿が見えてくる山の景色が大好きだ。
モッチョム岳を筆頭に、岩肌が剥き出しになった威厳のある山々。
花崗岩が隆起してできた島であるということを実感できる。
ここをドライブするときは、いつもちょっとぞわぞわする。
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素晴らしい景色を眺めながら素敵なカフェ『果林』で暫し休憩。
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お腹も満たされ、いよいよリベンジ千尋の滝。
昨日と同じ道なのだろうかと疑うほど走りやすい道路を上がっていきすんなり駐車場へ到着。滝の見える場所まで少しだけ歩く。
今日はちゃんとそこに在った。剝き出しの花崗岩その奥に島の水を循環させるべく流れ落ちる滝。圧巻。もう一度来て良かった。リベンジ大成功。
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今夜お二人は永田に宿泊されるため、朝、酒造見学をした安房、宿泊先だった小瀬田、宮之浦を通り抜ける。一湊の展望所に寄って大海原を眺め、無事永田まで戻り、お二人を宿に送り届けてからひとり永田浜へ。
砂浜に座って波の音を聴きながら夕日を眺める。
少し霞んでいたのだけれど、それもまた格別にきれいだった。
移住していたころ、よくここへ来ては夕日が沈むまで珈琲を飲みながら本を読んでいた。
なんて贅沢な時間だったのだろう。
なんて贅沢な暮らしだったのだろう。
かけがえのない貴重な経験だったのだ。
そんな大切なことに改めて気が付いた。
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ありがとう、屋久島
感慨深い気持ちで、本日もお世話になるRAKUSAホテルへ戻る。
社長やスタッフのみなさんと一緒に飲みながら、夜がふけていった。
本日の走行距離、島一周約130㎞。しかも小瀬田‐永田間を往復したころになるから…ダメだもう頭が働かん。とりあえず凄い走った。
明日は最終日。おやすみなさい。
はい、3日目も内容が濃すぎて長い日記になりました。
手帳には箇条書き、文章適当、時々寝てる。という感じでほぼ殴り書きのような状態になってしまっていたので、こうしてまとめられること、それを読んでもらえることが凄くありがたいです。
次週屋久島旅編、ついに最終回。
どうぞおたのしみに。
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