2024/07/11（木）愛の偉大さを実感した話【イギリス留学】

イギリス留学2か月目、寮生活のため基本的に自炊をして暮らしている。

とはいえ料理スキルが皆無の状態で留学に来たので、毎日簡単な料理ばかりで済ましているのが実情だ。

そんなある日、友だちのトムが絶賛開催中の【ユーロ2024】を一緒に観ようと家に招待してくれた。19時過ぎで空腹だったこともあり、トムが夕食を振る舞ってくれたのだが、その味が本当に最高だった。

小刻みにまな板と包丁が接する音。フライパンで程よく焼かれた具材が放つ、空腹が加速する香り。様々なソースを駆使して変幻する味付け。

誰もがこんなにも美味しい料理を作れるはずがなく、僕は気になって仕方がなかった「いつから料理を始めたの？」かと訊ねてみた。

すると
「セイと同じ大学生の頃は全然料理が出来なかったよ。料理が出来るようになったのは彼女と出逢ってからだね」
と笑顔で答えてくれた。

カウンターで料理の出来上がりを楽しそうに待つフィアンセ。「愛」が与える影響は計り知れないんだなろうなと思った。

ハタチの僕よりも7つ年上のトム。フィアンセと愛猫２匹と共に暮らす、なんとも幸せな空間。

トムと、彼のフィアンセと、そして僕の3人で一緒に囲んだ食卓。一緒に食べたお好み焼きはこの上ない幸せな味がした。

ふと、27歳の自分を想像してみる。

果たして僕は、トムのような幸せを掴めているのだろうか。トムが僕にくれたような、人に幸せを与えられる存在になれるだろうか。

また、明日も頑張ろうと思う。