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課題への向き合い方とちょっとしたコツ《販売力向上講座note》

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以前にあったこんな話

本来の課題とは違う部分を直したら…

僕の研修では、接客を実際に模して行なう接客ロールプレイングをやることが多くあります。

以前、あるアパレル企業での研修中にロールプレイングをやっていたのですが、受講していたある女性スタッフさんがこんな悩みを抱えていました。

「フラフラ動く癖があって、カッコよく見えない」

という悩みです。

どういうことかと思って実際に接客をしている様子を見ていると、確かに会話をしている時や提案をしている時に、フラフラと動いてしまっていたのですね。
その場で足の位置を何度も変えてみたり、手や体が動き続けいていて、どうにも落ち着きがないように見えていたのです。

これは自信のなさが無意識に体に出ている心理的な影響もあるのだとは思いますが、当の本人はそれをどう直せばいいかで苦労していました。

研修では実際に自分の接客動画を見てもらい振り返りもするのですが、何度やってみても直らなかったようです。

そこで僕から一言だけアドバイスをさせてもらいました。

「背筋を伸ばしてみましょうか」というアドバイスです。

そのスタッフさんの接客の様子を見ていると、余分に動いてしまっていることも気になるのですが、それ以上にプロっぽく見えないことに問題があるようでした。

そしてその原因の一つとして、常に猫背になって接客をしているということがあったのですね。猫背の状態でフラフラしてしまうことで、余計に自信がなさそうに見えていたのです。

そこで背筋を伸ばしてもらうように意識して接客に入ってもらうと、フラフラと動いてしまう部分はまだ改善できていないのにもかかわらず、明らかに見栄えが良くなっていました。
先ほどまでの素人感が一気に払拭されて、格好良く見えるようになったのです。

やっていることはほんのわずかな違いでしかないのですが、ご本人もかなり目から鱗だったようで驚いていました。

でも、意外と何かを向上させるきっかけなんてそんなものだったりします。

自分が抱えている悩みや課題というものは、必要以上に大きく見えることがあります。無意識に動いてしまう癖そのものを直そうと思ったら、常に意識をしていても、多少の時間はかかるものです。

ですがそれも、背筋をちょっと伸ばすだけで全く違った見え方になることもあるわけです。

実はわずかな違いを作るだけで解決できるようなことかもしれないのに、あまりに課題を大きく捉えすぎると、深みにはまってしまうかもしれません。

大きな課題に立ち向かうことも大切ですが、時にはちょっとしたことを変えるだけで、解決に近づく方法がないかを考えてみるのもまた大事なことだと思います。

大きな視点で捉えて、どうしていいかわからなくなるのではなく、小さな視点も同時に持てるようにしておきたいですね。

別の角度から見てみよう

Aという課題があると、誰もがそのAの課題を改善・克服することに意識を向けます。
当然と言えば当然のことなのですが、この課題もモノによってはどれだけ労力をかけても直せなかったり、直そうとしても時間がかかり過ぎてしまうようなことがあります。

それでも直るように努力をすべきだとは思いますが、改善や克服にばかり意識が向きすぎて他が疎かになってしまうかもしれませんよね。

もしそういう課題が目の前に立ちはだかった時は、直接的に改善を目指すと同時に少し違う角度からも課題を見つめてみましょう。

課題:「お客様とうまく会話ができない」
原因:「会話をするためのコミュニケーション力が足りない」

たとえばこういう課題があった時、コミュニケーション力をつけようと努力をしてもやっぱり時間はかかります。

その努力はしつつも違う角度から見てみると、別の改善ポイントが見えてくることもあるのです。

上記で言えば、
・お客様と目を合わせていない
・自分が喋ることが決まっていない
・会話の前に挨拶をかえせてもらっていない

など、似ているようで別の部分に問題があることだってあります。
これらを少し変えるだけで、本質的なコミュニケーションの課題はクリアできていなくても、改善が見られることって実は結構あります。

真正面からだけでは気付きにくい問題はあり、そこを見抜きクリアするとまるで違った見え方になっていく。
そういう意識も持っておくと、課題への取り組み方も変わり、場合によっては一気に楽になることだってあります。
ぜひ日頃から意識してみてほしいポイントです。


課題に悩む人にとって、何かヒントが見つかったら幸いです!
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