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日ハム本拠地「エスコンフィールド」こけら落とし。勝ったのは「北海道が第2の故郷」の楽天・マー君。日ハムの初勝利が早く見たい

プロ野球の今シーズンが開幕。日本ハムの本拠地「エスコンフィールド」のこけら落としに合わせて、「日本ハムー楽天」のみが行われた。勝ったのはアウェーの楽天。「北海道が第2の故郷」といえる田中将大投手(34)が勝利投手となった。ホームの日ハムにとっては、勝利も本塁打も出なかった。ファンに一日も早く届けたいことだろう。

エスコンフィールドの美しさが際立っていた。開閉式のドーム球場はまるでメジャーリーグの球場と思えるような外観。そして天然芝が輝いて見えた。球場に足を運んでみたいと思わせる美しさだ。

そこで勝利をつかんだのはアウェーの楽天。勝利へと導いたのはマー君の気迫あふれるピッチングだった。

兵庫出身のマー君だが、高校は北海道の駒大苫小牧。夏の甲子園優勝投手に輝き、北海道は「第2の故郷」といえる。アウェーの楽天にとって、マー君をエスコンのこけら落としで投げさせるのは、日本ハム、そして北海道への最大の敬意に思えた。

そしてマー君にとって、別の理由でこの試合にかける思いは強かっただろう。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場への思いが強かったが、メンバー選考で落選。侍ジャパンが3大会ぶりに「世界一」となっただけに、自分もその一員でありたかったと思ったはずだ。

「第2の故郷北海道」への思い。侍ジャパン落選の悔しさ。いろいろな思いを胸に開幕戦に臨んだマー君。五回1死までパーフェクトピッチングを見せた。そして5回3分の2を98球。5奪三振の好投。与えたヒットはわずかに2本だけ。1失点でマウンドを降り、勝利投手となった。

負けた日ハムは勝利どころか、安打はわずかに3本だけ。ホームランは1本もなかった。ファンが喜ぶのは、まずは勝利。次にホームランだろう。いずれもお預けとなってしまった。

このこけら落としには3万1092人が来場した。「いやー。悔しいですね。エスコンフィールドの超満員のファンのみんなに勝利を見せたかった」。日ハムの「ビッグボス」こと新庄剛志監督はうなだれた。

マー君のパーフェクト投球を止めたのは、清宮幸太郎選手(23)の一打だった。右中間へ伸びる当たりはホームランのような軌道。しかしフェンスに直撃した二塁打に。アーチとはならなかった。

「清宮君、エスコンでもフェン直かい。入れとかんかい。心の中で突っ込んだ」と笑いを誘ったビッグボス。それは日ハムファンにとっても、同じ思いだっただろう。

「第2の故郷」で大きな勝利を挙げたマー君に祝福を送りたい。そして日ハムが新球場で待望の初勝利、初ホームランを見たい。

このカードの第2戦は1日空いて4月1日に行われる。美しいフィールドでの熱戦に注目だ。

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