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ピンチの後のチャンスをつかめ!オリックスは勝ち方を知っている。得点すべきところで、きっちりもぎ取り日本シリーズ進出。阪神との「関西決戦」へ

ピンチの後のチャンスをつかむ。オリックスは勝ち方を知っていた。粘るロッテを振り切ってクライマックスシリーズ(CS)最終ステージを制し、3年連続の日本シリーズ進出を決めた。最終ステージ突破へ王手をかけた第4戦で、先手必勝のスタイルで勝利をつかんだ。勝因は六回の攻防だった。勝負所でつかんだ追加点で勝利をものにした。

21日にホームの京セラドーム大阪で行われた最終ステージ第4戦。2-0とリードしたオリックスが六回の攻防で勝利を大きく引き寄せた。

まずは六回表の守備。オリックス先発の宮城大弥投手が無失点ピッチングを続けていた。しかしこの回、先頭打者に二塁打を許して得点圏に走者を抱える。この試合初めて先頭打者を出塁させてしまった。

今春のワールドベースボールクラシックで日本の世界一に貢献したサウスポー。このピンチにも動じない。続く打者をショートゴロ、サードゴロに抑えて2死に。

そして4番ポランコ選手には変化球攻め。いずれも外角低めに投げ込み、カウント2-2に。5球目は127キロのスライダー。空振り三振に斬って取った。マウンドでガッツポーズ。ピンチを脱した。

ピンチの後にはチャンスが来る。オリックス打線は、この好機を逃さない。この回の先頭は森友哉選手。初回に先制のツーランを放っている。3番打者の勢いは止まらない。7球目のカーブをとらえ、左中間へ二塁打を放った。

1死後に、5番杉本裕太郎選手が打席に立つ。初球の134キロスライダーを強振。打球はレフトフェンスを直撃しタイムリー二塁打となった。貴重な追加点。この1点がこの試合の勝敗を分けた。

ロッテに八回、九回とソロ本塁打を喫したが、オリックスは1点リードを守り抜いて、最終ステージ突破を決めた。六回のピンチを脱し、その後の攻撃で追加点を挙げたのが、オリックスにとって大きな勝因となった。

初回に2点本塁打、そしてピンチの後に追加点を挙げる。取るべきところでしっかり得点するオリックスの試合巧者ぶりが光った。

これでオリックスは3年連続パリーグ制覇し日本シリーズにも進む。相手は前日にセリーグの最終ステージを無傷で突破した阪神だ。

関西勢同士の頂上決戦は59年ぶりとなる。1964年の南海(現ソフトバンク)と阪神が戦って以来、半世紀の時を越えての「関西決戦」となる。

2年連続日本一をめざすオリックスか、1985年以来38年ぶり2度目の頂点を狙う阪神か。28日から始まる日本シリーズが楽しみだ。

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