杉本ユーイチ/ベリーバッドアラモード

ベリーバッドアラモード @verybadalamode というバンドで曲を作っている人…

杉本ユーイチ/ベリーバッドアラモード

ベリーバッドアラモード @verybadalamode というバンドで曲を作っている人です。 photo by わたなべあやな

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最近の記事

サイダー(DEMO)

人気曲「サイダー」のデモ版です。なんとキーが低いです。

    • 「Lucky」のビハインドシーン

      楽曲のライナーノーツを随筆の形で書いていくビハインドシーンシリーズの第2弾です。 まず第1弾はこちら。 今回は「Lucky」という曲のメイキング的なお話をしようかなと思います。 バンドでは昨年の12月のライブで初披露としました。最初に披露したときから、当社比では名曲と名高いようで嬉しいです。 Luckyという曲この曲はリフとBメロから作りました。 リフというのは、イントロとエンディングのところで流れてるキーボードのフレーズのことです。実はもともとはギターのフレーズとして浮

      • 「アウトサイダー」のビハインドシーン

        ビハインドシーンとは、いわゆるメイキング(映像)のことで、この記事はというと、そんなふうにして「アウトサイダー」という楽曲のメイキングエピソードを語る回である。 というわけで、先日のライブで新曲「アウトサイダー」を初めて演奏して、その日の夜に歌詞をアップしたわけですが。 「Not My Day」「Lucky」とメロディが良くてポップスな曲を打ち出した後の00'sっぽいオルタナサウンドだったので、突然いかついサウンドの曲が来てビックリさせたかもしれません。「B.O.M.B.E

        • アウトサイダー

          結局 ぼくらはワナビー 模造刀で切り捨てられた 個性的な仲間の外で 指くわえてる生き物 まったくお呼びではない 履歴書の落書きにファイヤー いつも通りの一人ぼっち 孤独と貧乏に踊るアウトサイダー イエー 無意味なことに意味を見出そうぜ イエー 息だけしても生きてはゆけないだけ  イエー うつむいたまま飛んで跳ねてみようぜ イエー 無意味なことに意味を見出そう イエー 死ぬなら今 死ぬなら今ここで イエー 息だけしても生きてはゆけないだけ 

        マガジン

        • 音源
          7本
        • 歌詞
          34本
        • ハリネズミの恋&キャットヘッドハート
          10本
        • 音楽は魔法じゃない
          8本
        • タイムマシンにさよなら
          6本
        • 静かに暮らしたい
          5本

        記事

          [歌詞考]Champagne Supernova / Oasis

          ※個人の解釈、感想です。 原曲 歌詞原文 日本語訳(ざっくり) 解釈前提として 作詞したノエル・ギャラガーは、「この歌詞の一部はクスリをやっているときに書いた」と公言していて、また「Champagne Supernova」という言葉についても、なんかの聞き間違いだかであんまり意味のある言葉を選んだということではないと言っているらしい。ただ別のインタビューでは「ライブで演奏すると何万人ものオーディエンスが大合唱することもあって、そこには一人一人が持つなんらかの意味や意

          [歌詞考]Champagne Supernova / Oasis

          かなしくないから

          空っぽの言葉だけ書いた紙飛行機じゃ飛ばない 彼方へ届けるために おもいをくくりつけ投げよう 声に出したら全てがこぼれ落ちてしまいそうで かなしくはないから 君を想うことは 僕が旅を終えるまで あと何回泣けばいいんだよ 放物線を描いて 見る間に落ちてきたおもいを 子どもだましのジョークと 君が笑って見てた時間も 夏のカフェオレと同じ いずれ薄くなるのだろう かなしくはないんだよ 君が居たんだから 風が吹くと少し キズに沁みるけれど 君の居ない未来できっと 僕もなんとか

          でもクラブマーキュリーは好き

          きのうは大学のサークルのOBライブでありました。 同期が企画してくれて、大学のときに一番やってたバンドで出ました。ミッシェル・the birthdayのコピーですな。名を「エレクトリックルーシー」と言います。 話を持ちかけられたのは去年の4月で、同期の和(仮称)からのLINEがきっかけでした。1年にわたって企画を組んで、SNSで盛り立てていってて、きのう。すごい良いイベントになって終わってったなーと思いました。 ライブにまつわる細々したエピソードは参加した同期・後輩たちとの

          でもクラブマーキュリーは好き

          オルタナティブな僕ら

          このまま座っていても 意味がないなと知っても 教室からも出れずに 寝たふりだけうまくなっていく 配られたカードなんて 使い道もわからないし オルタナティブな僕らの 道標となってくれ音楽 忘れないで 僕らきっと 一人ひとりになるけど 恐れないで 君も僕も独りではないからさ 恋の歌なんてのは 恋するやつらのためのもの じゃあ僕はいま誰の 誰のための 歌うたえる? 忘れないで 君という人のために僕はいる 恐れないよ 君がいるから 忘れないで 君という人は一人だけだけど 恐れ

