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2023年読んでよかった本ランキング ~生きやすさ編~

自分の一番近くにいるのは自分です。もっともっと自分で自分にハグしながら心を磨きたいと思い、2023年に多くの本を読みました。

今日は手に取った本のなかで、生きやすくなるために読んでよかったと思う本をランキング形式で紹介します。

たくさんの知見や言葉に出会えて、日々感謝です。

大好きなウィンナーコーヒーと若林さんの本

1位 北欧時間

1位は日暮いんこさんの「北欧時間」。実家へ帰るとき用に購入しました。

北欧の文化に惹かれます

生きづらさを感じていた日本人の方が北欧へ渡り、そこで気づいたヒントが書き綴られています。元々自分へ鞭を打つ思考の癖があったとしても、トレーニングすることで、いくらでも変わっていけるのだなと勇気をもらいました。

素敵だなと思った言葉を紹介します。

# 自分が自分の1番の拠り所になってあげたいと思える言葉でした。

「世の中で1番大事な関係性って、誰との関係性だと思う?」
「それは、いつも自分の1番近くにいて、生涯ずっとともに時間を過ごす人。つまり、自分自身だよ。」

「北欧時間」日暮いんこ

# 私たちはもっと自分の心の声を聞いてあげてもいいのかもしれない。

成功したから幸せに「なる」のではなく、「好きなことをしている」=「幸せな状態の時間を過ごしている」=「成功している」。
好きなことをしている時間をちょっとずつ増やしていきませんか?

「北欧時間」日暮いんこ

# ちゃんとした大人ってなんだろう?と考えさせられました。正しさの刀を振りかざす人より、いつまでも子供のように好奇心をもって楽しくしている大人になりたいと思いました。

「ちゃんとした大人」になるのをあきらめてから、すごく人生が楽しくなった。「ちゃんとした大人」ではなく、面白い大人、いつも楽しそうにしている大人を目指してみませんか?

「北欧時間」日暮いんこ

# 「失敗しない」を前提にするか、「失敗する」を前提にするかでチャレンジのしやすさがだいぶ変わります。

君は何事も片方の道を選べば成功、片方の道を選べば失敗してゲームオーバーになると思ってない?僕は自分の体験から、成功までの道のりをこう考えている。最初から成功の道、失敗の道に分かれているわけじゃない。まずは目の前の道を進むしかない。そうすると当然のようにいくつも失敗があって、それらを乗り越えつつ進んで、初めて成功に辿り着くって感じ。

だから最初から最後まで失敗なしの計画を立てようなんてしない。とにかく前に進みながら、ちょっとずつ失敗していく。

「北欧時間」日暮いんこ

2位 人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」

2位は田坂広志さんの「人間を磨く」。パートナーのKindle本を漁っていたらこのタイトルを見つけたので読んでみたら、とても素敵な内容でした。

人間を磨くとは、成長するというプラスなものをイメージしますが、この本を読み、エゴや意地、プライドを手放せるかということも含まれていることに気付きました。

# はじめの文章から、素敵です。

「人間を磨く」とは、「非の無い人間」を目指すことではない。

「人間を磨く」田坂広志

# 非を認め、素直に謝れるか。いくつになっても間違ったら、謝って、ハグしたいです。(合法な限り…!)

人間を磨くためにはまず自分の非を認めることから始まります。自分の欠点を自覚し、それが出たら素直に認め、反省する。「自分は悪くない」「自分に非はない」という小さなエゴを手放せるかどうかです。

「人間を磨く」田坂広志

たとえ、自分に非がないと思える出来事においても、自分から心を開き、相手に対して声をかけ、時に相手に謝ることのできる「しなやかな心」が大切です。

「人間を磨く」田坂広志

# 長所、短所というのは単なる見方でしかないのです。

本来、「欠点」は存在しない。「個性」だけが存在する。
人は、自分にとって好都合なものを長所と呼び、自分にとって不都合なものを短所と呼ぶ。見る立場と置かれた状況によって、長所にもなれば、短所にもなる。存在するのは、人間の「個性」だけである。

「人間を磨く」田坂広志

# 自分にかける言葉を好感のものに変えていきたいなと、改めて思いました。

言葉には不思議な力がある。
嫌悪の言葉は、嫌悪の感情を引き出し、強化する。
好感の言葉は、好感の感情を引き出し、強化する。
人は嬉しいから笑うのではない。笑うから嬉しくなるのだ。

「人間を磨く」田坂広志

3位 HYGGEな子供たち 自分を大切にする北欧の小さな習慣

3位はninaさんの「HYGGEな子供たち」。Kindle unlimitedの対象だったので読んでみたところ、素敵な北欧の教育に触れることができました。

(Kindle unlimited対象)

北欧には、幼少期から子供に対して人として尊重して接し、自分の道を歩かせる教育文化があるようです。あなたはあなたしかいない、高みを目指しても目指さなくてもあなたはあなた、ということを優しく教えてくれました。

また、洋服はユニセックス、全赤ん坊にはベイビーボックス配布、など他の国ならではの事実も知ることができます。他の国の事実を知ると、自分の中の思い込みにハッとさせられます。思い込みによる無意識の反応は、気づいていないところで人を傷つけることがあるため、定期的に外していきたいものです。

