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【3分で読める世界史】番外編 記事紹介 「おさらい世界史講座」
明のお話が完結したので、ここで一旦ブレイク。
今回は世界史の記事の紹介をしたいと思います。
2015年の週刊東洋経済の「ビジネスマンのためのおさらい世界史講座」の中の「植民地ビジネスは儲かるのか?」という項目が興味深いものでした。
「18世紀後半から19世紀前半にかけて、カリブ海の広がる無数の無人島のいくつかを占領し、これを開墾して綿花畑にします。」
当時、英国は綿織物ビジネスを成功させ、材料の綿花を大量に欲していました。
そこで目をつけたのがカリブに浮かぶ島々。
ここを開墾し、アフリカから黒人奴隷を連れてきて、強制労働させます。
それはとても過酷で、奴隷たちは多くの命をここで落としました。
しかし、事態は動きます。
「当時、野党の人権擁護派の議員団がカリブ海のプランテーションの非人道的な奴隷酷使について議会で取り上げ、マスコミもこれをセンセーショナルに報道するなど国民が実態を知り始めました。」
英国国民は強制労働の実態を知り、奴隷の解放を議会に要求します。
国民の要求はとても無視できるものではなく、かといって綿花の栽培ができなくなれば、経済を支えていた綿織物ビジネスが成り立たなくなります。
そこで出た苦肉の策が、綿花の一大生産地であるインドを植民地化することでした。
しかし植民地化には巨額の費用がかかることが指摘されています。
「軍隊を駐屯させる費用、行政府の設置・運用とその人件費、各種インフラの整備、駐在員の医療ケアなど多くの費用です。その行政的手続きも極めて煩雑になります。」
このように植民地化は一筋縄ではいかない方法だったのです。
とはいえ、市民の世論には勝てず、英国はインドの植民地化に走ることになりました……。
今回勉強した「植民地化には多大なお金と労力が必要で、割に合わないことが多い」というのは、あまり知らなかった事実でした。
これを踏まえ、あらためて世界史の勉強をすると、より理解が深まりそうです。
また気になる本や記事があったら紹介させていただきますね。
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