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「初心者向けトライアスロンの始め方」IRONMANフィニッシャーがレクチャーします。

こんにちは。

今回はトライアスロンをはじめてみたいけど、どうやってやるの?
そもそもトライアスロンってどんな感じ?
必要なものは何?

こんな疑問にトライアスリートでIRONMANフィニッシャーの著者がお答えします。

現代人がスポーツを行なう事は、1つのビジネスパーソンです。

なぜなら、カラダを鍛えることで管理能力や身体能力が向上するからです。

仕事の効率や生産性にも健康なカラダは大切ですよね。

特に忙しい役職がある人ほど、トライアスロンに興味を持ちます。

アナタも今日からトライアスロンを知り、チャレンジしてみることで心身共に豊かな生活に変える事が可能です。

前置きが長くなりましたが、トライアスロンについて説明していきます。

そもそもトライアスロンってどんな競技


トライアスロンは「スイム・バイク・ラン」の3種類を継続して行う競技です。

語源はラテン語で「トライ=3つの」「アスロン=連続した動き」です。

つまり、「泳いで自転車を漕いで走る」を連続して行なう事がトライアスロンです。

良くある間違いが、トライアスロンって過酷で厳しい競技で「鉄人の大会」って思うかもしれませんが、実は違います。

トライアスロンは種類があって「スプリント・ショート・ミドル・ロング」と距離の違うものに別れています。

「鉄人の大会」は「IRONMANレース」と言って、走行距離226.2kmの過酷なレースです。

トライアスロンは短いものでスプリント「スイム750m・バイク20km・ラン5km」です。

しっかり練習すれば「誰でも完走することが出来る」のがトライアスロンです。

スイム


スイムは基本的に海・湖・川など自然の中を泳ぎます。

プールと違ってコースロープはなく自身で位置を確認するのがトライアスロンならでは。

大会では、大きなブイがいくつか用意され目標物です。

国内の大会ではウエットスーツが着用義務です!

バイク


バイクはロードバイクを使用します。

街乗りのシティサイクルでは参加出来ません。

バイクコースは基本的に、周回コースを走ります。

車のテストコースを走れたり、自衛隊の滑走路を走る大会なんかも。

大会でしか走れない「貴重な体験」も出来るのが楽しみのひとつ。

ラン


ランは誰でも出来る種目ですが、トライアスロンのランは少し勝手が違います。

なぜなら、スイム→バイクからのランだからです。

つまり、足がフレッシュでは無い状態から走ります。

3種目を走り続けるカラダと、自身に合った戦略性が面白い競技なんです。

トライアスロンのレース展開はこんな感じ


レースの動きをザックリお答えします。

スイムから始まりバイク・ランと一連の合計タイムを競うのがトライアスロンです。

トランジションパートもタイムに含まれます。

トランジションはトランジションエリアで道具をおいてあるゾーンです。

スイムからバイクに乗り換える・バイクからランにシューズに履き替えたりします。

簡単に言うと「早着替え」のようなものです。

なんとなく分かりましたか?

