【基本情報技術者16問】通信プロトコルを完全攻略 | 7+3種
基本情報技術者ではプロトコルが追加され、更に層・ポート番号・ファイアウォールの設定などなどネットワーク問題はぐーーーーんと増えます。
今回はプロトコルに注目して対策を始めましょう。
>>通信プロトコル10個<< ←このNote
まず以下のプロトコルを知っていなければ、ITパスポートレベルですらないので、復習から入りましょう。
Webサイト:HTTP
メール:SMTP, POP3, IMAP4
ファイル:FTP
時刻:NTP
遠隔操作:telnet, SSH
暗号通信路:VPN
もし分からないプロトコルがあったら、 >>最初に覚える9つのプロトコル<< で軽く対策を済ませてください。
このNoteでは、繰り返し問題を演習しつつ、新しいプロトコルも入れるので、段階的に学習できる構成にしました。
なお、このNoteは私が専門学校で教えてきた指導経験と970点合格をした実績に基づいていますので、ちょっとでも信用してくれたら嬉しいです。
ITパスポートでも出てきたプロトコル
ITパスポートで出たプロトコルは、基本情報技術者試験でも同じように出題されます。>>最初に覚える9つのプロトコル<<
Webサイト:HTTP
メール:SMTP, POP3, IMAP4
ファイル:FTP
時刻:NTP
遠隔操作:telnet, SSH
暗号通信路:VPN
正答はエ。
HTTPはWeb閲覧する際の通信プロトコルです。HTTPSはさらに、暗号通信やサーバー証明書などセキュリティに強くなったプロトコルです。
知っているプロトコル名の前後にS、secがついたら「セキュリティ強化版かな?」と考えてOKです。
HTTP→HTTPS
SMTP→SMTPS
FTP→SFTP
DNS→DNSsec
IP→IPsec
正答はウ。
プロトコルは1つでも英単語知っておくと良いですよ。>>英単語での学習法Note<<
Network Time Protocol(ネットワーク・タイム・プロトコル)。時間に関係すると分かりますし、最後にPがついてたら「プロトコルかな?」と推測もできますからね。
アのARPは、IPアドレスからMACアドレスを求めるプロトコル。基本情報技術者試験でよく出てきます。
IPアドレスは変更できますが、MACアドレスはネットワークカード(NIC)に刻印されています。IPアドレスは住所、MACアドレスはマイナンバーみたいなものと思っておきましょう。
イのICMPは、pingコマンドで使われるプロトコルです。pingコマンドによって、指定したIPアドレスの機器まで通信が届いているか確認ができます。
正答はエ。
メールの送信、サーバ間での転送はSMTP。メールの受信(サーバからクライアント利用者)はPOP3やIMAP4です。
POP3:受信後にサーバからメールを消す
IMAP4 :受信後でもサーバにメールを残す
IMAP4なら、スマホで受信したメールはサーバに残ったままなので、PCからメールサーバにアクセスしたら読めます。
基本情報技術者試験から出題されるプロトコル
基本情報技術者試験では、ITパスポートよりも出題されるプロトコルが、ぐーーんと増えます。
ひとまず、良く出ているプロトコルから学習を始めましょう。
DNS:名前解決する(www.google.co.jp ⇔ 142.251.42.163)
DHCP:IPアドレスなどネットワーク設定の自動化
ARP:IPアドレスからMACアドレスを調べる
RARP:MACアドレスからIPアドレスを調べる
ICMP:pingコマンド(導通確認)で使われている
TCP:信頼性重視
UDP:リアルタイム性を重視
DNS:ドメイン名⇔IPアドレス
DNSプロトコルを使ってDNSサーバに、問い合わせができます(名前解決)。私たちはURL(www.google.co.jp)にアクセスしたいですが、コンピュータの住所はIPアドレス(142.251.42.163)で指定します。
DNSは正引き(ドメイン名→IPアドレス)と逆引き(IPアドレス→ドメイン名)の両方ができます。
この問題は何度も出題されています。
正答はエ。
アとウも知っておきましょう。
ア:DHCP:IPアドレスの割り振りなど自動化。社内LANなどで使用。
ウ:NATまたはNAPT:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレス の相互変換。インターネットへの接続で必要。
正答はウ。
ア:ARPは、IPアドレスからMACアドレスを知る
イ:DHCPは、IPアドレスの自動割り振り
DNSは正引き(ドメイン名→IPアドレス)も逆引き(IPアドレス→ドメイン名)ができますが、ARPは片方しかできません。
ARP:IPアドレス→MACアドレス
RARP:MACアドレス→IPアドレス
DHCPは、LANに接続されたPCにIPアドレスを割り当て、ネットワーク設定を自動でしてくれます。DHCPサーバが与えるIPアドレスはプライベートIPアドレスです。
DHCP:IPアドレスなどを自動設定
ネットワークに接続するには、IPアドレスとサブネットマスクの設定が必要です。DHCPサーバによってネットワーク設定を自動化できます。
正答はイ。
