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高川学園の「グルグル」は止まらない。進化形を駆使。値千金の決勝ゴールで14大会ぶりに4強入り

高川学園(山口)の「グルグル」旋風がまたも吹き荒れた。第100回全国高校サッカー選手権で14大会ぶりに4強入りを決めた。進化形を駆使し決勝点を生み出した。このチームはどこまでも勝ち上がれそうだ。

4日に川崎の等々力陸上競技場で行われた桐光学園(神奈川)との準々決勝。後半14分にコーナーキックから逆サイドにいたMF西沢和哉選手がワントラップ後に、右足でボールを素早くゴールへ蹴り込んだ。

ゴールの両サイドに3人ずつが円陣を作っている。コーナーキックが放たれると、一気に散らばった。逆サイドに構えていた西沢選手にボールがつながって、ゴールが生み出された。これが決勝点となり1-0で高川学園が逃げ切った。

前半20分にも左サイドからのフリーキックに、逆サイドで5選手がグルグル回って、チャンスを伺った。この時はゴールにはつながらなかったが、「ぐるぐる」のパターンは一つだけではない。

その進化形として、後半のコーナーキックでは、2カ所に分かれて、ゴールを演出した。サッカーではセットプレーからの得点が多い。その中で、他校にとって、見たことのないプレーを出されては、驚異だろう。

高川学園にとっては、準決勝を過去に2度、国立競技場で戦っているが、いずれも完封負けを喫している。前身の多々良学園時代の2005年度は0-1、高川学園になっての07年度にも0-1で敗退しているのだ。

今回、まずは国立で初の得点を挙げたうえで、勝ちを狙いにいきたいところ。西沢選手は「国立で誰も奪ったことのない得点を奪えたらいい。高川としても勝利をつかんでいけたらいい」と意欲十分だ。

8日の準決勝では、4大会連続の4強入りを決め、3大会ぶりの優勝をめざす青森山田が相手だ。

高川は劣勢を強いられることになりそうだが、「ぐるぐる」の必殺技を駆使すれば、山口県勢初となる決勝進出も見えてきそうだ。

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