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いのちのやくそく・112

「自分が何を感じて、何を思って、何がしたいのか?」

静かな時の中で自分自身に問いかけて、答えを導いて言葉にしていくと心の奥に隠れていた本当の思いに出会って、驚いたり、涙したりするかもしれませんし、少しずつ肩の力が抜けていくかもしれません。

瞑想とはまさに、そうした自分の内にある、自分でも気づけずにいた、あるいはわからなくなってしまった自分の声を聴き、嫌いな自分や嫌な感情を手放して幸せに近ずいていくこと。これは、自分自身を取り戻し、「自分の感覚を育てていく」作業なのです。

1日に5分ほどの短い時間でも、目を閉じて心を落ち着かせて、頭を整理していくと、いくつかの変化を感じることができます。自分の周りの空気が少しずつ落ち着いて澄んできて、心の中の粗い思いが落ちていき、内側に秘めている本当の声が浮かび上がってきます。それこそが心の声であり、目に閉じてそうした感受性を高めることで、さらに奥にあるたましいの声を聴くことが出来るようになります。

僕は普段、「瞑想」や「ヒーリング」のクラスを大阪や東京で受け持っています。瞑想を普段の生活に役立てる方法をお伝えしていて、「瞑想をして何を感じたのか?」について、それぞれに感じたことをみなさんに言葉にしてもらうのですが、それぞれに感じる言葉は本当にさまざまで、「これが正しい答え」というものはなく、中には爆笑してしまうようなものもあります。

一方感じたことを言葉にできず、「よくわかりませんでした」と言われる方もいます。でも、「感受性を育て、言葉で表現する」という事に不慣れな方もたくさんいらっしゃるのですから、これもまったく問題ないことです。
このプログラムでは、次のような手順で、みなさんに感じたことを表現していただいています。

1、まず自分がどう感じたのか?(How?)
例:気持ちいい

2、自分の中で何が変化して、そう感じたのか?(What?)
例:肩の力が抜けたので

3、自分がそう感じたのはなぜか?(Why?)
例:力が抜けて、それまで力を入れていたのがわかった

4、「感じたこと、変化したこと」の原因や理由を考える(Think)
例:いい子でいるようにと、きつく躾けられていたから

5、口に出して説明する。(Explain)
例:それまで自分ではわからなかったが、いつも力が入っていた。小さい頃に経験したことの影響で、こうでなければいけないという思い込みが強かった。そういったことに気がついて、今は精神的にも力が抜けて気持ちがいい。

このようなプロセスを経て、自分の感覚を言葉にして説明します。「自分の感じたままの言葉」を口にするというのは、ある意味とても勇気がいることかもしれません。人の反応も気になるでしょうし、「もし自分の意見について他人から何か言われたらどうしよう」と心配になるかもしれません。

それでも自分の感覚を信じて言葉を紡ぎ出すと、大切にしている思いが浮かび上がってきます。僕はそんな言葉と出会う旅に、自分に真摯に向き合い、本当の自分を見つけ出そうとするその人自身を感じて、心を動かされるのです。


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