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11月14日に監理銘柄(確認中)に指定された5社に関して

A:11月14日に5社が監理銘柄(確認中)に指定されました。マクロミル(3978)、フェイス(4295)、UUUM(3990)、リニューアブル・ジャパン(9522)、銀座山形屋(8215)の5社です。

T:マクロミルは東証プライム上場のグローバルネットリサーチ会社。CVC(CVC Capital Partners plc)がTOBで完全子会社化することを発表。CVCは欧州のPEファンド。1981年の創業でEuronext Amsterdamに上場。運用資産残高は約31兆円(1,930億ユーロ)。世界中に30拠点を有し2003年に日本拠点を開設。日本企業では12社への投資実績がある。

A:マクロミルの有価証券報告書をみても、特定の大株主は見当たりません。このTOBはちょっと意外でした。マクロミルは2014年に上場を廃止し、2017年に再上場。そして再び非公開化と忙しいですね。

T:TOB公表前の時価総額は約340億円。東証プライム上場にしては時価総額が小さすぎた。

A:次にフェイス(4295)。こちらは東証スタンダード市場に上場する音楽サービス会社。MBOを公表です。MBO公表前の時価総額は50億円台。大株主は創業者で代表取締役社長の平澤創氏で、43.88%(2024年3月31日時点)を保有。元タワー投資顧問の伝説の投資家・清原達郎氏も3位の大株主です。MBOに伴うTOB価格は1,220円と、直前の株価の3倍です。

T:MBO公表前の時価総額は50億円ほど。こうした企業は上場企業としての価値はないため、早く市場から撤退したほうが良い。

A:次は東証グロース市場のUUUM(3990)です。You Tuberを中心としたインフルエンサーの支援会社。同じくグロース市場に上場するフリークアウト・ホールディングス(6094)がTOBでの完全子会社化を公表しました。

T:UUUMはもともとフリークアウト・ホールディングスの連結子会社(52.39%。2024年5月31日時点)。11月22日時点の時価総額でいうと、130億円の親会社が、TOB公表前で75億円の子会社を完全子会社化する形。これでまた上場子会社が1社減る。

A:フリークアウト・ホールディングスの大株主のうち2位は伊藤忠商事(8001)で15.86%ですね。

T:伊藤忠商事の有価証券報告書だけではよくわからないのだけど、フリークアウト・ホールディングスは伊藤忠商事の持分法適用関連会社であるようだね。

A:次はリニューアブル・ジャパン(9522)です。東証グロース市場に上場する再生可能エネルギー開発・発電・運営会社。主に太陽光発電所の運営などを手掛けています。東急不動産ホールディングス(3289)の100%子会社である東急不動産が約16%(同日の公表資料)を保有しており、東急不動産ホールディングスの持分法適用関連会社です。

T:東急不動産がTOBでリニューアブル・ジャパンを完全子会社化した後に、リニューアブル・ジャパンの創業者で代表取締役社長である眞邉勝仁氏(リーマン・ブラザーズでキャリアをスタートし、2012年に同社を設立)が改めて15%を出資。そのため、TOBではなくMBOということのようだね。

A:リニューアブル・ジャパンのHPをみると「リニューアブル・ジャパンは本邦初のグリーンIPOとして2021年12月22日に東証マザーズ(現在はグロース市場)に上場しました。」とあり、一瞬新規上場かと思いました。

T:ちなみに、東急不動産ホールディングスは専業をしのぐ再エネ大手という側面を持つ。2023年7月の時点で既に原発1基分に相当するほどの再エネの発電能力を有していた。

A:最後は、東証スタンダード上場の銀座山形屋(8215)。株式併合での上場廃止を発表。発表前の時価総額はわずか19億円。もともと上場維持基準のうち流通株式時価総額を満たせていませんでした。

T:東証は3~5年程度で、上場企業数を1/3まで減らし、各社の時価総額を3倍にしてほしい。

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