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聖文を学ぶ:モルモン書(2024)

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個人的な聖文研究のプロセスを公開します。 2024年はモルモン書を通してイエス・キリストとその福音を学びます。
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#イエスキリスト

モーサヤ書7-24章:影響と選択〔質問を尋ねる〕

モーサヤ書7-24章:影響と選択〔質問を尋ねる〕

わたしはクリスチャンの家庭の育ち、様々紆余曲折を経て、今は自分自身の信仰でクリスチャンとして生活しています。現在の自分があるのはなぜなのかと時々不思議に思うことがあります。現在の自分の生活の中にある多くの素晴らしいもの、イエス・キリストへの信仰も、どのようにして今ある状態にまで至ったのか、振り返ってみると家族や人や環境がわたしに与えた影響は決して無視できません。出来事や出会いのタイミングも重要な要

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モーサヤ書1-3章・4-6章:クリスチャンとなる〔質問に答える〕

モーサヤ書1-3章・4-6章:クリスチャンとなる〔質問に答える〕

少し間が空いてしまいましたが、前回の記事からの続きです。前回からモーサヤ書1-3章を学び始めました。ニーファイの民を治めていたベニヤミン王は年老いて、息子モーサヤへ王位を継承することになりましたが、最後に全国民を神殿に集めて、ある特別な目的をもって語り始めます。ベニヤミン王は「民に一つの名を与え」ると言っています。
今回の1-3章と4-6章の学習では、このベニヤミン王が民に与えると言った「名前」に

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モーサヤ1-3章:あなたの呼ばれる名〔質問を尋ねる〕

モーサヤ1-3章:あなたの呼ばれる名〔質問を尋ねる〕

わたしのこのシリーズの記事では、わたしの毎日の聖文研究のプロセスを紹介しています。「わたしに従って来なさい」の読書ペースに合わせて、先週からモーサヤ書に入りました。この記事では、先週学んだモーサヤ書1-3章で、わたしがどのように聖文を学んできたかを分かち合いたいと思います。

さて、これまでのモルモン書の記録はニーファイから弟ヤコブに受け継がれ、さらにそれが代々その息子に受け継がれてきた流れの中で

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ヤコブ書6-7章:永遠の命を得るまで…続ける〔質問に答える〕

ヤコブ書6-7章:永遠の命を得るまで…続ける〔質問に答える〕

これまで、ヤコブ5章で引用されていた「オリーブの木の譬え」から学んだプロセスを紹介しました。この譬えの引用にはヤコブにとっての明確な意図がありました。そのことについて学んだプロセスをまとめた記事はこちらからお読みいただけます。

そして、著者の意図を踏まえて「オリーブの木の譬え」から学んだことをまとめたのがこちらの記事です。

今回の個人的な学びを通して、この譬えが「果樹園の主人」と「オリーブの木

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ヤコブ書5-7章:オリーブの木の譬え―わたしと家族の救い主〔質問を尋ねる②〕

ヤコブ書5-7章:オリーブの木の譬え―わたしと家族の救い主〔質問を尋ねる②〕

前回の記事では、モルモン書の中でヤコブが「オリーブの木の譬え」をなぜ引用しているのか彼の意図を学ぶことから始めました。前回の記事を読んでいない人は、こちらからお読みください。

このような前提に立ち、思いに浮かんできた今回の学習の取り掛かりとなる質問に入る前に、もうひとつこの「オリーブの木の譬え」の背景情報を整理しておきたいと思います。それは、もともとこの譬えを霊感されて語った本人である預言者ゼノ

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ヤコブ5-7章:オリーブの木の譬え―イエス様は諦めない〔質問を尋ねる〕

ヤコブ5-7章:オリーブの木の譬え―イエス様は諦めない〔質問を尋ねる〕

モルモン書という書物は、イエス・キリストを証ししている聖典です。聖書で教えられている同じイエス・キリストの神性、その愛と憐れみ、御父の計画における役割と使命、無限の贖罪、救いがテーマとしてつらぬかれています。そしてそれは、イエス様にとって「わたし」がどのような存在なのか、限りなく広がり続ける広大な宇宙にあって、チリほどもないちっぽけな「わたし」にどれほどの大きな価値が見出されているのかという証を打

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ヤコブ書1-4章:主は純潔と貞節を喜ばれる〔質問に答える〕

ヤコブ書1-4章:主は純潔と貞節を喜ばれる〔質問に答える〕

先週から2つの記事で、「主は純潔と貞節を喜ばれる」というテーマで学んだプロセスを紹介してきました。その中で、性や道徳に関するクリスチャンの価値観や教えを学ぶだけではなく、親として子供にこの大切なトピックを教えるという務めにおいて、自分を振り返り反省する機会を持つことができました。このトピックは、現代に生きる一人の人としても、親としても避けては通れないものですので、読者の皆さんにとっても役に立つ気づ