ARP:IPアドレス→MACアドレス
SMTP:メールの送信・転送
RIPは、ルーティングプロトコル。送信先までネットワークをどのように進めば良いか経路決定するために使われます。ルート(道順)ですよね。応用情報者以上を目指す時には知っておきましょう。
正答はア。
DNS:ドメイン名⇔IPアドレス (相互変換できる)
FTP:ファイル転送
PPPは第二層(データリンク層)のプロトコルで、コンピュータ同士を接続する時に使えます。利用者がインターネット接続業者(ISP)に接続する時に使われます。
さらに、PPPを拡張したPPPoEもちらちら出てきます。応用情報技術者を目指すなら、そのうち知っておきましょう。
正答はア。
ウ:SMTP:メールの送信や転送
エ:NATやNAPT:プライベートIPアドレス⇔グローバルIPアドレス
イは、LDAP。応用情報技術者以上を目指すなら、そのうち知っておいてください。
ARP:MACアドレス→IPアドレス
IPアドレスはコンピュータの住所。変更ができます。一方、MACアドレスはネットワークインターフェースカード(NIC)に刻印された世界唯一の番号。いわばマイナンバーみたいなもの。
通信での宛先指定は、IPアドレスとMACアドレスによって行われます。変換はARPとRARPによってできます。
ARP:IPアドレスからMACアドレスを知る
RARP :MACアドレスからIPアドレスを知る
IPアドレスからかMACアドレスからか、分からなくなるので、ARPから覚えておきましょう。(私も今でも、どっちだっけとなります。。。)
ア:ARP
イ:DNS(逆引き)
ウ:RARP
エ:DNS(正引き)
DNSは相互変換ができましたが、ARPとRARPは一方通行なので注意してください。
正答はイ。
ア:ICMP(pingコマンドで使う)
ウ:DNS
エ:NATやNAPT
今回はNATとNAPTも学びましょう。
NAT:1つのプライベートIPアドレスを、1つのグローバルIPアドレスに変換
NAPT:複数のプライベートIPアドレスを、1つのグローバルIPアドレスに変換
グローバルIPアドレスは、インターネットで使用するIPアドレスで、使うには申請が必要です。一方でプライベートIPアドレスは、自宅内や社内LANで自由に使えるIPアドレス。
よって、社内LANからインターネットへ通信するには、プライベートIPアドレスではできないので、NATやNAPTによってグローバルIPアドレスに変えて通信します。
NATは1対1変換なので、社内に20台もパソコンがあったら大変ですよね。NAPTなら20台で1つのグローバルIPアドレスを使いまわすので、現実的です。
正答はア。
IPv4は、インターネットプロトコルのバージョンです。特徴はIPアドレスを32ビットで表現しています。142.251.42.163など。
IPv6は、次世代のバージョンで次第に普及が進んでいます。IPアドレスを128ビットで表現し、セキュリティプロトコルが標準実装されている点が特徴です。
正答はア。
イ:ipconfig:コンピュータのネットワーク設定を確認するコマンド
エ:ping:指定したIPアドレスまで通信が到達しているか確認するコマンド
正答はエ。
正答はイ。
SNMPはネットワーク機器の状態を監視するプロトコル。応用情報技術者以上を目指すなら知っておきましょう。
この問題も多く出題されています。
正答はエ。
トランスポート層のTCPとUDPは、他のプロトコルでも使われる重要なプロトコルです。
TCP:信頼性重視の通信で使う。
UDP:リアルタイム性重視の通信で使う。
TCPでは3wayハンドシェイクや再送処理などで、確実にデータを届けることを重視します。UDPは、ネット配信など多少ノイズは入っても良いので、リアルタイムにデータを送りたい場合に使われます。
正答はイ。捨てても良い問題です。
ただし、アのファイル、ウのメールでデータに間違いがあったら大変ですよね。よってアとウは消して、イとエから選びましょう。
NTPは時刻なので、リアルタイムにデータ伝送されないと困るかなぁ。TELNETは遠隔操作だから誤操作になったらマズイのよなぁ。などの想像で解いて良いですよ。
まとめ
今回追加されたプロトコルは以下です。
DNS:名前解決する(www.google.co.jp ⇔ 142.251.42.163)
DHCP:IPアドレスなどネットワーク設定の自動化
ARP:IPアドレスからMACアドレスを調べる
RARP:MACアドレスからIPアドレスを調べる
ICMP:pingコマンド(導通確認)で使われている
TCP:信頼性重視
UDP:リアルタイム性を重視
さらに応用情報技術者より上を目指すなら、以下も知っていきましょう。ゆくゆくでOKです。
SNMPは、ネットワーク機器の状態を監視するプロトコル
RIPは、送信先までの経路決定するルーティングプロトコル
LDAP、ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコル
次のNoteへ学習を進めてくださいね。
\力試しは修了試験で!4回分の解説です/
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