まだ92試合目…。ソフトバンクがまさかの自力Ⅴ消滅。昨季は最終戦まで優勝戦線。それがトラウマに?
1カ月前には首位に立っていたソフトバンク。それがまさか自力優勝が消滅するとは。まだ92試合目。2005年にソフトバンク・ホークスとなってから最速だ。昨季は最終戦まで優勝戦線に絡んでいた。それがトラウマになっているのだろうか。
2日に敵地所沢であった西武戦。ソフトバンク打線は沈黙。相手先発の「サブマリン」与座海人投手に完封負けを喫した。5回終了時まで一人も走者を出せず、パーフェクト投球を許していた。
前日に続いての無得点。打線に勢いがなく2連敗だ。今季92試合目。自力優勝が消滅した。つい1か月前にはソフトバンクがリーグトップを走っていただけに、この1カ月の失速ぶりが際立った。
7月7日に楽天に敗れて以降、オールスターをはさんで12連敗を喫した。25日にオリックスを5-0で下し、ようやく連敗脱出。「日本のエース」山本由伸投手を攻略した。
翌日もオリックスに7-1で大勝。宮城大弥投手から6回までに5得点を奪った。連日、侍ジャパンのピッチャーを打ち崩しての勝利で勢いを取り戻すかに見えた。
しかし続くロッテ3連戦で1勝2敗と負け越し。そして8月に入って、西武に2連敗だ。今季は46勝44敗2分け。貯金は「2」あるが、この1カ月で、かなり貯金を崩してしまった。
昨季のトラウマが残っているのではないか。そう疑ってしまう。昨季は最終戦まで優勝に絡んでいたソフトバンク。76勝65敗2分け。オリックスと同率だったが、直接対決で10勝15敗と大きく負け越していたため、Ⅴ逸を喫した。
オリックスには負けられない。その思いが強すぎるのかもしれない。昨季の二の舞は御免だ。今季オリックスには8勝8敗1分けと五分の戦いを繰り広げている。
しかし、その分、他チームに対しての取りこぼしが目立っているのかもしれない。2日現在最下位の日本ハムには9勝5敗と貯金を作っているが、他チームから作れていない。
現在3位のソフトバンク。2位のロッテに6勝9敗1分けで負け越している。そして下位球団の4位楽天に6勝6敗とイーブン。5位西武には6勝9敗と借金「3」だ。
昨季、オリックスとの直接対決の差でリーグ優勝を逃したトラウマが、今季の戦いぶりに悪影響を及ぼしているのかもしれない。
「切り替えて、明後日から頑張りましょう」。ソフトバンクの藤本博史監督は2日の試合後に語った。
3日の休みの後には、4日から最下位日本ハムとの3連戦だ。1試合1試合勝っていくしかない。
ソフトバンクよ、ここが正念場だ。
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