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欧米では別姓選択できるけど…?

 日経新聞が次のような記事を書きました。

#日経COMEMO #NIKKEI

 欧米では別姓選択できる国がありますが、ロシアなど旧ソ連の国には、氏名以外に「父称」と言って父の名前を名乗る国もあります。そして、アメリカやイギリス、北欧など、父称の習慣がないそれ以外の欧米の国にも、実は父称由来の姓があります。↓詳しくはこちら

 また、ロシアなど旧ソ連の国々や、ポーランドやチェコなどスラヴ系の国などには、男女で語尾が異なる姓が存在します。例えば、ウクライナの大統領の姓は「ゼレンシキー」(日本語ではロシア語風に「ゼレンスキー」と呼ばれることが多い)ですが、大統領夫人の姓は「ゼレンシカ」です。↓以下参照


 このような国では、夫婦同姓であっても、男女で語尾が違うケースがあるのです。私は女だけど男性形を名乗りたいということは不可能です。勿論その逆も然り。

*ただし、チェコではこの規定を見直すような動きもあります。

 したがって、別姓選択できる欧米には、別姓か同姓かという次元とは異なるジェンダーの問題があるということが分かります。たまに、別姓が選べるから向こうの方がジェンダーの平等が達成されている、と考える人がいますが、現地の詳しい事情を知らない人の勝手な偏見だと思います。