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レコードコレクター大学生の、年末爆買い記録。

 ただ今、実家がある札幌市に帰ってきています。

 昨日は、フリーな時間があったのでレコード屋巡りに。

 僕は去年からレコードコレクターとしての人生という茨道を歩み始めているのですが、大学がある長崎市にはレコード屋が一軒しかないため、ほしいものはすぐに売り切れたり、そもそも入荷されない場合もよくあります。

 つまり、レコードコレクターとしてはかなり歯がゆく、欲求不満な毎日を送っているということです。

 まぁ、別に頻繁に買ってしまって生活金がなくなって、アパート前の水たまりの泥水をすする生活になってしまうことは避けられているので、まぁいいんでねぇでしょうか。


 一方で、北海道にはいくつもレコード屋があります。

 特に大通付近は多いですね。行きつけの店だけでも3つはあります。

 昨日は、そんな行きつけの数店舗に行って、いい買い物をしてきたというわけです。

 明日明後日と、ネタが決まっていて中途半端な12月29日という日に見合ったネタもないので、今回は買ったものを雑に紹介していこうと思います。


1.Rolling Stones - "Sticky Fingers"(2018年再発版)


Rolling Stones - "Sticky Fingers" (1971)

 これが一番うれしかった~~~~!!!!!

 なぜかね、これの安価版のLPだけは僕が行ったことあるレコード屋にはないんですよ、マジで。

 いや8000円ぐらいするやつはあるんだけどね。

 それはほんとに数十年前に発売されたものだから、このアルバム特有の仕掛けとかがしっかりついてるやつ。

 その仕掛けというのが、このアルバム、画像を見ていただければわかる通り、ジーンズのチャックがど真ん中にあるのが特徴的。

 このチャック、僕が買った廉価版ではできないが、数十年前に発売されたものでは、なんとそれを開けることができるのだ。

 つまり、社会の窓を、パッカーンとできるわけである。


 そして、その社会の窓の中にあるものは、、、、

 まぁ、それはぜひ買って確かめていただきたい。



 そもそも、このアルバムのデザイン、世界的ポップ・アーティストのアンディ・ウォーホルが手掛けたものである。有名どころの作品でいうと、マリリン・モンローのアートとかね。

原題: Marilyn Diptych (1962)


 このアンディ・ウォーホルという男は、ロックの歴史を語るうえで外せないような人物だ。

 ルー・リードというミュージシャンが率いていた、伝説的ロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグランドに目をつけて、彼の友人だったモデルのニコという女性を半ば強制的にメンバーとして加入させ、アルバムを制作させた。それがバナナの絵のジャケットでおなじみの、"Velvet Underground & Nico"というアルバムだ。

The Velvet Underground and Nico (1967)

 実は、このアルバムにもウォーホルの遊び心が隠されている。

 ジャケットの右上部分に注目すると(小さくて読めないが)、"Peel Slowly And See"と書いてある。つまり、「ゆっくりめくって、中を見てみなよ」ということだ。

 そして普段通り、バナナを食べるように皮を剥いてみると、、、

 というのも、ぜひどこかの機会で確認してみてほしい。


 そして、このウォーホルの野郎、ジョンとヨーコにプロレスをさせて、それを映像に残そうと計画していた時期もあったらしい。とんだサイコ野郎だ。


2.The Blues Brothers - "Music from the Soundtrack" (1980) / "Made In America" (1980)


The Blues Brothers - "Music from the Soundtrack" (1980)
The Blues Brothers  - "Made In America" (1980)

 『ブルース・ブラザーズ』という映画を知っているだろうか?

 僕は小学生のとき母親に、「いいから騙されたと思って見ろ」と言われ、しぶしぶ見始めた記憶があるが、始まって6分ぐらいで、生涯ベストレベルの映画になったのだった

 この映画、簡単にいえば、孤児院出身のブルース兄弟が、自分たちが昔世話になった孤児院が廃業の危機にあることを知り、資金集めのために一夜限りのライブを開くために、昔のバンドメンバーを集めるというのが、おおよそのストーリーである。

 ちなみに、下の写真では、左の太っている方が兄のジェイクで、右の痩せている方が弟のエルウッドだ。

左:ジェイク 右:エルウッド

 このブルース・ブラザーズというバンドは、決して映画の中だけの存在ではない。「サタデー・ナイト・ライブ」という、アメリカの長寿バラエティ番組の初代レギュラーだった。その番組内でのグループだったというわけだ。そしてCDを発売してみたら、なんと全米ヒットチャート1位、そしてグラミー賞には3部門にノミネートされた。(Wiki情報

 ちなみに、当時のアメリカはクイーンやアバ、ロッド・シュチュワート、映画『グリース』などといった、ポップかつダンス・ミュージックな、ディスコ・サウンドが流行っていたので、こんなコッテコテのブルースが、これほど売れたのは非常に興味深い。

 

 僕が買った2つのアルバムは、一つが映画のサントラ盤、そしてもう一つは3つ目のスタジオ・アルバムだ。どちらも彼らのブルース愛溢れる名演が注ぎ込まれている。

 とにかく映画を見てほしいな~~ほんとにいい映画なんだから。

 だって、ミュージシャンの映画なのに、車が大破しまくったり、ナチスが出てきたり、警察に追い掛け回されたり、ショッピング・モールをぐっちゃぐちゃにするんだから。マジでたまんないよ。

 あと、よくバラエティ番組でも聞こえるあの曲も、この映画の挿入歌だからね。


 とにかく見てほしいぞ!なんていえば、みんな見てくれるかな、、、

 あ!星野源がおすすめしてたぞ!!ほら!!見ろ見ろ!!!!



3.The Butterfield Blues Band - "East-West" (1966)

The Butterfield Blues Band - "East-West" (1966)

 最近見つけたバンドのセカンドアルバム。

 見つけたといっても、このバンドのリーダーはめちゃくちゃ有名人らしく、ただ単に僕のリサーチ不足だっただけだろうけど(笑)

 このバンド、アメリカのブルース歌手、ポール・バターフィールドが率いるブルースバンドである。僕がこのバンドに出会ったのは、YouTubeでこのライブ映像を発見したから。

 この映像は、1969年に開催された、伝説のロックフェス、ウッドストックでの演奏の模様だ。

 とにかく楽しそう、ハーモニカがうますぎる、ブルースはいろんな楽器の音が一気に聞こえてきて耳が楽しいみたいな理由で、ちょっとずつハマっていき、今ではほとんど毎日聴いている。

 本当はファーストアルバムの、The Paul Butterfield Blues Band (1965)が欲しかったんだけれど、見つからなかったのでセカンドを買ってみた。ファーストはどこで売ってるの!!!情報ください!!!

The Paul Butterfield Blues Band (1965)



 北海道に帰ってきたら、ほんとにすぐ金がなくなるのはなんでだろうと思っていたのですが、その理由が今回明らかになりましたね(^^)

 21歳って、まだギリギリお年玉もらえるっけ?

 また明日~


小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!