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【青天の霹靂事件簿】人対人の接触事故による母の骨折~手術・リハビリ初期編~

二回目は「手術・保険交渉編」を書こうと思っていたのですが、実は「保険交渉」の進展がまだ不透明な点が多く、すべて明確に方向性が決まってから書くことにしようと思います。

「大腿骨頚部骨折」で手術をする高齢者はかなり多いらしく、手術も場合によっては転院して他の病院で…という可能性も救急医からは言われていました。

当然できるだけ早い手術が望ましいわけですが、運ばれた先の病院でも「大腿骨頚部骨折」の手術をされる患者さんが多く、手術日程がしばらく読めない感じでした。

幸いなんとか担当医の先生がスケジュールをねじ込んでくれて、事故の3日後に手術が決まりました。

朝の9:00から2時間予定が結局2時間半かかりました。手術時間が長くなるということはなにかトラブルでもあったと思ってしまうのが人間で…。でもそういうことではなかったらしく、無事に手術が終わりました。

麻酔も比較的早く覚めて、本人とも病室に戻ってきた直後に軽く話をすることもできました。

術後に担当医の先生と初めてお会いして、レントゲン写真を見ながら手術の内容の説明、今後のリハビリの話などをされました。

手術は「人工骨頭置換術」という方法で行われました。改めて「大腿骨」が歩くためには一番大事な骨だということを再認識しました。

術後の回復に関してはまさに十人十色で、リハビリをしてすぐに歩けるようになる人もいれば、残念ながら寝たきりになってしまう人もいるとハッキリ言われました。

ただこういったリスクについては家族にのみ伝えていて、本人にはそういったことは何も伝えていないというのは″メンタルケア″の面からもありがたかったですね。

今の病院でもリハビリはするけれど簡単なリハビリを短時間しかできないので、ある程度でリハビリ専門病院に転院してその後1〜2か月入院が続くと言われました。

予想より長期戦になりそうで、これからの生活のことがいろいろ頭をよぎりました。

手術の当日時間を潰して改めて面会時間に病室に行き、少しだけ話をしました。看護師さんが来て、足が動くか、膝を曲げられるかなどの確認をもうされていました。

翌日には尿管が外されて、トイレに行きたくなったら車椅子で自分で行くように言われたとのこと。寝たきりにならないために、早め早めに「歩行能力」の復活に向けて動き出すようですね。

先生が回診で来てくださった時に、手術時間が予定よりも長くかかった理由を言われたそうです。母は若い頃″登山″が趣味だったようですが、太ももの筋肉がしっかりしていたので少々メスを入れるのに手こずったそうです。

筋肉がしっかりついているということは、もしかしたら歩くということに関してはいい働きをしてくれるのではないかと期待しました。

術後2日目からは、早速リハビリもスタートしました。調べてみたら、翌日からスタートさせる病院もあるようです。

リハビリのメニューとしては、

・(ドラマでしか観たことがない)バーにつかまりながら歩く練習
・歩行器を使って病院内を歩き回る
・自転車漕ぎ(150回とか、予想よりハードなようです)
・杖をついての歩行練習
etc …

本人も事故直後はまるで”操り人形”のようにプラプラになっていたという、その自分の脚でしっかり立てている実感があるようで喜んでいました。

何より「寝たきりには絶対ならない!」という強い意志が、リハビリにも積極的に取り組む原動力になっているようです。たまに「今日のリハビリはキツかった」と弱音を吐く日もありますが、奮闘している様子です。

そんなわけでリハビリは思いのほか順調そうではあります。でも普通に歩いていた人が杖が必要になったり、杖で歩いていた人は車いすになったりといったように「大腿骨頚部骨折」の術後は「歩行」ということに関しては1ランク落ちると考えるのが一般的なようですね。

実は母がリハビリで一番キツくて怖いのが「杖をついて歩く」ということらしく、すべてのリハビリが終了して家に戻ったとしても「杖をついて歩く」生活が待っていると思われるので、そこが私自身も一番心配なところです。

リハビリ病院への転院も、リハビリ病院が混んでいて空きが出たら転院ということらしく、こちらもスケジュールが予想よりずれ込んでいます。焦らずじっくり構えていくしかありませんね。

次回は「リハビリ病院への転院・本格的なリハビリ編」辺りをアップする予定です。

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