スイムから始まる

スイムは基本的にウエーブスタートで、男女別で5歳刻みに分けてスタートします。

なぜなら、一斉にスタートすると渋滞してグチャグチャになるからです。

陸からスタートする大会もあれば、フローティングスタートで水面で浮いて待つ大会もあります。

ウエットスーツがあるので浮きますが、不安がある人は「ライフガードのボードに捕まって待つことも」可能な大会もありますのでご安心を。

エアホーンが鳴ったらスタート

スタート1分前からカウントダウンされ、エアホーンが鳴ったら泳ぎ始めます。

コースは事前に大会のコースマップで確認しておきましょう。

大きなブイが目印になり、目標にして泳げば大丈夫です。

周回コースの場合が多く、周回数を間違えないように気をつけます。

スイム単体でも制限時間があるので、しっかり練習して泳げるようにしておきましょう。

スイムアップしたら、陸に上がりトランジションエリアに向かいます。

トランジションエリア:T1


T1ではスイムからバイクに着替えます。

ウエットスーツを脱ぐ
バイクシューズ・ヘルメット・ゼッケンを着用する
バイクをラックから下ろす
バイクスタートラインまで向かう

補給してもオッケー。

バイクパートでは、ゼッケンを背中向きに付けます。

バイクは「バイクスタートラインまで押していく」ルールです。

トランジションエリアで乗ることは出来ません。

バイクスタートライン手前で乗るとペナルティが発生します。

焦らずバイクスタートラインを確実に越えてから、バイクにまたがるようにしてください。

バイクスタート

バイクは基本的に周回コースです。

距離は自己責任で計測します。

距離周回を自身で数えると、忘れて「何周目だっけ?」となります。

サイクルコンピュータを活用して距離を計測してください。

✅ドラフティングはしてはいけない

ドラフティングは、前方のバイクに張り付いて空気抵抗を無くすことです。

一般選手のドラフティングは禁止です。

なぜなら、追突事故が起こるからです。

ルールを守りスポーツマンシップの精神で走ってください。

守らないとペナルティないし失格です。

トランジションエリア:T2

バイクフィニッシュラインより手前で必ずバイクから降りることがルールです。

ラインを越えて侵入すると、ペナルティないし失格となりますので注意してください。

全ては安全を考慮した事です。T2ではバイクからランに道具を変更します。

バイクをラックにかける
ヘルメット・バイクシューズを脱ぐ
ランシューズに履き替える

バイクで疲労が貯まっているので補給もしてみましょう。

ランパートでは、ゼッケンを前方に向けて付けます。

補足ですが、バイクシューズは必ず必要ではありません。

ランシューズでバイクを漕ぎ、そのままランシューズで走ることも可能ですよ。

バイクシューズがある方が有利なことから用意する人がほとんどです。

ランスタート

準備が出来たらランのスタートラインから走って行きます。

コースマップ通りに走ります。

周回コースが多く、基本ランでは輪ゴムを配り指定の本数が貯まったら、ゴール地点に向かいます。

バイクの疲労があるので、足がカチカチになることも良くあります。

ペース配分など戦略と忍耐が必要です。

最後フィニッシュラインを越えれば見事完走です。

トライアスロンは「自身との戦い」であり、タイムばかりを求める競技ではありません。

フィニッシャー全ての人がリスペクトされる競技なんです。

参加しようと思うだけでも凄い事だと思いませんか?

