雪舟

名もなきシナリオライターのはしくれ。 書くことと踊ることの二足の下駄を履き、 漫画とゲ…

雪舟

名もなきシナリオライターのはしくれ。 書くことと踊ることの二足の下駄を履き、 漫画とゲームを愛し、酒に酔いどれ自由に傾く。 稀に人の幸せを願い、世の中を憂えたりもするが、 ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニワタシハナリタイ どんな人かは見てのお帰り。ようこそどうぞ。

マガジン

  • 百年後に滅びる地球で、僕たちは明日をも知れぬ日々を生きる

    酔っ払った時に更新します

  • 子ハル日和

    子供が生まれたので、なんか書きます。

  • ライブで小説書いてみよう企画

    元日、こたつから出れずにスマブラに明け暮れていた僕は思った。 「年末までに小説一本書き上げる!」 そう思い立った僕は、しかし自分が三日坊主クソ野郎であることを誰よりも理解していたのだった。 どうせ今年も思うだけで終わる。 予想通り、三が日が終わる頃も僕は布団から出れずスマブラに明け暮れていた。 「平成も終わるというのに、お前の人生もそんな調子で終わるのか?」 …わかったよ。わかった。 ジョニー、お前の言いたいこともわかる。 だったら書いてる途中も全部晒して逃げ道をなくせばいい。そうだな? 窮鼠は猫を噛むし、 noteに晒し上げられた僕は文章を書く。 そういうことだろ? 私の心の中のジョニー(30)はニヤリと笑った。 そうだそれでいい。 下手くそでもなんでもまずは書き上げる。 すべてはそこから始まるのだ。 全国の創作三日坊主たちよ。 共に立ち上がれ!書き上げよ小説!

  • 作品1000本ノック

    「一年間に1000は作品観てますけど、なにか?」 そんな風に言ってる俺、なんかすごい人に見えるかも…! 安直な考えで軽率に動き出してしまった柏木フランク大五郎。 思慮分別のない短絡的な発想が透けて見える彼の安易な企画の行く末は果たしてどうなるのか。

最近の記事

子ハル日和#4

なんと前回から一年経ってしまったようだ。 時はサッカーワールドカップ真っ只中。 日本代表はコスタリカに負け、大相撲も高安は負けてしまった。 特に告知もしない私のノートがひっそりと読まれてると聞かされたので慌てて書いてみている。 冨樫義博展は素晴らしかった。 おかげさまでハル氏は今日も元気である。 この一年で彼は自立歩行を学び、 走り、跳び、踊り、ピースやバイバイを使いこなし、 車や犬に興味を持ち、 何度も指差し確認をしながら、 ついには、とーちゃ、かーちゃ、と両親を呼び

    • 気がつけば

      年が明けていた 子供は一才の誕生日を迎え 隣国は戦争を始めた。 あんなに寒かった日は終わり、 暑いななんて汗ばむ陽気に、 少しだけ心を弾ませてみたりする。 感染症は今もあるけど、 すっかり形を潜めて、 どこかいってしまったかのような心持ち。 忘れてはいけないことがたくさんある気がするけど、 覚えておくにはあまりに早く過ぎ去る日々に心と感情が追いつけない。 少しだけ深呼吸をしたい。 たまには。

      • 百年後に滅びる地球で、僕たちは明日をも知れぬ日々を生きる #1

        「じゃあまたな」 まだ酔いの残る徹夜明けの顔で、お互いかろうじて浮かべた微笑を交わして家を出る。 酔いと睡眠不足から来る猛烈な眠気。 気を抜けば山手線を何周もして、昼を迎えることになるだろう。 これから始発で帰って仮眠をとって、夕方からバイトだ。体調不良とか言って休もうか。 それでも良いかと思うくらいには鈍った頭で、よろよろと歩道を歩く。 街はすでに新しい朝を迎えた、パリッとしたスーツに身を包んだサラリーマンや、散歩に出かける老人、ジョギングする女性が往来する。 まだ昨日を引

