ホットクック使いこなし度【神レベル】までの奮闘記
はじめまして、シャープ社員のおだしです。シャープ公式noteの”中の人”に、ホットクック愛を買われてライターとして抜擢されました。
料理の素人だった私が、おそらく世界最高峰にホットクックを使いこなしているであろう「使いこなし度:99 【神レベル】」を達成するまでの経緯について書きます。
買っても使いこなせるか心配している人の参考になったり、持っている人が「好きと言っていいんだ」という気持ちになったりしていただければ幸いです。
公私ともにホットクックと深い関係に
私自身は、デザイン部門でエンジニアをやっています。一言で説明しにくいお仕事ですが、ここで言いたいのは調理家電の仕事を一筋でやってきた者ではないということです。ほんの2年前までは料理した経験すらない素人でした。
ホットクックとの出会いは、2020年まで遡ります。それまでのような対面イベントが開催できなくなり、完全オンラインの「ヘルシオ教室」を立ち上げることになりました。
ヘルシオ教室は、ヘルシオとホットクックの活用術を、開発者やレシピ本の著者から学べるという教室です。
私は配信システムの構築・運用まわりでヘルシオ教室の運営に参画するようになりました。裏方ながら、音声チェックがてら教室の内容はほとんどを聞いてきました。
最初の頃は、まだホットクックを持っていなかったのが「門前の小僧習わぬ経を読む」かのように、魅力や使いこなし術が語れるようになりました。
運営に参加するうちに「自分はホットクックを持っているべき人なんじゃないか」という使命感が湧いてきました。
思い立ったが吉日、2020年12月当時に最新であったFモデルこと「KN-HW24F」を買い求めました。ほぼ生まれて初めて料理をした私でも、おいしい煮物を作ることができるのは我が家にもたらされたイノベーションでした。
知って使い倒せば満足できるという経験から、もし周囲に「ホットクックにしようか迷っている」という人がいたら、「絶対に後悔はさせない!」と推します。きっかけはお仕事であっても、私自身がホットクックの愛用者でもあるため、けっこう本心からオススメしています。
まずは無線LANに接続しよう
この記事でお話しする使いこなし度の前フリとして、まずは無線LAN機能について書きます。ホットクックを無線LAN経由でインターネットに繋げて、どのような良いことがあるのかという内容です。
買った時には入っていなかった新メニューが、どんどん公開されてインターネット経由で手に入る。…というのは売り文句としてよく聞きますし、想像もつきやすいかと思います。
新メニュー取得と比べれば目立ちにくいけれど、ホットクック本体でレシピが見られる機能がお気に入りです。意外と知らない人も多いです。
例えば、「ゆで卵」は内鍋に卵と水を入れてスタートを押すだけなので、わざわざレシピブックを開くまでもありません。しかし、「水は何mL入れればよいか?」について詳細までは覚えていません。
そんな時、「ゆで卵」を選んだまま本体の「聞いて」ボタン(新しい機種では COCORO KITCHENボタン)を押せば、インターネットから取得した材料やレシピを教えてくれます。
COCORO HOMEアプリと連携することで使える機能もあります。例えば予約調理の出来上がり時刻の変更ができます。我が家の場合は妻がほとんど家にいるので、外に出た私と妻とのコミニュケーションツールとして活躍しています。
COCORO HOMEアプリを開くと、私が電車通勤中でも「肉じゃがの調理が終わりました」と分かります。妻に「今から帰る」連絡ついでに「今日の夕食は肉じゃがなんだね!」という話題ができます。
妻が「まぜ技ユニット」をセットし忘れたことも、通勤中に分かってしまいます。「つけ忘れた?」とメッセージするとイラっとされてしまいました。みなさんもご注意ください。
AIoTの活用については作り手・使い手ともに模索しているようなところはあり、何に役立つのかピンとこない機能もあります。でも、生活に取り込んでみると意外と新しい経験だったりするので、何事も試してみるものだと考えています。
様々な無線LAN機能の紹介はサイトにお任せして、中でも私が熱中したのは使いこなし度でした。
使いこなし度を効率よく上げる方法
