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偏ったエッセイ

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感情の掃き溜め。
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「社会人」という言葉の気持ち悪さ

「社会人」という言葉の気持ち悪さ

 僕はこの国の「社会人」という言葉が嫌いだ。この言葉から感じる気持ち悪さは何とも言い難いものがある。

 そもそも「社会人」という言葉は日本にしか存在しない不思議な概念なのであるが、多くの日本人がその事実を意外と知らないまま使っている。この「社会人」という言葉を敢えて英語に訳すとなると「full member of society」となる。

 この国における「社会人」という不思議な概念は一体いつ

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「書く」という行為を通して考え続けるために。noteを始めた理由と続ける理由。

「書く」という行為を通して考え続けるために。noteを始めた理由と続ける理由。

 僕がnoteを始めた理由は、『ジョジョ・ラビット』という映画に関するレビューを書くためだった。何となくこれは一度noteで書いてみようと思った。

 それから色んな人のnoteに書かれた文章を読んでいるうちに、「ブログやTwitterではなく、このnoteというプラットフォームで文章を書き始めよう」と思い始めた。
 文章を書くためには、別にnoteである必要はない。単に文章を書くだけならはてなブ

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12歳で右翼になった少年

12歳で右翼になった少年

 かつての僕のことである。僕は小学6年の頃に右翼的な人間となった。今でこそ江藤淳や小林秀雄、エドマンド・バークといった先人を尊敬しているが、僕が右に傾いたのは保守派からの影響を受けてなどではない。原因はプラモデルである。

 僕の祖父は模型作りが趣味だった人で、ある日模型店に一緒について行った際、零式艦上戦闘機、いわゆる零戦のハセガワ製の1/72スケールのプラモデルを買ってもらった。そして完成した

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