        • 子ハル日和#3

          今日は15秒以上一人で立ってた。 昨日は1,2秒維持するのがやっとみたいなはずだったのだが。 寝る前のミルクを自分で息継ぎのために外してそれを口に運ぶとかしてた。 押し入れをバンバン叩く、冷蔵庫に貼ってあるちらしをいじる、ゴミ箱の方に近づく…我々親がダメと飛んでくるため、構ってもらいたいときはこうするとよいと覚えたらしい。 あれ、いいんですか?みたいに一度ちらっと振り返り、我々が動き出そうとすると逃げろーとばかりに笑いながらハイハイ高速移動を始める。 知恵をつけてきた。体もし

        子ハル日和#4

        マガジン

        • 百年後に滅びる地球で、僕たちは明日をも知れぬ日々を生きる
          1本
        • 子ハル日和
          3本
        • ライブで小説書いてみよう企画
          6本
        • 作品1000本ノック
          5本

        記事

          子ハル日和 ♯002

          身体測定があった。 9,9キロ、71センチの君は、 最近よく立ち上がり、少しの間キープできるようになった。 抱っこすると大人しく抱っこされず体をひねるものだから永遠にくるくると回り続ける。 よく笑い、よく食べる。 今日は出社日だったから、あまり同じ空間にいられなかったけど、その分夕食後によく遊んだ。 タオルをかけて頭をすっぽり覆うと自分の手で手繰り寄せ頭を出す。 その時に私がいろんな顔をしてみせると大笑い。 いわばセルフいないいないばあとでも言う遊びだ。 だいぶ初期の頃からこ

          子ハル日和 ♯002

          馬鹿騒ぎはもう終わり

          amazarashiの曲に、こういうタイトルのものがある。 友達と未明まで飲み明かして、どこか気怠い朝焼け。 そんな空気感を見事に写し取ったこの曲と歌詞を、 最近よく聴いている。 コロナがあって、子供が生まれて、 それまでの友達付き合いが、どこか疎遠になって、 時の移ろい、ライフステージの変化、 そんな何か抗い様のない変容を、 これまで以上に感じる私の心に、 こんなに沁みる曲もない。 馬鹿騒ぎはもう終わりなんだろうか それでも自問する私に、 日々は無情に応える。 そん

          馬鹿騒ぎはもう終わり

          子ハル日和 ♯001

          令和三年二月三日、子供が産まれた。 名をハルと言う。(本名ではないがそこはプライバシー的に) 124年ぶりの立春生まれの、ハルだ。 私にとって初めての子供。 里帰り出産をした妻の傍にいるでもなく、 私は東京のファミレスで昼ごはんを食べながら、仕事をしていて、報告を受けた。 その瞬間のことをなんと語るべきか、私には今もわからない。 事実だけを述べるなら、滅多に泣かない自分がわずかばかり涙を流し、 ただただ、すごい、と思った。 妻のように腹を痛めるでもなく、何ヶ月もその重さと共

          子ハル日和 ♯001

          32歳、そして父になる

          お陰さまで誕生日でした。 粛々と仕事をする、 そんな1日の終わりに白木屋で ビールと枝豆 文字面を見て、 なんたるおっさん感と思うが、 そりゃそうか、もう父親になるんだもんな なんて思ったりもする。 さんざん紆余曲折はあったが、 結婚して、もうすぐ子どもが生まれ、 いっぱしに会社に通勤している なかなかどうして、 「まとも」な感じじゃないか。 大学を出て、新卒で入った会社で鬱になり、 一年もしないうちに実家に帰り、 親元で無駄飯をくらいながら、 明日も知れぬ、 名も

          32歳、そして父になる

          このどうしようもない世の中でやるせなさに押し潰されてはいけない

          子供の頃、凶悪事件や政治家の汚職事件を眺めながら、このとんでもない事件は世界のごく一部で、概ね世の中はうまく回っているのだと信じていた。 けれど最近になってようやくわかってきたことは、このとんでもない事件は氷山の一角に過ぎず、世の中は概ねどうしようもない人たちによって回っているのかもしれないということだ。 私が正しいとか、私はまともであるとかそういう上から目線では決してない。 いや、そうありたいと思っているだけかもしれないが。 厄介なのは、無知でありながら、なにかを知っ

          このどうしようもない世の中でやるせなさに押し潰されてはいけない

          「ありふれた惨劇」

          この世界にありふれた、 ありふれてしまった惨劇の 一つ一つに涙していては、 とうにこの世界は涙の海に沈んで滅びているだろう。 ありふれた惨劇を当たり前に受け流して、心を鈍くして、仕方のないことだと吐き捨てることを受け入れて、力なく笑うだけの僕の無様。 ありふれた惨劇のありふれた脇役。

