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女子カーリングは「戦国時代」。北京五輪銀のロコ・ソラーレが黒星。藤沢選手が投石中にこけちゃうハプニングも。

女子カーリングは、まさに「戦国時代」だ。北海道で行われている日本選手権。北京五輪銀のロコ・ソラーレが敗れる波乱があった。若手中心の北海道銀行に6-8と競り負け。試合中には、藤沢五月選手がプレー中にこけちゃうハプニングもあった。1次リーグでの敗戦だけに、まだ優勝の可能性は十分あるが、他チームの成長ぶりがうかがえた。

ロコ・ソラーレが3点リードする第4エンドにアクシデントが起きた。チームの大黒柱でもあるスキップの藤沢選手の投石中だ。左足を滑らせると前のめりに転倒。まるでお笑い芸人がコントをしているような場面に。

それでも、藤沢選手は冷静に投げると、相手のストーンを弾き出した。藤沢選手のハプニングに、ロコ・ソラーレの選手たちは大爆笑。藤沢選手はNHKのテレビカメラに向かって、右手で「ごめんなさい」のポーズを取っていた。

このエンドで北海道銀行は大量3点を奪った。本来、北海道銀行のスーパープレーが印象に残るはずだが、藤沢選手の「コメディエンヌ」ぶりが話題をかっさらってしまった。

「だよねー!」「もぐもぐタイム」など、ロコ・ソラーレはプレー以外の場面でも、これまで強いインパクトを与えてきた。この試合の藤沢選手の転倒も、「伝説」として語り継がれるかもしれない。

試合後、藤沢選手は「左足が思ったより入らなくて、普通にこけました。厄年全開いってました」と笑って振り返った。けががなかったのが、何よりだ。

北海道銀行にとっては「大金星」だろう。日本選手権でロコ・ソラーレに初めて勝ったのだ。第9エンドを終えて6-6と大接戦。最終エンドに2点を奪って、「五輪銀」チームに競り勝った。

勝者の北海道銀行はリザーブを含めた5人の平均年齢が20.2歳(今年1月現在)と若いチームだ。優勝候補に勝って、大きな成長を見せてくれた。

この日、午前中の試合ではSC軽井沢クラブに敗れていた。それだけに前回王者のロコ・ソラーレに勝ったのは「値千金」といえるだろう。

女子は9チームが出場しているが、1次リーグで全勝のチームはなくなった。女子カーリングの「戦国時代」到来だ。

1次リーグの後、上位4チームが決勝トーナメントに進出する。決勝は2月5日。優勝チームは世界選手権の出場権が与えられる。

混戦モードの女子カーリング。見どころ十分と言えそうだ。「氷上のチェス女王」となるのは、どこか。カーリングに注目を!

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