手紙の書体は作家そのものだった
『作家たちの手紙—Writers’ Letters』マイケル・バード、オーランド・バード , (監修)沼野充義
見開きに作家の自筆、手紙の翻訳、そして人物とその時の状況が説明されていて興味深い。
書簡体小説や作家の手紙は魅力的なものが多いが、一枚だけでは状況とかよくわからないので説明文でなるほどと思うが、この本の第一の魅力はなんと言ってもその書体だろう。書体が性格に出るようで面白い。
シャーロット・ブロンテは教師らしく整った筆跡なのだが、内容はかなり感情的にベルギー人の