馬鹿騒ぎはもう終わり

amazarashiの曲に、こういうタイトルのものがある。

友達と未明まで飲み明かして、どこか気怠い朝焼け。
そんな空気感を見事に写し取ったこの曲と歌詞を、
最近よく聴いている。

コロナがあって、子供が生まれて、
それまでの友達付き合いが、どこか疎遠になって、
時の移ろい、ライフステージの変化、
そんな何か抗い様のない変容を、
これまで以上に感じる私の心に、
こんなに沁みる曲もない。

馬鹿騒ぎはもう終わりなんだろうか

それでも自問する私に、
日々は無情に応える。
そんな暇はどこにある?
そんな余裕はどこにある?

大学時代、語り明かして、飲み明かして、
酩酊の夜明けに、二日酔いの始発。
昼まで眠って、起きれなくて、大学をサボって、
それでもサークルの溜まり場には行く。
そんな日がもう来ないだろうことへのいくばくかの寂寥感。

どこかに忘れて行かないように、しっかり背負っていくべきか、
しがみついていては足が重くなると、どこかに置いていくべきか。

それでも深夜3時に、好きだった漫画を仕事のためと読みながら、
ふと思いついたことを書き殴る今は、
まだまだ馬鹿騒ぎの続きと言ってもいいような気もする。

『片付けが終わったら 朝が来たら
 僕らはどこに向かうんだろう
 それはね それはね 君がつぶやく
 「それぞれの人生に戻るの」』

馬鹿騒ぎはもう終わり

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