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レーザービームのパスにうっとり。パナソニックの展開ラグビーは見る価値あり。今季で最後のトップリーグ。

レーザービームのパスにうっとり。パナソニックの展開ラグビーは見る価値あり。トップリーグ準決勝。試合で繰り広げられるレーザービームのようなパスに魅了される。ラグビーのパナソニックの攻撃の話だ。

ボールを抱えて疾走する選手たち。相手がタックルに来ようとすると、正確無比なパスが放たれる。低い軌道で一直線に。

それも一人だけでない。パスを受けた選手は、さらに外にいる選手へ高速パス。

次から次へと放たれて、隙のない攻撃だ。最後はウイングの福岡堅樹選手がタッチライン付近で受け取ると、そこからさらに加速。インゴールへ駆け抜けて、トライ!

トップリーグのプレーオフトーナメントの準決勝。パナソニック対トヨタの一戦。花園で行われた試合は無観客で行われた。パナソニックが次々繰り広げる攻撃に、お客さんがスタンドにいたら、スタジアムはどよめきに包まれていただろう。

パスの出し手も受けても、全くのミスがない。それをテンポよくやられたら、相手はたまったものではないだろう。

パナソニックはリーグ戦ではホワイトカンファレンス1位で通過。6勝1分けで無敗だった。一方のトヨタはレッドカンファレンスを2位通過。6勝1敗だった。

強豪同士による試合。そのため、後半19分まではトヨタが21-20とわずかにリードしていた。しかし、そこからパナソニックが4連続トライで圧倒。終わってみれば48-21と、ダブルスコア以上の得点差だった。

パナソニックは冷静なゲーム運びを行っている。だから慌てない。密集に素早く襲い掛かり、相手ボールを奪い取る。接点で優位に立つので、攻撃にもリズムが出てくる。
そこからの展開は、誰一人として、ミスはおろか、多少のズレさえなく、パスが続く。

イチローさんがメジャー時代に、ライトから三塁ベースへ正確無比にボールを投げて、走者をアウトにしたシーンを思い浮かべた。テレビの実況は「レーザービーム!」とうなっていた。それをパナソニックは複数の選手が連続して正確かつ高速のパスでできるのだ。

これだけレベルの高いパナソニックの攻撃は、見応え十分。今季で最後となるトップリーグの決勝が23日(日)に行われる。パナソニックはどんな戦いで魅了してくれるのか。決勝も楽しみだ。

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