2023/09/28（木）ワンオブザ魅力を感じるひと。

魅力の種類はたくさんある。

そのなかのひとつ、
「何をするにしても全力で取り組むひと｣

そんな瞬間や人物を目の当たりにすると、魅力を感じずにはいられない。

数日前から塾講師としてアルバイトを始めた。勤しみ始めて早々、僕が担当することになった中学生たちはテスト週間を迎えている。

雑談を交えながら比較的落ち着いたペースで教材に取り組む生徒や、こっくりこっくりと今にも寝てしまいそうにしている生徒がいる。そんな中で、ひと際テストに懸ける情熱が他とは別格な生徒がいる。

その生徒はいつ見てもペンを全力で走らせている。ひと通り問題を解き終えたのを確認し、手応えを訊こうとする頃にはもう、答え合わせに取り掛かっている。

「どーやった？テストいけそうか？」
タイミングを見計らい先生である僕が質問すると、
「いやー、もうちょっと詰めなあかんっぽいです」
とその生徒が答えた。

すごい。
生徒からの熱気。情熱。本気さ。
これほど目の前の事柄に本気で取り組めるひとが、いつの日か夢を実現するのかもしれない。

そしてもうひとつ。
どこまで書いていいのか分からないのだが、僕は大学でとある面倒な必修選択科目を履修している。

初回授業のオリエンテーションで仲良くなった同じ学部の生徒と自己紹介をしていると、驚くことにその人は4回生だった。

どういう訳でその授業を履修しているのか訊いてみると、4回生の秋学期にしてあと28単位取得しなければ卒業できないらしく、取れる科目を手当り次第に履修しているらしい。（秋学期で取得可能な単位数は24単位）

意地でもストレートで卒業するため、単位認定が可能なスペイン語検定の勉強にも励んでいるらしい。

もしかすると、サボったツケがまわってきたのかもしれないが、それでも波乱万丈に毎日をもがいて全力で生きているひとからは凄く魅力を感じる。

僕も、できれば魅力的なひとになりたい。
そのためにまず、自分自身を魅力的だと思えるようになろう。

そうと決まればこうだ。

セーリングの練習、大学の勉強、留学資金繰りのアルバイト、エッセイの執筆、エトセトラ。

何をするにしても全力で取り組んでやる。