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私の百寺巡礼

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五木寛之先生は70歳を過ぎてから百寺巡礼をされた。日本の寺院の多くは車が入れない険しい石段を登る事で辿り着く。横浜辺りの寺も、ちょっとした坂の上で、わざと車が入れないようにしてあ…
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#百寺巡礼

同行二人

同行二人

同行二人
読み方:どうぎょうににん

お遍路などの巡礼、霊場巡りにおいて、常に自分には弘法大師がついていてくれる、弘法大師が共にいてくれるという意味で書きつける語。

一方、キリスト教の世界においても、似たような有名な話がある。

キリスト教会において親しまれてきた「あしあと(フットプリント)」という詩があります。今日は、この詩と、この詩についての伝えられているエピソードを紹介します。

あしあと

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九州一の修行道場 福岡県久留米市 臨済宗妙心寺派江南山梅林寺 私の百寺巡礼260

九州一の修行道場 福岡県久留米市 臨済宗妙心寺派江南山梅林寺 私の百寺巡礼260

JR久留米駅前にある臨済宗寺院。それが梅林寺だ。久留米駅前には「悠々梅」の樹がある。梅林寺から寄贈されたものなのだそうだ。
久留米の観光案内所に行くと、梅林寺=梅の名所とある。
太宰府天満宮では梅の木がわからずにいたのに、久留米駅に来て、沢山の梅の木に青い梅の実を見られるとは。ううむ。

JR久留米駅のすぐ裏手、筑後川べりの丘に堂々たる伽藍をみせているのが、臨済宗妙心寺派の梅林寺です。
九州の代表

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日本初の禅寺 福岡市博多区 臨済宗妙心寺派安国山聖福寺 私の百寺巡礼259

日本初の禅寺 福岡市博多区 臨済宗妙心寺派安国山聖福寺 私の百寺巡礼259

福岡旅行を計画して知った事が多すぎて、 スマホじゃないが
「ストレージが足りません」状態に。
要するに!頭の容量の限界が近いのだ。ヤバイよ、ヤバイよ。

と、ここ臨済宗妙心寺派聖福寺は、臨済宗の祖・栄西禅師が開祖した日本初の禅寺である。
ええええ!臨済宗って京都からじゃないんかーい!

聖福寺(しょうふくじ)は、福岡県福岡市博多区にある臨済宗妙心寺派の寺院である。栄西創建で、日本最初の本格的な禅寺

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日本仏教の歴史の始まり・・・福岡県太宰府市 臨済宗妙心寺派戒壇院 私の百寺巡礼258

日本仏教の歴史の始まり・・・福岡県太宰府市 臨済宗妙心寺派戒壇院 私の百寺巡礼258

2年ほど前の事。仕事場に捨ててあった湯島天満宮の合格御守。
イヤイヤ、これは成就したなら返さなあかんやろ、と湯島天満宮に行ったのが、私が天満宮、菅原道真公にハマったきっかけかもしれない。
菅原道真公といえば太宰府!
何故か、太宰府天満宮に行こうと思い立ち。時間もあるからと立ち寄ったのが、観世音寺、そして、戒壇院だ。

筑紫戒壇院は天下三戒壇の一つとして、大和の東大寺、下野の薬師寺の戒壇とともに知ら

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迫力ある仏像群 福岡県太宰府市 天台宗清水山観世音寺 私の百寺巡礼257

迫力ある仏像群 福岡県太宰府市 天台宗清水山観世音寺 私の百寺巡礼257

あくまでもメインは太宰府天満宮。時間に余裕があるから、先に他の場所にも行くか。そんなお気楽な気分でパソコンでGoogleマップを閲覧。
そこで、太宰府駅から徒歩圏内の観世音寺にと計画を立てたわけであるが、旅の直前に読んだ五木寛之先生の「百寺巡礼」シリーズ。九州での寺院にしっかりと紹介されていたのである。

新幹線の中で予習する。何々?数多くのお寺を廻った五木寛之先生絶賛の仏像群ですと!

 観世音

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遣唐使の歴史を感じる寺院 真言宗九州教団南岳山東長寺 私の百寺巡礼256

遣唐使の歴史を感じる寺院 真言宗九州教団南岳山東長寺 私の百寺巡礼256

東長寺(とうちょうじ)は、福岡県福岡市博多区にある真言宗の寺院。九州における真言宗九州教団の拠点寺院(別格本山)である。山号は南岳山、正式名称は東長密寺である。博多旧市街にある寺院の一つ。
『筑前国続風土記』によると、空海(弘法大師)が唐での修行を終え帰国の途につき、大同元年(806年)10月に博多へ帰着、翌年4月末まで博多に滞在したと記されている[1]。滞在のおりに、密教東漸(とうぜん[注釈 1

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大慈母観音の下に己を観る 福岡県久留米市 真言宗智山派成田山久留米分院明王寺 私の百寺巡礼255

大慈母観音の下に己を観る 福岡県久留米市 真言宗智山派成田山久留米分院明王寺 私の百寺巡礼255

身代り不動尊で全国的に知られています千葉県の大本山成田山新勝寺から御分霊を招請して開山、「宝石開運門」建立についで、救世慈母大観音像(総工費20億円)が建立されています。 この大観音像は、高さ62メートルの鉄筋コンクリート造りです。 眉間の白毫は30センチの金の延板上に、3カラットのダイヤモンド18個が、また、胸の゙蕫竄には水晶と眷翠(56個)を配し、13メートルの幼児を抱いています。 胎内は螺旋