この記事の本題である使いこなし度というのは、無線LAN機能による調理履歴をクラウドで集計して、ホットクックの使いこなし状況を1~99までの数値で表示する機能です。
2021年9月発売のGモデルの登場に合わせて、無線LAN機能として使いこなし度をみる機能が搭載されました。Fモデル以前でも使いこなし度をみることはできますが、機能搭載した2021年夏ごろからの集計となります。
周囲にはホットクックの愛用者が多いため、「使いこなし度はいくつ?」という話題になります。
ゲーム感覚もあって誰よりも早く使いこなし度 99 【神レベル】になるぞ!と決心しました。
攻略法については、無線LAN機能の説明から読み取れます。ステップアップメニューや、調理したことがないメニューに挑戦すると使いこなし度が上がります。日常の中でひたすら実践し、レベル上げに勤しみました。
奮闘記:乳児はいないのに離乳食
作ったことのないメニューに挑戦する日々が始まります。私は魚料理を開拓するのが好きでした。魚屋さんで「〇〇を作りたいんです」と伝えると、切るところまでやってくれるので、包丁を握らず豪華な料理ができます。
お値段が張るメニューもありますが、ちょうど外食に行けない時期だったこともあり、良い気晴らしになりました。
煮物だけではなく、カレー、シチュー、スープ、ゆで物、蒸し物、めん類、発酵、低温調理、お菓子などなどいろいろなメニューを片っ端から作り尽くしました。
自家製のパンを作るのも、人生経験として学びがありました。おそらく、使いこなし度を上げるというモチベーションが無ければ挑戦していなかったと思います。
2度にわたる発酵の後に焼くというホットけない工程になっていて、パン屋さんの偉大さに気付きました。自分で作る焼きたてのパンも、達成感があっておいしさはひとしおではあります。
ある日、妻が家で「離乳食」を選んで調理したことがCOCORO HOMEから通知された時には、「そこまでやるのか…」という気持ちになりました。子供たちは既に幼稚園に通っていて、我が家に乳幼児はいないのに、みんなで離乳食を食べるのです。
帰宅してみるとなんのことはない、蒸し野菜でした。それほどまでに、家族が一丸となって使いこなし度のレベルアップに協力してくれるのは、とても有難いことだと感じました。
奮闘記:連続技の追求
ホットクックを買い求める人の多くが「簡単に料理ができる」ことを求めるところ、使いこなし度のレベルアップを目指すと「たくさんメニューが消化できてお得」に変わってきます。
ホットクックで炊いた「ごはん」(No.139)を材料に、ホットクックで醸した「甘酒」(No.107)を使って、ホットクックで「ほろほろチキンの甘酒カレー」(No.353)を作る連続技をくりだすことで、1品の料理で3メニューも制覇できます。
ホットクックで作った「ヨーグルト」(No.129)を使って、ホットクックで作った「クリームチーズ」(No.110)を使って、ホットクックで作った「チーズケーキ」という連続技もやりました。
クリームチーズを作る工程で5時間待ちが発生するので、調理を始めてから「今日は食べられないじゃないか」と気付きました。
チーズケーキは、ヘルシオ教室に登壇いただいたこともある阪下千恵先生の著書「毎日のホットクックレシピ」のレシピで作りました。「ブラウニー」(No.127)の加熱を使用していて、調理法が似たものを使えばレシピの幅が広げられるんだという学びがありました。
ホットクックで作った材料(例:塩麹)を使って作る料理、下処理してから料理するメニュー(例:ロールキャベツ)など、数あるレシピから繋がりを探してみるのも楽しみの1つとなりました。
奮闘記:ステップアップメニューに服従する日々
作ったことのないメニューに1日1回は挑戦することで、60くらいまでは毎日のように使いこなし度が上がります。それ以降は、徐々に成長が鈍化してきて、3~4日おきにしか上がらなくなります。
テコ入れの必要性を感じ、我が家ではステップアップメニューを活用しはじめました。[COCORO KITCHEN] → [使いこなし応援] → [ステップアップメニュー]を選ぶと、ホットクックが我が家にとってのオススメメニューを推してくる機能です。
ステップアップメニューから選ぶことで使いこなし度が上がりやすいため、我が家の食卓はステップアップメニューに支配されはじめます。ホットクックが牛すじカレーだと言えば、我が家の夕食は牛すじカレーになります。
