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拝啓 わたしの推しへ

本日は、次作のシングル選抜発表。

推しは、選抜に選ばれなかった。

わたしの推しは、数年前まで、若手選抜として活躍しており、何度かシングル選抜にも選ばれ期待されていたメンバー。

チームのキャプテンという重荷を背負い、チームのことを考えて、常に全力で努力し続ける背中を見せてくれる。

本当に本当に素敵なメンバーだ。

それなのに、どうして報われないのか。
努力が報われるべきメンバーなのに。

わたしは、推しに対して異常なほど依存してしまっているのかもしれないし、自分を投影しているのかもしれない。でも、やはり親バカならぬ推しバカであるわたしには、彼女が選ばれないのは悔しくて仕方ない。

どこかで、彼女自身も選抜入りを過去の栄光だと思っているような気もするし、昔ほど選抜という立ち位置に執着していないような雰囲気すら漂っている。

選抜じゃなくても、主演映画や、舞台、ブランドのモデルなど、様々な場所でファンを楽しませてくれているわたしの推し。

でも、わたしは、アイドルの彼女が好きなのだ。

楽しそうに歌って踊る、表情豊かな彼女の姿を見るために生きているといっても過言ではない。

生き甲斐は何かと聞かれたら、推しを応援することだと即答してしまうくらいには、推しが好きだ。

だから、推しが選抜に選ばれなくても、アイドルとして活動している姿を少しでも陰ながら応援できたら嬉しい。

それでも、悔しいと思ってしまうのは、わたしのエゴなのだろうか。

本人もきっと悔しいだろうし、選ばれないことで、存在価値やアイドルとしての限界を感じていることだろう。

そんな時、ふと、卒業の2文字がよぎる。

予感でしかないが、わたしの推しは、数年以内に卒業という選択をする気がする。3年後にアイドルの推しを見ることは難しいような。そんな感覚だ。日に日に、卒業を匂わせる言葉が増えてきたきがして、正直まだ心の準備はできていない。

「推しは推せるうちに推せ  」

本当にその通りだと思う。いつ推しが卒業して、この世界からいなくなってしまうかわからないから。

いつかくるその時に、後悔しないように、自分にできる最大の推し事をわたしも頑張りたいと思った。

そして、いつの日かまた、選抜として活動するその日がくることを、わたしは絶対に信じている。

「努力は必ず報われる」と言い残して卒業した初代総監督の言葉を信じ続け、努力し続ける彼女なら、絶対に大丈夫。誰よりも輝くその姿を、大きなステージで見られる日は、そう遠くないはずだ。