見出し画像

不完全な自分を許す 再休職ダイアリー

こんにちは、Shadeです。
僕は30代、既婚(子無し)、バイセクシャルでメンタル疾患持ちの男性です。

最近、天候の変化が激しいですね。
曇りがちな日が多く、気温の振れ幅も大きいためか、調子を取り戻したように見えた僕のメンタルは再びやられ気味…苦笑
初回の記事の所信表明で、「noteの更新頻度を上げる」と息巻いていたのですが、「可能な限り」、と保険をかけておいて良かったとホッとしている今日この頃です。

ただ、カウンセラーの先生の指導の元、「朝からどこかへ外出する」という習慣は続けられており、晴れている日は、一瞬ですが穏やかな気持ちになることもあります。
向かう先は相変わらず同じ図書館。そして大抵同じ席。
「居場所」の確保もできています。

…と、ここまで書いていて気がついたことが一つ。
それは、自分が「何かを続けること」、いわゆる「ルーティン」に強いこだわりを持っているということ。
noteを更新できないもどかしさも、定期的に図書館へ向かい、同じ席に座ることも、全てはこの特性からきています。
そして、実はこれこそが、僕を苦しめる要因の一つでもあるのです。

思えば、仕事をしている時も、僕はこの「ルーティン」に固執していました。
全てにおいて自分で自分に課したルールがあり、これを守らない限り次の段階へ進むことができない。
そのため、昔から「丁寧さ」を求められる業務は得意でしたが、「スピード」を求められる仕事はとても苦手でした。

また、一番苦痛だったのが、毎日の仕事を終える時。
今自分が抱えている案件の締め切りを勘違いしていないか、その日までに行うべき業務にやり漏れがないか、実行したと思っている仕事が、本当に実行できているか。
何度も何度も、自分の気が済むまで確認しないと退社できないのです。
これは特性を通り越して、完全に何らかの病気です苦笑
そして病名は恐らく、「完璧主義」。

「完璧主義」の人間が一番恐れるのは、「ミスをすること」と、「変化に対応すること」。要は、イレギュラーな出来事にとても弱い…。
しかし、この世界は、イレギュラーな物事で満ち溢れています。
電車は遅れるし、仕事で使用しているシステムが障害を起こすこともしょっちゅうだし、何より冒頭に記載した通り、天気は毎日のように変わる。
当たり前ですが、全てを完全にコントロールすることなんてできるはずがありません。

こうした「完璧主義」の僕にとって、「ルーティン」は自分で自分の首を絞めることに繋がります苦笑
もちろん、自分で決めた「ルーティン」を楽しんで続けている場合はまた話が別だと思うのですが(毎日のように投稿されているnoterさんの記事を読んでいると、こちらも嬉しくなります)、僕の場合は、それが裏目に出てしまっている。

このダイアリーの初回の記事で、休職期間中のテーマを二つ挙げました。
それは、「感情を解放すること」と、「自分に優しくすること」。
今回、自分のこの特性に気がついたことで、ここにもう一つ、「完璧主義をやめること」を付け加えたい。
期せずして課題が増えてしまいましたが、これをクリアしない限り、復職したとしても、また同じことの繰り返しになりそうだという、確かな予感があります。

完璧な人などいない、(中略)でもね、私たちはみんな、完璧からの外れ方がすばらしいの。

『惑う星』リチャード・パワーズ、木原善彦訳、2022年、新潮社

上記に引用したのは、ちょうど今読んでいる本の中で出会った文章。これぞまさに、という感じで、自分の心にガツンと響きました。
何事においても完璧を目指すのは、絶対に勝てない勝負に挑むのと同じこと。つまり、負けが確定しているゲームを永遠に続けるのと同義なのです。
また、こんな言葉もあります。

でも、海に荒れないように求めることなどできない。

『わたしのいるところ』ジュンパ・ラヒリ、中嶋浩郎訳、2019年、新潮社

これは主に、自分のメンタルの波が乱高下している時に唱えたい一節。
天気と同じように、感情という海もやはり、自分自身では掌握することができないものの一つです。特に、休職を余儀なくされている今の僕の状態ではなおさらのこと。
それならば、時には荒れ狂う波に身を任せ、またある時には束の間の凪の期間を慈しみたい。それはまた、「感情を解放すること」にも繋がりそうな気がします。

有難いことに、今の僕は、少し立ち止まる時間を頂いたおかげで、これまで気がつかなかった自分自身と向き合うことができる。
そのことに感謝しつつ、毎日のように変化する自分のコンディションを楽しめるようになることが、ひとまずの目標です。

完璧でない自分を許すことができれば、この世界はもっと生きやすくなるはずだから。

「LGBTQ+」当事者同士が繋がる・共感し合える場として、共同マガジン「ゆるく繋がるLGBTQ+座談会」を立ち上げました。無料でどなたでもメンバーになっていただけるので、ご参加希望ございましたら、ぜひお気軽にコメントください!