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綺麗な禅寺 秩父札所26番 臨済宗建長寺派萬松山圓融寺 私の百寺巡礼254

綺麗な禅寺 秩父札所26番 臨済宗建長寺派萬松山圓融寺 私の百寺巡礼254

圓融寺の本尊は、「恵心僧都(えしんそうず)」の作といわれる像立26㌢の「聖観世音菩薩」である。現在は圓融寺の本堂に安置されているが、かつては「岩井堂(観音堂)」に安置されていた。圓融寺本堂から出て山沿いに行き、300段余りの石段を約30分上ると朱色の豪快な舞台造りの岩井堂がある。京都の清水寺を模した舞台に立つと周囲の雄大な景色が一望できる。その昔、弘法大師がこの地に「巡錫(じゅんしゃく=僧が各地を

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SL撮り鉄スポットの聖地 秩父札所27番 曹洞宗龍河山大渕寺 私の百寺巡礼253

SL撮り鉄スポットの聖地 秩父札所27番 曹洞宗龍河山大渕寺 私の百寺巡礼253

大渕寺の観音堂は、明治・大正と二度にわたる大火災で観音堂を全て焼失した。その後、本堂と観音堂を兼ねた仮堂として再建されていたが、平成8年(1996年)裏山を切り開き、三間四面の「月影堂(観音堂)」が再建された。本尊は「聖観世音菩薩」で、微笑んでいるようにみえる聖観音像である。昔、「宝明(ほうめい)」という名の行脚僧が、この影森の地で病に倒れた。そこへ訪れた弘法大師は、宝明からの病の話を聞くと、聖観

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山深き地の古刹 秩父札所30番 臨済宗建長寺派瑞龍山法雲寺 私の百寺巡礼252

山深き地の古刹 秩父札所30番 臨済宗建長寺派瑞龍山法雲寺 私の百寺巡礼252

瑞龍山「法雲寺」は、臨済宗建長寺派の寺院で、開創は13世紀中頃の鎌倉時代である。本尊は「如意輪観世音菩薩」で木の坐像、像高約40センチメートル、唐の第9代帝王「玄宗(げんそう)」の作と言われている。皇帝が戦場にあって楊貴妃の冥福を祈り、観音の御心にすがる真情がうかがえて、美しく尊厳に満ちたものである。観音堂は六間四面、唐様の方形造り、過去帳に元和(げんな)元年(1615年)の建立とされている。この

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無人の猫寺 秩父市 曹洞宗自由山円通寺 私の百寺巡礼251

無人の猫寺 秩父市 曹洞宗自由山円通寺 私の百寺巡礼251

円通寺の縁起は、応栄2年(1395)に村の人々が地蔵堂を創建したことから始まります。弘治2年(1556)9月5日、照月禅達和尚により開基。当初は、圓東寺と称していましたが、慶長2年(1597)の太閤検地に伴い、自由山圓通寺と改称。境内の樹齢200年余りの桜は、近在の人々を楽しませています。

こちらの枝垂れ桜が有名で、あーー、又来る季節を間違えっちゃったよ。

であるが。ここ円通寺さん。Googl

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住宅街の中のお遍路廻り 杉並区 真言宗室生寺派泉涌山医王院龍光寺 私の百寺巡礼250

住宅街の中のお遍路廻り 杉並区 真言宗室生寺派泉涌山医王院龍光寺 私の百寺巡礼250

雨も降りそうであったし、今日は行くのは辞めようか?などと悩みながらも駅から近い!と、参拝したのが、こちらの真言宗寺院である。

当寺は泉涌山医王院と号する真言宗室生寺派の寺院です。本尊は薬師如来立像で、杉並区内では珍しい平安時代末期(12世紀前半)に造立されたものです。
開創は、明治10年の書上げによると承安2年(1172)とされ、開山は寺伝によれば龍観和尚(明応2年(1493)寂)と伝えられてい

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水戸藩と縁の深い寺院 水戸市 真言宗豊山派笠原山東光院神崎寺 私の百寺巡礼249

水戸藩と縁の深い寺院 水戸市 真言宗豊山派笠原山東光院神崎寺 私の百寺巡礼249

水戸駅から偕楽園までの一帯。事前の検索での簡単な感想を言うと、
「神社が多く、目だった寺院はないな」であった。
そんな中、ここ神崎寺が水戸駅周辺では一番大きいかもしれない。
(私が気づいていないだけであるなら申し訳ない)

県都・水戸市は茨城県の中部に位置し、この県の政治・経済・文化の中心地として発展を続けている。
那珂川流域の低地と周辺の台地から成り、中世以来江戸氏、佐竹氏の城下町だった。
慶長

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太田道灌開基の寺 伊勢原市 曹洞宗蟠龍山洞昌院 私の百寺巡礼248

太田道灌開基の寺 伊勢原市 曹洞宗蟠龍山洞昌院 私の百寺巡礼248

洞昌院は、太田左衛門大夫持資入道道灌(法名洞昌院心圓道灌、文明18年卒)を開基として、陽室照寅が開山となり、創建したといわれています。天正19年寺領3石の御朱印状を受領、近隣に多くの末寺を擁する中本寺格の寺院でありました。太田道灌は、軍学の大家で、江戸城・川越城・岩槻城を築城したことでも有名です。
太田道灌(一四三二ー一四八六)は幼名を鶴千代といい、成人してからは資長または持資といった。また仏門に

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