2. 仕事帰り、崖の柵を乗り越えたかった
仕事の話
仕事中にふと涙が溢れることが、今週に入ってから一日に何度もありました。
ただ、その気分をさらに下げることがないよう、自分のペースで仕事を片付けていくのが……とはならないのがこの職場の特色です。
私のいる職場は、皆で1つの大量のタスクを分け合って片付けて、それをチーフがまとめて本部に送るというのが仕事の仕組みです。
最初はそれがとても楽しかったです。
弱音を吐いても「確かにここは難しいところです」と返してくれる方がほとんどですし、コツを聞けば皆さん「慣れ」としか言いませんがコミュニケーションを取ってくれますから。
ただ、最近仕事の量が増えたことで職場の空気に余裕が無くなってきました。
社員同士のコミュニケーションはいつもどおり明るいのですが、「え?○○も今月までにですか?」というような会話がチラッと聞こえるようになり、皆さんが貴重な昼休みを潰してまで仕事をしたり、残業が出るようになりました。
そんな時、私はただの役立たずです。
自分なりに頑張っていたところで「シーナさん、あとは私がやるので」とシゴデキな先輩に肩を叩かれて、次のタスクに取り掛からなければなりません。
最初の頃は多少時間が掛かっても最後まで作業させてくれていたのですが、新人に余裕を与える空気がいつのまにか消えていました。
もしかして私はもう新人ではないのでしょうか?
まだ入社して3ヶ月目ですが…。
私は「最後まで頑張ったぞ」という達成感と「どうやったら上手くいくかな」という小さな試行錯誤が好きです。
それを感じることができないまま、何度も同僚が「あとは私がやります」とお手伝いを申し出てくださると、少しずつ不甲斐なさと実力不足の実感が心の中に蓄積されるようになりました。
他にもストレスはありましたが、伏せておきます。
また、会社の上層部の考えの一端を知る機会があり、理不尽だ…とか、そもそもこの会社の仕組みって……など、色々不満を抱えることが増えたのも原因の一つかもしれません。
限界は岬にある
仕事中にふと涙がこぼれるようになったり、ストレスを感じれば感じるほど下痢が酷くなってきました。
鉄剤を処方されていた影響で💩ウンコ💩が驚くほど黒くなっていたので、薬の影響とはいえ、流石に体にあらゆる異変が起きているのを感じていました。
心療内科から貰っていたロラゼパムやランドセンを飲んでも、全然不安感が消えません。
思考力は変わらないのに体はゾンビのように緩慢で、早く手を動かさないといけないのに、それができません。
コンビニの焼き菓子売り場で、死んだ愛猫にそっくりなイラストパッケージを見た時は、もう何かが限界にきて、眼精疲労を庇っているふりをしてハンカチで目を覆って涙を流していました。
ある日、涙をドライアイで乾かしながらゆっくり仕事をしていたとき、社内で決められた5分間だけの休憩時間を待ち侘びていたら、不意に「もう死ねるわ」と思い立ちました。
その日、夫は家にいませんでした。夜勤で一晩職場にいる予定でした。
ですから、仕事が終わったらあとは私が何を食べても何処へ行っても自由です。
「ここから車で4時間くらい掛かっちゃうけど、○○岬行こっかなー。途中で○○に寄ってご飯食べて。最後に真っ暗な崖に飛び込んで死んだら、あとは全部解決するし。海の中っていいなあ。夫には悪いけど、猫のことはお願いしようかな」
考えている間、とても楽しみでした。これで仕事が頑張れるぞー、と思っていました。
でも、やっぱり同じように涙は出てきました。
しかし、それが危ない思考であることも分かっていました。なのでtwitterに呟いたところ、すぐに(既に適応障害を患っている)友人から返事が来て、電話で色々話すことができました。
彼女は「休め」「辞めろ」「危ない」と色々なアドバイスをくれました。
友人との通話で「死にたい」とふと気軽に思うことの重さを話し合ったとき、予想以上に心が晴れやかになりました。
そして次の日仕事を休んで、夫と心療内科に行くことを決めました。
職場の上司には、鬱病の症状が出て通院のため休むことと、休職の可能性を示唆する旨をメールで夜中の3時に送りました。27時という時間帯から深刻さを感じ取ってほしかったのですが、果たして伝わったでしょうか。
号泣ならもっと早くしとけ
これまでの経緯を詳細にメモに取っていたので、病院では詳しく伝えることができました。
そして、死のうと思った前日のことを主治医に話そうと「仕事終わり、車で海の崖に行ってそのまま死のうと思いました」と言おうとしたとき、
「仕事が終わったら」で言葉が詰まりました。鼻がヅーンと痛くなりました。
「おいやめろ」と内心ざわつきました。
なぜかこの期に及んで「目に涙が滲み、頬を一筋伝う」どころか、ありえない量の涙と鼻水が出てきました。鼻水が詰まっているせいで何もいえなくて、1分〜数分ほど号泣で何も言えませんでした。
カバンに入れていたハンカチすら出す余裕もなく、顔を真っ赤にして「そのまま、ドライブ、死、たくなっちゃってえ」と、本当に追い詰められている人みたいな感じの診察になりました。
本当は「いや〜、なんか、そのまま仕事帰りに○○岬まで行って崖に飛び込みたくなっちゃって」とサラッと言うつもりでした。
こんなに泣くなんて思いませんでした。「時系列に説明していくので、聞いてくださいね」と言った時点で涙声が出てしまったのも、なんかおかしいなと思っていました。
この悲しみが自分の本心だったのか? こんなにストレスが溜まっていたのか?………ならもっと早く教えてよ!!!!!
結局先生に貰った箱ティッシュを抱えたままそんなことを話して、結果的には休職の勧めと鬱病判定、あと過敏性腸症候群(IPS)が病名に追加されました。
俺は行く 診断書を手に 理路のため
↑の頭文字を取るとどの単語になるかおわかりですか?特に意味はありません。
上司からの返信はありませんが、ひとまず病院からの診断書はゲットしたので、明日会社のポストに投函しにいく予定です。
休職は3ヶ月ほどの予定です。もしかしたら伸びるかもしれませんし、そのままどこかに転職できるかもしれません。
とりあえず、今は24時間すぐに申し訳なさと死にたさで泣けてしまう状況をなんとかしなければと思っています。
なんとかなるでしょうか。分からないです。生きたいとはまだはっきり思えていません。幸せな空間の中でもしょっちゅう「死にたいよう」と落ち込んだり、泣きそうになります。
ただ、とりあえず、ダイソー×手塚治虫作品コラボグッズのノートを買うまでは死ねないかなと思っています。
110円に生かされていると思うと、それもまた間先生の治療費みたいでイイですね。先生、アラサーから分捕る治療費が110円で大丈夫ですか?
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