          「ありふれた惨劇」

          選挙に行ってきた話

          政治と宗教と野球の話はするなと言われることもあるようなので、 この話題を口にするのは少しだけ憚られる。 …という事自体、すでに民主主義の敗北だと思う。 齢30になって政治に興味を持ち出すあたり、歳をとったなあという気がする。 政治のことに関心を持ってるのなんておっさんばっかだという、イメージがある。 …という事自体、すでに民主主義の敗北だと思う。 私自身、正直な話、今まで別にそこまで興味がなかった。 選挙にはなんとなく行って、なんとなく投票をしてきたけど、 そ

          選挙に行ってきた話

          葬式と結婚と人生と

          ずいぶんと更新ができていませんでした。 簡潔に言うと、母が亡くなりました。 こんなことをこんなとこで書くことが適当であるかどうか、 よくわからないのですが、 書かないと先に進めないような気がして、 でも書こうとしても書ききれないだろうし、 ずっともやもやしています。 何度か書こうとして、うまくかけず、みたいなのもやってます。 このアカウントも別に隠してないので、友達も見るし、家族も見る。 そういう状況で、自分の内面の深いところを書くというのは勇気がいることで

          葬式と結婚と人生と

          【やれたかも委員会】作品1000本ノック0034-0035

          少し前にタイトルを見た瞬間から「絶対面白い」と思っていた。 『やれたかも委員会』吉田貴司著 面接会場のような小部屋に、三人の「やれたかも委員会」 そして扉を開けて入ってくる一人の人。 彼(時には女性もいる)がおもむろに語り出す在りし日の思い出。 付き合う付き合わない、好きだ嫌いだよりもほんの少し大人な、微妙な人間関係の機微を描いた「やれたかもしれない思い出」 ゲスい! と思われるかもしれないが、淡々と語られる思い出、妙にリアルなディテール。 実に文学的であり、そ

          【やれたかも委員会】作品1000本ノック0034-0035

          【ダンスインザヴァンパイアバンド】作品1000本ノック0002-0008

          『ダンスインザヴァンパイアバンド』(愛蔵版) 環望著 コミックフラッパー 昔途中まで読んでやめてしまったのをこの機会に読破。 やー、面白い。吸血鬼ものはよいですよね。 このお話は、吸血鬼の女王ミナとその従士であり人狼のアキラの身分や種族を越えた恋物語であり、吸血鬼同士、吸血鬼と人間の争いや共存を描くバイオレンスアクションだったりします。 吸血鬼の面白さは色々あると思うのですが、 やはりなにより吸血シーンのエロティシズムだと思うのです。 首筋に噛みつき、血が滴り、悲鳴をあ

          【ダンスインザヴァンパイアバンド】作品1000本ノック0002-0008

          【随時更新:作品リスト】作品1000本ノック9999

          作品1000本ノック。とにかく観たものをリスト化していくだけの備忘録です。 0001 遅読家のための読書術 0002 ダンスインザヴァンパイアバンド(愛蔵版)1 0003 同2巻 0004 同3巻 0005 同4巻 0006 同5巻 0007 同6巻 0008 同7巻 0009 西部劇を極める辞典 0010 幸せカナコの殺し屋生活 0011 アンナチュラル1話 0012 同2話 0013 同3話 0014 同4話 0015 同5話 0016 同6話 0017 同7話 001

          【随時更新:作品リスト】作品1000本ノック9999

          【遅読家のための読書術】作品1000本ノック0001

          と、いうわけで(前回投稿参照)とにかく作品に触れたら書き残していくスタイルのこの企画。 記念すべき第一作は 『遅読家のための読書術-情報洪水でも疲れない「フロー・リーディングの習慣」-』 印南敦史著 ダイアモンド社 です。 キャッチコピーは 「1ページ5分」から「年間700冊超」へ!! まさに今の私にちょうどよいということで読みました。 たくさんの本を効率よくための方法やら習慣づけの方法やらが書かれてました。 一つとりあげると、 「1ライン・レビュー」という方法

          【遅読家のための読書術】作品1000本ノック0001