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【書評】アウトプット大全

初めに

あなたは良い読書の定義とは何だと考えますか?

この問いは全ての読書家にとって非常に重要ですが,特にビジネス書を愛読するような勉強家の方々でも,答えられない人も多いかもしれません.

そんな中で「実際に行動につなげて継続するための原動力となる」というのは良い読書の定義として,1つ重要な考え方かもしれません.

行動とはアウトプットの一つの形態です.本書でも述べられているように,現実はアウトプットすることでしか変化しません.

その重要性と具体的な方法が本書には,なんと80もの項目に渡ってまとめられています.自分のアウトプットで現実を変えていきたいと考えている術の人にオススメの一冊です.良ければ手にとってみて下さい.

以下に,特に印象に残ったポイントを3点に絞って取り上げます.

最適なインプットとアウトプットの割合は?

インプットとアウトプット両方大切なのは言うまでもありませんが,その割合について著者である樺沢先生は,以下のように述べられています.

インプットとアウトプットの黄金比は3:7

アウトプットが7割です.もう一度いいます.アウトプットが7割です.これまで多くの本を読んできましたが,恥ずかしながら行動に結びついたのはせいぜい1割といった所でしょうか.

読書を初めて自分は大きく変わったと感じていますが,自分を変えてくれたのはその1割の行動だけで,その他9割はムダとまでは言わないまでも効果が低かったといえます.

つまり,どれだけのインプットがあったとしても,何もアウトプットしなければ周囲や自分には何の影響も与えない事を念頭において,行動に結びつける事を意識する必要があることを身にしみて感じます

今後は,見た映画の評論(映評),書評は確実にアウトプットすることで,記憶に残し,周囲への正の影響力を高めようと思います.

あなたは,これから何をアウトプットしますか?

アイデアを最短で形にする方法とは?

ふと思いついた概形があやふやな状態のアイデア,それはダイヤの原石かも知れません.それを形にする流れを著者である樺沢先生は以下のように述べています.

抽象化のアナログ・具体化のデジタル

具体的には,

1.ノートを使って手書きでアイデアを出す.
2.WORDのアウトラインを使って構成を決める.
3.PPTを使ってスライドを作る.

という流れが,最短でアイデアを形にする方法だそうです.

我々(僕)がよくやりがちなのが,初めから何となくスライドを開いて,作りながら考えるというもの.

これは一見早く取り掛かっており,仕事が早そうに見えますが,実際には手が動いている時間は短く,悩んでいることがほとんどです.何を悩んでいるかが明確なら良いのです.

問題は「何を悩んでいるか分からない」ことにあります.後で修正される時間も含めると,結果的に膨大な時間を無駄にすることになります.

これを防ぐためには,何を主張したいのかを明確化することでしょう.そのために有効なのが「アナログで主張を明確化した後,デジタルへ移行して作業する」ことでなのです.

今後は,PPTを開く前に自分の主張を紙に書き出す.より最も貴重な資産である時間を有効活用していきます.皆さんも是非やってみて下さい.

情報発信のメリットとデメリットとは?

情報発信におけるメリットとデメリットの比率は20:1くらい.

情報発信者は全体の1%しかおらず,残りの99%は情報受信者であると本書で述べられています.

確かに,周囲で媒体(ブログ,Youtube,note,論文等々)に関わらず情報発信している人は数限りなく少ないのでは無いでしょうか.

先にも述べたようにアウトプットでしか現実は変わらないのに,なぜ多くの人がアウトプットしないのか?それは,批判されるのが怖いから,もしくは自分が発信する情報に価値が無いと考えているからでは無いでしょうか?

確かに批判は怖いです.でも,それは自分が成長するための糧になります.それに考えてみて欲しいんです.自分が発信した情報が価値があるか否かを判断するのは相手の課題であって,自分の課題ではありません.

そう,アドラー心理学的には課題の分離ですね.こう考えれば,気にすること無いなと思えるのでは無いでしょうか.

アドラー心理学の代表的な作品,嫌われる勇気の書評はこちら↓

教わるより,教える人が一番得です.是非,自己成長の絶好のチャンスだと思って批判を恐れずアウトプットしましょう.

最後に

いかがでしたでしょうか?
今回は,樺沢紫苑 氏の著書「アウトプット大全」の書評を執筆しました.

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