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ニーファイ第二書11-19/20−25章:聖約とイエス様の愛〔質問に答える〕

ニーファイ第二書11-19/20−25章:聖約とイエス様の愛〔質問に答える〕

先週は、ニーファイが引き続きモルモン書の中で引用したイザヤの言葉から研究を進めてきました。ニーファイがその読者に勧めたように、イエス・キリストとその役割、わたしたちとの関係性に焦点を当てて学び、それを自分に当てはめることを通してイザヤ書が難解な預言ではなく、救い主イエス・キリストについてのシンプルで力強い証の言葉として感じられるようになります。「質問を尋ねる」の記事をまだ読んでいない方は、ぜひこち

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ニーファイ第2書11-19章:イザヤの預言を自分に当てはめる〔質問を尋ねる②〕

ニーファイ第2書11-19章:イザヤの預言を自分に当てはめる〔質問を尋ねる②〕

前回の記事ではニーファイがイザヤの言葉を引用した意図をくみ取って学ぶことについて焦点をあてました。まだ読んでいない方はこちらからお読みください。

イザヤの言葉を自分自身に当てはめるために

ニーファイの意図に沿って、キリストを見出すためにイザヤの預言を学んでいきます。ニーファイはイザヤの言葉を以下のような焦点をもって学ぶように招いています。

救い主イエス・キリストがわたしたちにとって必要な理由

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ニーファイ第2書11-19章:わたしは〇〇に喜びを感じる〔質問を尋ねる①〕

ニーファイ第2書11-19章:わたしは〇〇に喜びを感じる〔質問を尋ねる①〕

わたしの聖文研究のプロセスを記事にして公開してみようという試みを始めてちょうど1ヵ月になろうとしています。42歳の誕生日から新しくチャレンジして、なかなか自分の考えていることや感じていることに至るプロセスを言語化するのは難しいなと実感しているところです。
拙い文章であるにも関わらず、この1カ月わたしが当初考えていたよりも多くの方が記事にアクセスしてくださっていることはおっかなびっくりうれし、です。

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ニーファイ第2書6-10章:聖約、贖罪、和解〔質問に答える〕

ニーファイ第2書6-10章:聖約、贖罪、和解〔質問に答える〕

2ニーファイ6-8章ではヤコブがイザヤの預言から引用して、イスラエルの家に対して主が交わされた聖約を明らかにしていました。今週は2回にわたり「質問を尋ねる」の記事でこの「聖約」についてどのように学んできたかを紹介しました。まだこれらの記事を読んでいない方はこちらからお読みください。

イザヤの預言:「聖約」の要点

イザヤの預言の引用を学んでいると、それらの預言の中に主が交わされた聖約について大き

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ニーファイ第2書6-10章:散乱と集合、贖い主〔質問を尋ねる②〕

ニーファイ第2書6-10章:散乱と集合、贖い主〔質問を尋ねる②〕

前回の記事では、ニーファイの弟ヤコブが旧約の預言者イザヤの言葉を民に教えることで、彼らのために約束された「聖約」について知らせようとしていることに注目し、「聖約」について質問を尋ねることを学習の取り掛かりとしました。前回記事をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

まずは、ヤコブが「聖約」について知らせることを意図して引用したイザヤの言葉が記されている2ニーファイ6-8章を次の質問を念頭に再読し

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ニーファイ第一書17章:荒野での旅 〔質問を尋ねる〕

ニーファイ第一書17章:荒野での旅 〔質問を尋ねる〕

前書きは終わりました!
今年はモルモン書から学ぶことを分かち合うわけですが、この本はわたしにとって文字通りイエス・キリストに対して「大きな心の変化」をもたらしてくれた大好きな本です!あなたもモルモン書を手にとってみてください!準備はいいですか?

記事の基本的なパターン本編に入る前にもう少しこれから提供する記事について説明しておきます。

これから毎週、個人の聖文研究のプロセスを紹介する記事は2つ

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ニーファイ第一書17章:ないものの中にイエス様を見出す〔質問に答える〕

ニーファイ第一書17章:ないものの中にイエス様を見出す〔質問に答える〕

今日は今週の「質問に答える」パートです。1ニーファイ17章を学びながら最初に浮かんできた質問をきっかけにさらに深く調べ考え学んでいくプロセスを紹介します。
前回の記事は「質問を尋ねる」パートの記事です。まだ読んでいない人はこちらを読んでみてください。

まずはじめに、「旅」という視点から浮かんできたいくつかの質問を元にリーハイの家族がこれまでたどってきた道のりについての情報を整理してみました。

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