ヤクルト、土俵際残った。首位攻防戦。1位の阪神に「スミ1」で競り勝つ。「虎の子」の1点を守りきった

セリーグの首位攻防第2戦は、しびれる展開だった。2位のヤクルトは初回に1点を奪うと、首位阪神の強力打線のプレッシャーをはねのけて、1-0と「スミ1」決着で競り勝った。これでゲーム差を2.5に縮めた。

15日の神宮での試合。ヤクルトは初回、2死三塁の場面で、村上宗隆選手(21)がレフトへ先制タイムリーを放った。

先発のマウンドに上がったのは、「和製ライアン」こと小川泰弘投手(31)。初回に近本選手にツーベースを浴びるなど、いきなり得点圏に走者を抱える。無失点で難を逃れるが、これは序章にすぎなかった。

二回にも先頭の大山選手にツーベースを打たれる。ただ、この回もタイムリーを許さず、0点で切り抜けた。

さらに、三回にも近本選手にファースト内野安打、四回にはマルテ選手にセンターへのヒット。4イニング連続で先頭打者を走者に置いた。それでも小川投手の粘りのピッチングが光り、得点を許さない。

六回には二死満塁のピンチ。6番サンズ選手を低めのチェンジアップで、レフトフライに斬って取り、ここもヒヤヒヤながらの無失点。

八回にも二死満塁の大ピンチを迎えた。小川投手も疲れが出ているようで、コントロールが乱れてきた。ここで、ヤクルトは清水昇投手(24)にスイッチ。対するは、サンズ選手。清水投手は2ストライクに追い込むと、臆せず、3球勝負。マルテ選手からハーフスイングの三振を奪った。

最終回は守護神マクガフ投手を投入。前日は3点リードの場面で、3点本塁打を浴びて、ドローに持ち込まれていた。

この日も変化球がややばらついている様子だったが、ストレートで攻め続けて、三者凡退。1-0で逃げ切った。「スミ1」で挙げた「虎の子」の1点を守りきった。

ヤクルトは背水の陣で、なんとか阪神から勝利。阪神とは10月8日からの3連戦で、再び神宮に迎えて戦う。その時まで、貯金を増やしていくしかない。逆転優勝は起こるのか。一戦一戦負けられない戦いが続く。

この記事が参加している募集

スキしてみて

スポーツ観戦記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?