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分散型台帳技術 DLT、ブロックチェーン技術

SEYMOURは、2018年から分散型台帳技術 DLT(またはブロックチェーン技術)のパブリック・チェーンプラットフォーム(インフラストラクチャー)を研究開発する非営利財団で活動をしてきました。

ホワイトペーパー(特定プロダクトの調査・技術・市場戦略の概要)からセグメンテーションとターゲット層へのアプローチ、分散型ネットワークを支えるノード(サーバー)の募集、テストネットの始動からメインネットワーク(ERC-20ベースから独自トークン)への移行、そしてプラットフォーム上でのプロダクト開発を通じて、エコシステムの拡大を行います。

釣り上げた魚を解剖しても、イノベーションを理解することは難しい、できることはレポートが書けることでしょうか。イノベーションは、海の中にあり、既知の海洋生物は25万種と言われ、生態系と種の変化で、未知の生物は計り知れません。

そこで生き残る種(プラットフォーム)は、種の大小(認知・コミュニティの大きさ)に関わらず、激しい競争があったと思います。これは競合だけではなく、組織内でのメンバーの競争・生き残りも当然あると思います。

プラットフォームに関わり、海外から、ブロックチェーンに限らず、テック領域でのプロダクトのホワイトペーパーまたはプロトタイプ段階のプロジェクトから、日本市場参入(チーム形成)に関しての相談もよくあります。

分散型台帳技術 DLT またはブロックチェーン技術
プロトコル(コンセンサスメカニズム)の一例

ステップ1
2つの当事者が価値のあるものを交換することに同意することで取引を開始します。ほとんどの場合、これは暗号通貨のトークンや他の資産になります。交換=トランザクションと呼ばれます。

ステップ2
この保留中のトランザクションは他のトランザクションと結合し「ブロック」を作成し「マイナー(採掘者)」に送られます。マイナーは、ブロックチェーンネットワーク上のコンピュータで、報酬を得るために取引を評価します。この報酬は通常、新しい暗号通貨トークンや取引手数料の一部です。彼らはコンピュータの力を使って複雑な数学的問題を解くことで、取引を検証します。

ステップ3
マイナーがトランザクションを検証するためのコンセンサスに達した場合、それは立証され、ブロックチェーンに追加されます。

ステップ4
暗号レシートを使って、このトランザクションブロックにタイムスタンプが追加されます。各ブロックは前のブロックのハッシュ(ある値を別の値に変換する関数)への参照を持っているため、変更不可能な記録の連鎖が存在することになります。

ステップ5
トランザクションが完了し、価値の単位が受取人に転送されます。

分散型台帳技術を取り巻く技術的課題と法規制の課題

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出典:TRADE FINANCE GLOBAL
https://www.tradefinanceglobal.com/blockchain/

新しい技術であるが、技術要因が導入に関して大きな課題と見られていないのは、分散型台帳技術はあくまで、ハッシュ(ある値を別の値に変換する関数)としての記録、台帳技術であり、既存の企業リソース管理システムなどに取って代わるものではなく、いち部分のシステムの統合(自社サーバー)の認識がある。

それよりも、データ所有の主体がエンドユーザーなることによる秘密鍵管理、プラットフォームが、トークン発行体またはノード(ネットワークを支えるサーバー)が多国拠点を跨ぐことによる法的課題の懸念が大きい。

アカデミック・シンクタンク SEYMOUR INSTITUTE
https://seymour-inst.com

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