選挙に行ってきた話

政治と宗教と野球の話はするなと言われることもあるようなので、

この話題を口にするのは少しだけ憚られる。

…という事自体、すでに民主主義の敗北だと思う。

齢30になって政治に興味を持ち出すあたり、歳をとったなあという気がする。

政治のことに関心を持ってるのなんておっさんばっかだという、イメージがある。

…という事自体、すでに民主主義の敗北だと思う。

私自身、正直な話、今まで別にそこまで興味がなかった。

選挙にはなんとなく行って、なんとなく投票をしてきたけど、

それで結局どうなったとか、その後に注目するでもなく、

ただ選挙に行っていた。

それでもただ選挙に行くだけで、

選挙なんて行ってるの?とさえ言われる時代である。

私にはよくわからないが、選挙に行くこと自体がもはや禁忌であるらしい。

普段、男女平等がどうのというような人でさえ、である。

この国の歴史を少しでも知っていれば、

かつての選挙権が女性には存在しなかったことを知っていれば、

男女平等の第一歩は、選挙権の行使ではなかろうかと思うのだが。

まあ、ともかく最近ちょっとだけ、

今までよりも選挙というものに、

政治というものに興味を持ち出した私です。

なにが一番大きいかと言うと、Twitterですね。

ツイッター上で様々な政治的事案が巻き起こり、それに対しての意見が様々に飛び交う。

政治家のアカウントに対して、なんらかの発信に対するリプ欄を見れば、

これが面白く、そして悲しい。

応援する声もあれば反対する声もある。それはいい。

けれども見るに堪えない誹謗中傷があまりにも多い。

また、的外れに見える意見や、こじつけ、論点のすり替えなどもあるように見える。

心無い言葉を投げつける人たちの声、声、声。

それでいて、そういう人たちに限って、政治的関心が高く、きっと選挙にも行くのだろう。

そう思った時に、果たして本当にそれでいいの?と思うわけです。

投票率の低さ、というものがずっと問題になっています。

私は何を隠そう豊島区民なのですが、42%だそうです。

あと58%の過半数が動けば、全ての選挙結果が覆る可能性もあるというのに。

みんな一体何をしているんだろう。

サイレントマジョリティーという歌を思い出します。

「どこかの国の大統領が言っていた 声をあげない者たちは賛成していると」

「選べることが大事なんだ 人に任せるな。行動しなければNOと伝わらない」

というわけで、いまさらなんですけど、このnoteの趣旨は、みんなせめて選挙に行こうって話です。

区議会議員選挙とかになると規模が小さくなってくるので1票の大きさが見えてきますよ。

たとえば今回の豊島区議会議員選挙。

定員36名で、惜しくも落選してしまった赤坂たまよさん。

36番で当選した里中いくおさんとは31票差。

学校のクラス一つ分です。

各候補の票差を見ると2票差とかもありますからね。

「入れるならこの人だけど選挙めんどくさいからいいや」

そう言ってサボってしまったあなたのその1票で明暗が確実に分かれ得ます。

ね、ちょっと面白いでしょ?

ところで豊島区さんの選挙速報なんですが恐ろしく見にくいです。

まずホームページを見ても、午前8時49分現在、

誰が当選したかがわからないままです。

最新情報が午前2時45分更新ということで、

遅くまで大変お疲れ様ではあるのですが、

そこまでやったなら確定情報まで出してほしかった…。

確定の結果がまだ出せないなにか問題があるのでしょうか。

過去の記録を見るとちゃんと得票順を出してるので、これから出るのだと思いますが…。

仕方ないので自分でエクセルにコピペして並べ替えました。

さて、とはいえ、選挙公報をざっと眺めても、果たして誰が議員にふさわしいかなんてわかりません。

ちゃんと調べれば、見えてくることもあるのでしょうが。

私も所詮、政治的無関心という病に冒された一市民です。

選挙に行く前に広報をぱっと見るくらいしかしません。

できませんでした、今回は。

ざっと見て、直感的に決めるだけです。

正直な話、誰でもいいんです。

誰でもいいと思ってしまうことに、これまた民主主義の敗北を感じますが、

パッと見、だいたいの人がまともそうなことを言うんですよ。

こういうのは。

まともそうな顔して、まともそうなことを言う。

で、だいたいみんな似たり寄ったり。

売れ線のJ-POPの歌詞みたいなもんです。

だから私も今まで、

誰でもいいかって気分で、その日適当に決めて、

適当に投じてました。

でもこれが、違ってるんですね。

というより、そうじゃなくしなきゃいけない。

「誰でもよかった」から、

「この人にしてよかった」にしなきゃいけない。

そしてそれは、議員になってからの4年間で決まる。

私は悲しい現実だとも思いますけど、

それでも世の中は結果が全てであり、

今日決まったこの議員の方々にもこれから4年間で結果を出していただかなくてはいけない。

だからこれからの4年間、本当は議会を見つめ続けなくてはいけない。

私が票を投じた議員さんはがんばってくれているのか?

あるいは他の議員さんは。

今回は落選してしまった人たちは次回に向けてどうしているのか?

お恥ずかしながら、こういう意識には欠けていたわけで、選挙も面白くないわけです。

投じた一票の行く末を見守る、これからが面白いところだというのに、

ただ漫然と選挙に行って満足してるだけじゃあね。

というわけですので、もう少しこれからは議会の行方などの情報も追っていきたいなあと思っている私でした。

文筆を家業にしている以上、サポートいただけるのならば本当にありがたいですが、文筆を家業にしている以上、文章を通して人と出会い、様々な反応をいただけることこそが万金に値することです。お気軽に感想などいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。