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洗濯機のエラーコードからUXを考えてみた

自宅で使っている洗濯機が異音を出すようになってきました。
異音がイオンなら良さそうなのですが、残念ながら異音です。

異音が激しくなってしまったのは、ここ最近。特に今朝でした。
もう「うるせー!」ってくらいになってしまって、
エラーコードが出たのです。

そのエラーコードの扱いについて現時点の状況を説明します。


洗濯機の表示部分にエラーコードというのが表示されます。
ピピピという音とともに。このエラーコードから検索するのは、取り扱い説明書です。
我が家では取扱説明書は丁寧に保存はしていますが、エラーが出たタイミングでその場にあるわけではないので、結局スマホで型番とエラーコードで検索。

検索すればすぐに答えは表示されるのですが、残念ながらそこには別の器具名が満載。◯◯フィルターとか、そういう類。
ここで、普段から気にしていないと

その◯◯フィルターってどこにあるのよ?ってことで、
機能の場所をまた検索するわけです。

2回3回と取扱説明書の情報をたどって、ようやくわかるのが

解決策と解決策を施す場所

それからは問題なく施しができます。


Youtubeとかでもなんか説明動画がありますが、ぶっちゃけ動画を見ながら何かをするというのは難しいなぁという印象。特に水回りとなると、少なくとも手が濡れているので、あまりスマホを触りたくないってのがありましたね。


さて、状況の洗い出しはすみました。

ここから「どうあれば、いいか?」を考えてみましょう。

今回の課題はエラーが起きてしまうことではありません。
エラーは起きます。目を向けなければいけない課題は、エラーの対処方法です。

状況を列挙すると、1:水回りの製品であること 2:洗濯機の近くにマニュアルは置いていない(置く場所はない) 3:結果スマホを使うってことです。

まず、改善しなければならないのは、「どこで何を調べたらいいか」です。
このどこではスマホになります。アプリ・・ということも考えられますが、アプリはインストールするというハードルがあるので、企業の希望としてはそうでしょうが、ほぼほとんどが「検索」という行為をするでしょうからアプリでの解決は却下です。(開発コストを含めると最適解ではない)

では「検索」ですが、まずはググる。

ググるのですが、何でググるか。メーカー名、品番、エラーコードの3つじゃないでしょうか?となるとこれで検索がさっとできることが大切ですが、問題は品番です。

品番が管理の名目もあるでしょうが少しわかりにくいですね。英数字の混在。大文字の存在など。結果として小文字でもOKなのですが、見た目でやってしまうので、検索の際には大文字を使うでしょうね。

続いて、検索結果の画面。PDFは少し不便ですね。Webページにしておくべき。・・・ですが、ほとんどのマニュアルページは今回のように「エラーコードと解決策のリンク」で出来上がっています。その解決策に必要な部位の説明などは「たどる」必要があるのです。どこにこれがあるのか・・・など。辿ればあっちこっちとWebページを開きます。

1ページにあってくれれば・・・・なのですが、そうではありません。複数ページを開いて、戻って行って、戻って行って、を繰り返して理解が深まります。


ここからは僕の提案ですが、今のエラーコード、解決策に加えて「場所」の明示が必要かと思います。

あっちにもこっちにも同じ情報を載せるのはコストがかかる

その感覚はわかりますが、それはヘッドレスCMS的な考え方で、データをキュレーションするようなページ(アプリケーション)にすればメンテナンスコストはかからないでしょう。・・・ちょっと待ってくださいよ?

取扱説明書はそこまでメンテナンスはいらないようにも思います。
もしメンテナンスが必要だったら、紙の取説が更新された試しがありませんので、もうデータでよさそうです。


周辺情報もふくめて1ページに集約する。リンクで情報を保管するのではなく1ページに含めるというのがこの場合の解決策じゃないでしょうか?

そうすれば、「このエラーコードの解決策」ではなく「このエラーコードを解決する」までサポートできるように思います。

情報から行動を促す、情報から行動しやすいようにする

これがマニュアルにとって大切なことじゃないかなと思います。

日曜日に体験したことからこんなことを考えました。

PS
いよいよダメになったので、買い替えますかね・・・。はぁお金が・・・。

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