          オルタナティブな僕ら

          2018年ごろに作った曲です。 とあるラジオ番組でオリジナル曲を募集していて、それに送るために歌詞を変えて再録しました。 歌詞:https://note.com/sgmt8888/n/n64430d93d216

          結末は来ていない

          見ていたドラマにまつわる悲しいニュースがあった。 よくSNSを見るからどうしてもそこで「脚本家のせい」とか「最悪の結末」という言葉が並んでるのが見えてしまって、ウーンとなる。 「脚本家のせい」かどうかについては、色んな人が表明しているので各々考えてもらったら良いと思う。ちなみに脚本家のせいというよりは、お話を考える人同士……すなわち原作者と脚本家のバランスをうまく取れなかった(あるいは取らなかった)製作陣にも問題はあると思うよ、というのが個人的な思いである。 それよりも

          寄り添わないけど

          最近、自分に対して「寄り添いの気持ちが1ミリもないなお前は」と思うことがちょくちょくあります。マジで冷たい。 音楽に関してはたまに言ってもらえるんですよ。かなり前向きな言い方で、ごくごくレアなご意見ですけど、「背中を押すのではなく共に歩もうとしてくれる歌詞」みたいなこと。すんごくありがたいと同時に、すんごく恐れ多いんですよね。だって誰かのことを思って書いたわけじゃなくて、自分が痛みを感じた時にやだよーーーーーつって書いてあるので。 それが共感を呼んでいるのなら願ったり叶ったり

          作った曲リスト

          リリースしてきた曲を作った順に並べています 2013年寝言 2015年静かに暮らしたい 2016年ストーリー 2017年トランスファー 風が吹いたら ナイフ 2018年金環日食 僕の半分 大停電 summer 水玉模様 君になりたかった 2019年夢見る地下室 ハリネズミの恋 キャットヘッドハート 優しいひと 2020年サイダー イノチノセンタク All We Together RADIOSTAR B.O.M.B.E.R 音楽は魔法じゃない 2021年また明日

          Lucky

          ジグソーパズルみたいに ひとつだけ居場所を探してく 真逆の手と手つないだら ありふれた絵画のひとかけらになる ならきっと僕はラッキー ここにいるから でも正体はうそつき ここにいたくないんだ いびつな僕らが求めた正解は 誰にも どこにも はまらずに 辿り着けばまた離れていくだろう また会おう 言葉だけ交わす別れ際 一人は決して寂しくない どちらかといえばそう 君がいないことが寂しい だけど今さら生き方を変えられない 僕らはもう会えないのかな ねえ僕らラッキーだった?出

          無理でも生きてていいですか

          タイトルは「キャットヘッドハート」という自分の曲の一節です。 いい曲と言ってもらえることが多いです。いきなり自画自賛ですが。 音源のリリースは3年半ほど前(2020年3月)で、その頃ライナーノーツ的な記事を書いていたっぽいんですが、曲についてほぼ触れてないの意味わからないんで、今覚えている範囲で曲についてお話しできたらなと思います。 そもそもこの曲ができた経緯ですが。原初のアイデアみたいなのは2019年の春にはありました。ちょうど「夢見る地下室」のデモを一人で作った直後

          西暦2009年、ある日

          ベリーバッドアラモードというバンドの曲に「金環日食」というのがあります。 この曲の歌い出しの「西暦2009年ある日」というのは、杉本が高校三年生だったまさに2009年の、7月22日のことです。その日は皆既日食が日本でかなりきれいに見られるというので、数日前から話題になっていたんですよ。 で、ホームルームの途中で起きたもんだから、クラスメイトみんな窓際からそれを見上げたっていう思い出がありまして。校舎の向かいにあったホンダかトヨタかの社屋からも、サラリーマンがこぞって見上げて

          スカート

          僕らが夢見てた グレーのスカートの中身は 僕らが思ってたより 美しいものじゃなかった 歩くスピードで揺れる ひざ上スカートの中には この世の不思議がある そんな風に思ってたのにな あの日の僕はどこに行ったの きっと多分 君の中に置き去り 昨日と今日で 僕ら二人は 違ったものに 変わってしまった なんとなく だいたい いつもそうだ イメージばかり先走ってさ 何でも知ってるはずが 何の役にも立たなかった 男にぶら下がったガラクタ 君を傷つけてばかりだな 去年の今日に