目標の大会を見つける


まずは、目標の大会を見つけましょう。

なにおいても、目標を見つけないことには始まりません。

半年先や1年先の大会を目標にして逆算し、準備をする事が大切です。

「いつか出場しよう」と思うだけでは、チャレンジせずに終了します。

思ったときに動く事が大切です。

大会選び

ローカルな大会から大きな大会まで様々な場所で行なわれます。

大会は先ずJTU「日本トライアスロン連合」から調べるとよいでしょう。

JTU Web Magazine -公益社団法人日本トライアスロン連合

地元の大会を探すなら「○○県 トライアスロン」で検索すると、ローカルな大会も見つかります。

JTUに選手登録する

出場する大会が決まったらJTUに選手登録をしましょう。

ローカルな大会はJTUに選手登録が必要ない場合もあります。

選手登録は毎年更新する必要があります。

逆に「出場しない年は登録する必要は無い」って事です。

年間費もかかりますので、出場する年に選手登録しましょう。

大会の費用は

大会に出場するためには、いくつかの費用がかかります。

大会エントリー費:スプリント・ショートで18,000円から28,000円くらい。

別途で交通費・宿泊費・飲食費・帰りの温泉代など。

どこの大会に出場するかで費用が変わりますが、1泊2日でホテルに宿泊。

4万弱はかかると思いますね。

ミドルでザックリ30000~40,000円くらい。ロングになると40000~100,000円を越えて桁が変わります。

海外レースは円の価値でも価格が変わります。

IRONMANは特にレースにこだわりがあるので高くなっていますが、トライアスリートにとって「一生に1度は目指してみたい大会」です。

IRONMANを目指したい人は、下記記事を参考にしてみてください。

初めてIRONMANレースに出場したい人向けに「練習やレーステクニック」を掲載しています。

IRONMAN3戦3回フィニッシュした実体験からの内容です。

道具を揃える


トライアスロンに使う道具は沢山あります。

主に必要なのはロードバイク・ウエットスーツ・ランニングシューズです。

バイク選び

ロードバイクの価格は様々で下は10万円台から上は200万です。

高い価格では、車が買えてしまえます。

バイクの種類も、ロードバイク・エアロロード・TTバイクとあります。

自身に合った用途で専門店に相談して購入することをおすすめします。

ロードバイク

ロードバイクは街乗りからレースに使えるものまで、比較的オールラウンダーが多いです。

エアロロード

エアロロードはどちらかと言えば、レースやロングライドに使う「空気抵抗が少ないロードバイク」で、街乗りにはあまり適しません。

✅TTバイク

TTバイク、通称「タイムトライアルバイク」です。

直進を速く走るために設計されたバイク。

レース仕様でIRONMANレースに出場する選手がよく使うバイクです。

自身がどこまでの大会に視野を向けているかで選び方が変わってくると思います。

著者が購入したバイク

参考までに著者が選んだバイクです。

エントリーモデルで20万円のアルミ製「ブリジストンアンカー」でした。

街乗りも出来るし、ロングライドも可能。レースにも使えるオールラウンダー。

最大の購入理由は、外国人に比べて身長が低い日本人向けに設計されている事からアンカーを選択しました。

4年間アンカーでレースに出ていましたが問題は無かったです。

後から気がついたのは重量が重かったこと。

10kg以上ありました。

バイクは1gでも軽い方が有利です。

2台目はIRONMANレースに出場する際にTTバイクを購入。

価格帯は一気に跳ね上がり50万円。

50万でもTTバイクとしては安い方なんです。

フルカーボンでエアロ形状。

ハンドルも特殊な「ブルホーン」になります。

空気抵抗が少なく、直進巡行性が高い事が最大のメリットです。

早くて見た目も格好良いがTTバイクですが、ロードバイク初心者が乗るには難しいバイクです。

TTバイクは慎重に選ぶ必要があります。

ウエットスーツ

ウエットスーツは2種類あります。

フルスーツ
ロングジョン

フルスーツは、全身をウエットスーツで覆うもの。
ロングジョンは、肩から先がないものです。

違いはクロールでの肩の動きが変わります。

スイム上級者なら、腕に抵抗がないロングジョンが有利。

デメリットは肩から水が浸入するので、寒さに弱い所です。

初心者はフルスーツを購入することがオススメです。

生地も3mm・4mmと厚みがあります。

スイムが苦手な初心者は4mmを購入しましょう。

サイズがいくつかあるので、専門店で試着させてもらい確認するのがおすすめ。

サイズがなかった場合でも、オーダーメイドがあります。

ウエットスーツの価格帯は20000~100,000円位です。

価格帯が上がるほど「細かい所で作りに違いが出ます」

迷ったら30000~40000円位の中間グレードを購入すれば良いでしょう。

ランニングシューズ

ランニングシューズは、スニーカーではないものを選びます。

初心者は重たくても靴底に厚みがあるランニングシューズが安定します。

トライアスロンで有名なメーカーだとONです。

クッション性と反発力に特徴があるランニングシューズ。

他にもトレイルランで有名なHOKAONEONEは、クッションが柔らかくて足に優しいシューズです。

費用はどのくらい必要

道具の費用はバイクがほとんどを占めています。

最安値のバイク10万円、高圧ポンプやビンディングシューズなどアイテムに「+5万円」かかると計算しておきます。

トライウエアで10000円くらいです。

ウエットスーツが30000円としてシューズが10000円

約20万円の出費がトライアスロンの初期費用にかかる見積もりです。

備品でコンプレッションもあれば便利です。

なぜなら、足への負担を軽減するサポートになるからです。

詳しくは下記記事で紹介しています。

最初は手痛い出費かもしれませんが、1度揃えれば長く遊べるのがトライアスロン。

結果的に継続するほど費用対効果が高まりますよ。

大会に向けてカラダを作る


目標の大会に向けて練習します。

3種目あると得手・不得手がでますよね。

弱いところを重点的に行ないましょう。

特にスイムに関しては、陸上ではなく自然の海・湖・川などを泳ぎます。

必ず練習しておく必要があります。

トータル的なウエイトはバイクの距離が長いので、必然的に練習時間も長くなります。

ランもフレッシュではない状態から走るので、ブリックランという特殊な練習が必要。

具体的な練習ガイド・テクニックは下記に記載しています。

IRONMANレースに出場する際の練習ガイド・テクニックですが、トライアスロンにも適応することが可能になっています。

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初心者は情報がより必要です。

学習して知識を増やすに越したことはありません。

まとめ

いかがでしたか?

これからトライアスロンをはじめたい人のお役に立ちましたでしょうか?

トライアスロンは常に「トライ&エラー」の連続です。

実験して経験値を高めていくと面白い競技。

楽しいトライアスロンデビュー出来ることを願っています。

お読み頂きありがとうございました。


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