オススメされていきなり調理することは困難ですが、材料を準備しているうちにステップアップメニューが変わってしまうこともあります。調理する可能性のあるステップアップメニューを「ダウンロード」しておくのがおすすめです。
奮闘記:お手入れするくらいならゆで卵を作る
カレーを作った後はにおいが気になるという人は多いかと思います。そんな時に、「お手入れ」のメニューで対策ができます。具体的には、レモンを入れた水を温める手順になります。
でも、口にしない水を温めるだけなのは勿体ない気がしてきます。お手入れするより「ゆで卵」(No.95)を調理した方が使いこなし度が上がるし、付け合わせもできるし、一石二鳥だと考えるようになりました。
個人の感想ながら、ゆで卵の調理でもそこそこの消臭効果は感じられました。我が家では調理順の工夫も解決法となりました。カレーの直後でもジッパー付き食品保存袋を使う低温調理や、味の強い煮物を調理すれば、そこまでにおいは気になりません。
※個人の感想です。
初挑戦するメニューの調理は、作ったことがあるメニューの調理と比べて使いこなし度レベルアップ効果があるという話でした。逆にいえば、作ったことがあるメニューであっても、「塵も積もれば山となる」でレベルアップには繋がります。
ホットクックを休ませている時間が勿体ない気がして、ちょっと買い物に出かける時にも、常備菜や副菜を仕掛ける習慣ができました。放置しても状態が悪くならないメニューを選ぶのがコツです。加熱が進んでしまうような葉物は、調理後すぐに取り出す必要があります。
ホットクックが好きな妻が好き
1か月で100回程度のペースで調理をこなし、毎日1回は作ったことのないメニューに挑戦し続けてきました。その結果、集計開始から約1か月で51 【めきめき】、約2か月で71【名人レベル】、約4か月で91【達人レベル】に到達することができました。
そこからの道のり長く、苦戦しました。使いこなし度 99【神レベル】に到達したのは、集計開始から8か月経ってのことでした。
私が成し遂げたかのように書いているけれど、私ではなく妻がホットクックを酷使してくれた功績が大きいです。【神レベル】になったからと言って何か良いことがある訳でもないのに、ここまで頑張ってくれた妻には感謝の気持ちしかありません。
話は逸れますが、写真や映像素材を手弁当で準備することもあり、たいていは妻が快く(時に不平を言いながら)協力してくれています。こちらについても、この場を借りて感謝いたします。
私も妻もホットクックが大好きですし、無くてはならない存在になりました。私はそんな妻のことが好きだと、公式noteで愛を叫びます。
ホットクックが好きな人に囲まれると、自分も好きでいいんだと安心できて、より好きが語りやすくなります。好きが伝搬する場を作ることができたら素敵ではないでしょうか。そんな気持ちから、好きを言葉にしました。
肉じゃがに始まり肉じゃがに終わる
ヘルシオ教室 特別イベントで勝間和代先生が登壇された際に、参加者からダイエットに関する質問を受けて、「一生続けられそうな習慣を選びなさい」という旨のことを話されていたことを思い出します。
無理せずおいしい料理を食べて、痩せられるような習慣でなければ一過性で終わってしまうということです。
この話になぞらえると、8か月で【神レベル】を目指す習慣はストイックで楽しくはあっても、一生続けられるものではありませんでした。カンストしてからは、無理にステップアップメニューを選んだり、新しいレシピに挑戦したりすることは辞めました。
使いこなし度を上げる熱は冷めたけれど、1日に3~4回はホットクックが活躍します。【神レベル】に到達してからも繰り返し作るメニューとしては、肉じゃが、豚バラ大根、ビーフカレー、にんじん(ゆで)、ヨーグルト、つぶあんなどに落ち着きました。
考えようによっては、我が家のヘヴィロテメニューを知るための探索として、使いこなし度のレベルアップに勤しんだ日々があったともいえます。気になった新レシピが出てくれば、たまには挑戦することで、習慣をアップデートしてまいります。
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