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『マイ・セカンド・アオハル』は、”青春ラブコメ”という”うたい文句”よりも深い何かが感じられるドラマでした!

昔は10月になったら即秋ドラマのスタートだったのに、最近はまだスタートしていないドラマもあったりでちょっと調子狂う感じもありますよね…。

ぼちぼちすべて出そろってくる感じになってきましたが、今のところ絶対面白いだろうと思って観たらイマイチで、期待しないで観たら予想外に面白かった…とそんな感じだったりします。

『マイ・セカンド・アオハル』はその”後者”でした。広瀬アリスは好きな俳優さんですが、比較的元気印のドタバタな役どころが多くて、今回もドラマの冒頭からその雰囲気が漂っていました。またこんな感じ…?

あまりにもアリスちゃん演じる白玉佐弥子の「運」と「間」が悪すぎ…とか深く考えて観るとつまらなくなるので(笑)、まずはこの″世界観″に浸ろうと。

道枝くん演じる拓とスマホの一件で出会ってから少しずつドラマのイメージが変化していきました。

「お姉さんさ、夢とかないの?」
「夢?」
「うん」
「ないねー。大人になるとさ。あらゆる現実が目の前に押し寄せてきて、夢とかみれなくなるんだよ。日々の生活でいっぱいいっぱいっていうか…。なんか、生きてるっていうより、死ぬまでの消化試合みたいな感じ?今でもときどき思うんだよね…。あの朝あと5分早く起きてたら…。ちゃんと大学に入ってさ…。建築関係の仕事に就いてたのかなぁって。そしたら…今とは違った人生があったのに…って。あーなりたかったなぁ~。大学生。まっ、そんなこと今さら言ってもしょうがないんだけどね」
「今からでも遅くないんじゃない?」
「えっ?」
「なればいいじゃん。大学生」
「そんな簡単に言わないでよ」
「このまま一生、消化試合みたいな人生送るつもり?」

『マイ・セカンド・アオハル』第1話より

消化試合みたいな人生”この言葉グサッと胸にささりました。もちろんそんな人生は嫌ですねー!確かに生きている実感がほしいです。

自分の人生、これでいいと納得できるかどうかは自分次第ですからね。後悔はしたくないと自分もずっともがき続けて、今ここにいますから(笑)。30歳なんてまだまだ人生語るには早すぎです!

人生を変えたい。二度目の青春に賭ける!

佐弥子が拓の言葉で奮起して、無事に潮海大学に合格してからの展開もまたリアルでした(笑)。Z世代は自分中心でクールですからね。”イマドキ”大学生たちとなじむのは骨が折れることでしょう。

ひょんなきっかけでやっとできた友だちと一緒にシェアハウスで暮らすことになったいきさつは自然な流れでした。まさか拓とそこで再会するとは…でしたが!

シェアハウスの名前が”サグラダファミリ家”というのは思わず笑っちゃいましたけど。

その”ファミリ家”で暮らす面々もなかなかバラエティに富んでいて、これからどんな風にストーリーに絡んでくるのか楽しみです。

佐弥子との出会いを忘れたフリをしていた拓が、実はしっかり覚えていたというシーンはニマニマしちゃいました。

「ほんとに大学生になったんだね」
「覚えてたの?」
「逆に覚えてないと思う?」

『マイ・セカンド・アオハル』第1話より

からのあの笑顔はお姉さまそりゃ″胸キュン″でしょ(笑)。

昔佐弥子が付き合っていた?安藤政信演じる日向との再会もこれからどんな感じで展開していくのでしょうか?

いくつになっても、どんな人生を選んだとしても、自分の人生を楽しくするのは自分だ

オリジナル脚本の行方に期待してみたくなりました。この手の”青春群像劇”っぽいノリは私嫌いじゃないんですね…きっと!

何気に尾美としのり演じる佐弥子のお父さんが大好きです(笑)。最近尾美としのり、なにを演じてもいい味出してます。OL時代の先輩役のイモトアヤコも、なかなか演技頑張ってますよー!

これからスタートする『ゆりあ先生の赤い糸』『フェルマーの料理』などなど。秋の夜長はドラマがよく似合います。

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