# ナンバーワンを目指すこともいいけれど、それ以前にオンリーワンであることを心に留めておきたいです。

誰もがオンリーワン。
そのままで十分価値がある。生きていること自体がすごい。
自分の意見をいうことはふつう。みんなと平等というのは、それぞれがそれぞれでいいってこと。

「自分を大切にする北欧の小さな習慣」Nina

# 2文目が、悩み苦しむ人に届いてほしいと願うばかりです。

凸凹でいい。
生きること、それこそが勉強であり、重要なこと。
人生って文字通り生きることでしょ?だから、たくさんの選択肢があって、たくさんの生き方がそこにある。みんな違うけど、それが美しい。

「自分を大切にする北欧の小さな習慣」Nina

4位 波に乗る力

4位は大好きな武田双雲さんの「波に乗る力」という本です。これは君たちはどう生きるかと似た世界観の本で、大地や自然が先に存在しており、人間がそこに住ませてもらっている、というような発想で書かれています。いつもご機嫌な双雲さんの思考を知りたくて、手に取りました。

この本は会話形式で進むので、セリフではなく印象に残ったストーリーを紹介します。

まっすぐな線をどうやって引くか?

まっすぐな線を引くために、双雲さんは自分の当の先から後ろまで、無限の線が走っていると考える。その無限の線の上で、線をなぞると直線が引ける。我々は人間単位で物事を考えがちだけど、それはあくまで人間社会の話であり、原子、分子、植物、動物、地球、宇宙というもっと大きなものが存在している。

私たちは自分の存在や悩みがとても大きいもののように感じてしまうけれど、本当は小さな原子でしかなくて、人間関係の悩みは人間世界の話であることを心に留めておきたいです。飛行機の上から地上を見ると、自分の悩みが小さく感じる時と同じ気持ちになりました。

感謝する心は「観察する」ことから始める。

Appreciationは感謝するの他、観賞する・関心するという意味がある。なので、まずやるべきことは目の前のモノやヒトに関心を向けること。旦那さんのことを変えようとしないで、まずは5秒観察してみる、そこから始めてみましょう。

今までは意識していなかったところを5秒だけ観察してみる、だけならハードルが低いと思いませんか?私は階段を観察したら、階段の先のところに滑り防止のゴムがあり、昔の人が滑って転ぶと危ないからといって作ってくれたのか、ありがたいナムナムという感謝につながりました。

ちなみに本の内容も素敵でしたが、1番は登場するヒツジが可愛いです。可愛いヒツジとちょっとしたマインドフルネスを学びたい人におすすめです。

5位 あなたはあなたが使っている言葉でできている

5位はゲイリージョンビショップさんの「あなたはあなたが使っている言葉でできている」という本です。去年の私はデフォルトで機嫌がよい人を研究し、共通点の一つとして「日頃からポジティブな言葉を発する」ことという仮説を立てていました。それがこの本では論文や研究をもとに客観的に論じられており、「なるほど、この本を初めから読めばよかったのか」と思った本です。

(Kindle unlimited対象)

人の心と言葉は密接に関係しあっています。「クソッタレ」と叫べば何だか腹がたつような気持ちになり、「最高だーーー」と叫べば何だか鼻が伸びる気持ちになります。感情が先ではなく、言葉が先の時があるのです。

いくつか素敵な言葉を紹介します。

# シンプルですね。自分にかける言葉はコントロールできる部分なので、意識的に変えていきたいです。

自分にどんな言葉をかけるかで人生が変わる。
言葉は幸せな人生を送るためのカギになる。

「あなたはあなたが使っている言葉でできている」ゲイリー・ジョン・ビショップ

ネガティブな言葉がネガティブな感情を呼ぶ。
人間の感情の大部分が思考から生み出されているなら、感情をコントロールするには思考をコントロールすればよい。もっというなら、心の中で思い描く文章、つまり自分との会話に使う言葉を変えればいい。そもそも感情はそこから生まれてくるものだから。

「あなたはあなたが使っている言葉でできている」ゲイリー・ジョン・ビショップ

# 全ては自分の捉え方次第なのだと、改めて思いました。

自分にとっての現実は、自分の頭で作り出せる。
問題をどう捉え、どう表現するかは自分次第。足枷にもなれば、前へ進むための踏み台にもなる。

「あなたはあなたが使っている言葉でできている」ゲイリー・ジョン・ビショップ

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

全ては自分の捉え方次第であり、捉え方はトレーニングすれば、誰でもいつからでも変われるものなのだと、励ましてもらいました。

最後におまけで一冊を紹介します。若林さんの「ナナメの夕暮れ」という本です。これも生きやすくなるためのヒントが詰まっています。

一つだけ、言葉をプレゼントします。

「なんで気にするのよ、外のジャッジを。」
「なんで?…やっぱり受け入れられたいからですかね?」
「外のジャッジが間違っているとしても?」
「外のジャッジが間違っている?…間違っているんですか?」

若林正恭「ナナメの夕暮れ」

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