最近観た配信のお笑い(マヂカルラブリーno寄席/ダイヤモンドno寄席)
1.1 マヂカルラブリー no 寄席 (アーカイブ1/9まで)
3年連続開催、お正月の風物詩となりつつある無観客配信ライブ。2021年の初回で客席から他芸人がヤジを飛ばす形式で爆ハネした結果、昨年は全員が張り切りすぎてやや失敗。今回はかなり良い盛り上がりを観れて素晴らしくぶっ壊れたものを浴びることができた。めちゃくちゃ面白いのだけど、これを年明けに観ると何が面白いのかの1年の基準が狂っちゃうのが困りごと。
マヂラブは野田ミュージカル、ダイヤモンドは昨年のM-1最下位ネタをボコボコに殴って再利用したり、徹底的に静かなゴー☆ジャスやコント中止となったザ・ギース、歌い続けたモダンタイムスなどヤジの抜き差しもバリエーションが増えてて最高。とはいえ最後の賞レースの全てを嫌っている永野が全てを持っていった。もはやヤジありきで新ネタおろしてるだろ。悪すぎ！
1.3 ダイヤモンド no 寄席(アーカイブ1/9まで)
昨年はダイヤモンド野澤が骨折により欠席となり、結果的にとんでもない悪ノリが加速した奇祭と化したこの寄席。前半のネタパートでは、各コンビが持ちネタに他人のネタを好き勝手にサンプリングしまくり、ただのお笑いジャンキーの集まりのようになっていた。令和ロマンの「まる子VSロジャー」、ママタルトとAマッソの「〜ってやめてよ！！」、おかしすぎる。
後半の「お笑い大喜利」パートは最初から様子がおかしかったが、その後は基本的に「ちゃんぴおんずno寄席」と化し、リズム芸の祭典となっていた。前回と違う種類の悪ノリが渦巻きまくる無茶苦茶な展開の末、最後はなぜだか“悪夢”を軸に綺麗にまとめ上げていて驚いた。実は宣伝文句にも周到に仕込まれていた“悪夢”の伏線。これはお笑い「インセプション」だった。
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