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交流戦は「珍事」続出?セリーグが12年ぶりに交流戦勝ち越し。最下位広島の伏兵が決めた!まさに「摩訶不思議」

今年のプロ野球交流戦は「珍事」続きだった。優勝したのは11年ぶりのオリックスで、セリーグが12年ぶりに勝ち越したのだ。

14日段階で、セリーグが48勝47敗11分けと、パリーグを1勝差でリードしていた。そして、セリーグが勝ち越すかどうかのキャスティングボードを握っていたのは、交流戦最下位の広島だった。

この段階で、カープは残り2試合。セリーグの5チームはすでに全日程を終えている。「人気のセ、実力のパ」と言われもするが、セリーグとしては何としても交流戦で勝ち越したい。

しかし、その命運を握っているのが広島というのが心もとない。今年の成績は2勝11敗3分け。しかも引き分けを挟んで8連敗を喫していた。1勝するか2引き分けするかで良いのだが、それを望むのは酷な話なのか。

15日のホーム広島で行われた西武戦。広島はせっかくリードしても、すぐ追い付かれてしまう嫌な流れ。「やっぱり」と思いたくなった。

しかし、ハイライトは八回の攻防だった。3-3で迎えた広島の八回表の守備。先頭打者からの連続ヒットを浴びて無死一、二塁。さらに送りバントで1死二、三塁のピンチ。相手の走塁ミスなどにも助けられて、二死までこぎつけたが、満塁にしてしまう。絶体絶命の危機。しかし、なんとかセカンドゴロに抑えて、無失点で切り抜けた。

広島は八回の攻撃。流れがくるかと思いきや、早々に2死を取られる。しかし、やはり「ピンチの後にチャンスあり」だった。7番林選手がライト前ヒットで出塁すると、8番レフトの宇草孔基選手がカウント1-2からレフトスタンドへ勝ち越しの2ラン!5-3に。

宇草選手は俊足巧打の選手。その選手が決勝アーチを放つとは。まさに「伏兵」の一撃だった。

最下位チームの勝利で、セリーグの12年ぶり2度目となる勝ち越しが決まるとは。しかも試合を決めたのが「伏兵」の一発。

オリックスの11年ぶりVも含めて、今年の交流戦は「摩訶不思議」の一言に尽きる。


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