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数学月間

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社会と数学の架け橋=数学月間(7月22日--8月22日).この期間は,π(22/7=3.142..) とe(22/8=2.7..) に因んでいます.この期間に,数学への関心を高め…
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社会に数学を活用するArithmerの活動

社会に数学を活用するArithmerの活動

Arithmerとは数学者集団の会社です.社会の色々な課題解決には数学が必要になりました.
数学月間の狙いは,諸科学や社会の色々な分野で働く数学を紹介することです.多くの方々のご参加をお待ちしております.
詳細はhttps://sgk2005.org/ をご覧ください.
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数学月間企

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統計的学習による知識発見型モデル構築への実践紹介

統計的学習による知識発見型モデル構築への実践紹介

今日,AI分野の発展は著しいものがあります.その原動力は,コンピュータの進歩もありますが,機械学習の進歩にあります.そして,この基礎には,数学・統計学があります.
数学月間の狙いは,諸科学や社会の色々な分野で働く数学を紹介することです.多くの方々のご参加をお待ちしております.
詳細はhttps://sgk2005.org/ をご覧ください.
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2024数学月間(第3日目)2「エジプト紐.原始ピタゴラス三角形3分木」

2024数学月間(第3日目)2「エジプト紐.原始ピタゴラス三角形3分木」

2024数学月間(第20回)の第3日目(2024.08.05)は,東京大学数理科学科棟002教室で開催されました.2番目の講演[15:20-16:50]は;
「古代の数学エジプト紐と現代のピタゴラス三角形3分木」亀井喜久男(愛知県立大)でした.
講演録筆者の独断で,講演者が言及できなかった部分を補ったり,読者の理解の助けになるように筆者の解釈で図を作成したりした部分があります.もし,筆者作成の図な

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2024数学月間(第3日目)1「算数・数学と生活や社会のつながりを実感 体験できる授業」

2024数学月間(第3日目)1「算数・数学と生活や社会のつながりを実感 体験できる授業」

2024数学月間(第20回)の第3日目(2024.08.05)は,東京大学数理科学科棟002教室で開催され,最初の講演[13:40-15:10]は;
「算数・数学と生活や社会のつながりを実感 体験できる授業と,Do MATH 同志社中学校数学博物館」園田毅(同志社中学校)でした.数学月間での園田氏の講演は,2020年に続き2回目です.2020年の数学月間懇話会は,Covid19の流行拡大のために,

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2024数学月間(第1日目)2「数学者ゆかりの地を訪ねて」

2024数学月間(第1日目)2「数学者ゆかりの地を訪ねて」

数学月間(第1日目)の2番目の講演[2024.7.22,15:20-16:50]は,
「世界の数学者ゆかりの地を訪ねて」仙田章雄(埼玉県立浦和第一女子高等学校)でした.仙田章雄氏は,浦和高校,浦和第一女子高校を通して,37年間,数学通信「気まぐれ」の発行を続けておられます.

講演者は,1987~2019年の32年間のほとんど毎夏休みごとに,世界の数学者ゆかりの地の旅をしています.基本的に一人旅で

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2024数学月間(第1日目)1「差分法」

2024数学月間(第1日目)1「差分法」

数学月間(第1日目)の講演の1つ[2024.7.22,13:40-15:10]は,
「差分法を通じて眺める連続と離散」齊藤宣一(東大数理科学研究科)でした.

人類最初の微分方程式は,I. Newton(1642-1727)による惑星運動の方程式でした.その後,流体力学,固体力学,電磁気学などで,現実現象を記述する微分方程式が,次々に発見されました.熱伝導方程式,波動方程式,Navier-Stok

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2024年数学月間懇話会(第20回)の報告

2024年数学月間懇話会(第20回)の報告

2024年の数学月間懇話会は、第1日目(7月22日)、第2日目(7月27日)、第3日目(8月5日)の3日間実施しました。何れの日も炎暑でしたが、ご参加いただ方々に御礼申し上げます。3日間の述べ参加人数は84人:第1日(28人;リモート率46%)、第2日(21人;リモート率100%)、第3日(35人;リモート率43%)でした。同一人の複数日参加を1回とカウントすれば43人の参加者がおり、その内分けに

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ロシアの数学教育教材と数学月間流数学

ロシアの数学教育教材と数学月間流数学

この本の書名「Математическая составляющая」は,形容詞が2つ重なり(後者は能動形動詞)省略されている女性名詞にかかる型である.省略されている女性名詞は多分частьであろう.「数学的に構成している部分」あるいは,『数学的構成要素』と訳すことにする.
ロシア科学アカデミー,ステクロフ数学研究所発行;大幅増補の第2版;2019年11月(367ページ).17,000部発行の初版

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数学月間第3日目8月5日

数学月間第3日目8月5日

数学月間第3日目は、以下のように集会で行いますが、遠方の方のためにリモートも併用します。
日時●8月5日(月)13:30-17:00(開場13:00)場所●東大(駒場)数理科学研究科棟002教室
主催●NPO法人数学月間の会(理事長:岡本和夫)
参加費●1,000円(数学月間期間中有効)ただし,当会会員および学生は無料
●事前の参加登録が必要です。https://sgk2005.org/で登録でき

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数学月間第2日目7月27日

数学月間第2日目7月27日

毎年7月22日に始まる数学月間は、第1日目7月22日、第2日目7月27日が終了しました。何しろ最も暑い時期です。今年は特に暑いので、会場に集まるのはとても大変です。事務局としてはとても無理です。7月22日と第3日目8月5日は集会(集会でもリモートは併用)にしましたが、中間の第2日目をリモートのみにしたのは正解でした。そうでなければとても体力が持ちません。

第2日は、河野俊丈先生の「結晶格子と非周

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数学月間(22/7~22/8)の季節に思う

数学月間(22/7~22/8)の季節に思う

いよいよ2024年の数学月間が明日から始まります。
◆2024年度数学月間懇話会(第20回)
数学と社会の架け橋=数学月間(7/22-8/22)期間中のイベント
日時●7月22日(月)13:30-17:00(開場13:00)場所●東大(駒場)数理科学研究科棟002教室
●「差分法を通じて眺める連続と離散」齊藤宣一(東大数理科学研究科)
● 「世界の数学者ゆかりの地を訪ねて」仙田章雄(埼玉県立浦和第

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今年の数学月間イベントのお知らせ

今年の数学月間イベントのお知らせ

◆2024年度数学月間懇話会(第20回)
数学と社会の架け橋=数学月間(7/22-8/22)期間中のイベントです.
(遠方の参加者のためにリモートwebexも併用します)
日時●7月22日(月)13:30-17:00(開場13:00)場所●東大(駒場)数理科学研究科棟002教室
●「差分法を通じて眺める連続と離散」齊藤宣一(東大数理科学研究科)
● 「世界の数学者ゆかりの地を訪ねて」仙田章雄(埼玉

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フィボナッチ準結晶

フィボナッチ準結晶


■ 1次元フィボナッチ準結晶

2種類の長さの線分 L(長)とS(短), L/S =(√5+1)/2 (L/Sの長さの比は黄金比1.618・・・・)を用いて,1次元のタイル張りを実施する.

このタイリングのインフレーション・ルールを (L,S)→(LS,L) とすると,1次元のフィボナッチ準結晶が作れる:   
つまり;LS→LSL→LSLLS→LSLLSLSL→LSLLSLSLLSLLS→・

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