滋賀県内の石造物㉔:石塔寺三重塔(阿育王塔)

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名称:石塔寺三重塔

伝承など:阿育王塔

所在地:滋賀県東近江市石塔町 石塔寺


東近江市の石塔寺は、その名の通り多くの石塔を有する寺院で、聖徳太子の開基と伝承される古刹である。

境内にある石造の三重塔は「阿育王塔」と通称され、インドのアショーカ王の仏舎利塔にちなむ伝承を持つが、実際には朝鮮半島の古代の石塔と類似し、蒲生野に移住させられた朝鮮系の渡来人によって造立されたと考えられる。

日本の中世以前の石塔とは異なる形式を持ち、奈良時代の造立と推定されるが、これは日本に現存する石塔としては最古の事例とされている(相輪は後補)。

中世以降に多くの小型石塔が造立され、七.五メートルに及ぶ三重塔の周囲を無数の小型五輪塔が囲むさまは圧巻である。

他にも鎌倉時代の石塔が同寺にはあり、正安四年銘の宝塔(三枚目)や、嘉元二年銘の五輪塔(四枚目)、南北朝時代の貞和五年銘の五輪塔(五枚目)などがある。


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