Seinaさんが選ぶ2023年展覧会(国内編&国外編)
Seinaさんが選ぶ2023年展覧会、年末年始ドタバタしててそういえば何も書いてないと年末に気がつきました。
自分のためにまとめてみました。
その前に懺悔:
記録が少ない、少なすぎる。
以前あんなに記録していた俺はどこへ行った状態です。ここ数年、記憶をサボっていたことを懺悔し、2024年はしっかりと訪問を記録していきたいと思います。
では振り返ってみましょ。
国内編:
黒部市美術館 キュンチョメ個展「魂の色は青」
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幸せとはなんだろうって本当に考えさせられた深い展示だった。同時に超久しぶりのひとり遠征だったので自分と向き合う展覧会になった。展覧会初日の朝、歩いて黒部美術館に行った道を忘れられない。黒部の景色が無事であることを心から祈っている。
町田市立国際版画美術館 出来事との距離―描かれたニュース・戦争・日常
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こんなに戦争についてまた身近に考える日々が来るとは思わなかった。特に戦争を外国に住んでる時とパスポートを持ってる国に住んでる時とこんなに違うのかと。私たちは常に、安全な場所などないのだ。
青山目黒&無人島プロダクション「日本国憲法展」
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「どうして憲法のこと学校で習ってないの?」と外国で教育を受けた息子に言われ愕然とした展示。私たちは自分たちの根本について見て見ぬ振りをし続けたツケが今、来てる気がする。修正するのはまだ間に合うだろうか。
東京都現代美術館「あ、共感とかじゃなくて」
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この展覧会のコンセプトに深く共感したので何回かイベントに参加させて頂く。丁寧に伺えば伺うほどに感じる「共感に対する違和感に共感」。コロナに対する感じ方について色々話せたのも良かった。
森美術館「開館20周年記念展ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」
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本当にお世話になっている森美術館20周年記念展覧会。今回は2種のインタビューに参加させて頂きました。17歳で16年間通うという自分たちにとって「ただいま」と言える美術館。ずっとこの関係が続いてほしい。関係性が簡単に崩れてしまうことが多いここ数年だから尚更そう思う。
国外編:
Royal Ontario Museum 「Being and Belonging」
4年以上マレーシアで暮らした私にとって久しぶりに見る「イスラム圏でない場所で開催されるイスラム圏女性アーティストの展覧会」。ステイトメントを(拙い英語力だけど)読んでいて「宗教を中と外で見る感覚の違い」を深く感じた。マレーシア生活、コロナと受験でしんどかったけどあの経験は本当に良かったと思う。
Taipei Fine Arts Museum「Re-Present: Kao Chung-Li」🇹🇼
「生命が意識を決定する」というコンセプトは台湾という場所だとさまざまなステージで深く考察する必要がある。日本人として台湾で作家の意識をどう見るか、強く問いかけられている様な気がした。
A+Works of Art 「𝐀𝐋𝐋𝐎𝐌! 𝐀𝐌𝐀𝐓𝐀𝐈! 𝐀𝐋𝐋𝐎𝐌!」🇲🇾
イスラムの国で考えるフェミニズムと非平等性を当事者がどう伝えていくか。その姿勢について日本人として、女性として、母親として、若くない働き手として自分に照らし合わせて考えることがすでにおかしいのかもしれない。でもそこで諦めてはいけないと笑顔で背中をバシバシされてる気分になった。
Art Gallery of Ontario「KEITH HARING: ART IS FOR EVERYBODY」
日本でも有名なキース・ヘリングだけど、トロントで見た展示ではなんか「時代に飲み込まれた」感が良くてとてもみていて辛くなった。彼の純粋さを守る優秀なマネージャーがいたら彼はもっと長く生きていられたのではないかな。
動画で大きな作品を描いてる様を見たのだけど何の下書きもない大きなキャンパスにぐいぐい描いていて彼の頭の中な四次元に近いような立体性に感動した。この純粋な創造性を守る人がいたら世界は変わっていた気がする。
2023年は想像以上に体調不良で病院に行きまくりました。
2023年は本帰国した次の年なのでここから3年くらいは現在住んでる横浜市から出ないのでは?と思っていたら、予想以上に国内外を飛び回りました。日本国内はそれなりに行くかなって思ってましたが、国外にこんなに行くとは思わなかったな。。しかも北米に進出するなんてね。。
2024年、まず入院手術をしたので近年よく目標に掲げる「入院をしない」をすぐに破ったので(まあ予定入院だから良しとも言える)、「緊急入院をしない」を目標にしたいところですね。
おそらく東南アジア(マレーシア、シンガポール、この2つは鉄板)、極東アジア(台湾は多分行く、韓国は実は行ったことないので今年こそ)、オセアニア(メルボルンに行きそうな予感)、北米(トロントは絶対行く、今のところニューヨークに行きたい)に行く予感がするし、その他にもたくさんお声掛けを頂いているので今年はちゃんと動きたいです。頑張るぞ。
2024年、激動の幕開けになってますが私も入院手術を済ませて来週からシンガポールとマレーシアに向かいます。今年も静かにドタバタ飛び回りたいと思います(どっちやねん)。