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マティス展がより楽しく♡ 行く前の予習ノート🗒️

美術館に訪れた時に館内の解説文をスムーズに理解してより楽しめるよう
アンリ・マティスを説明する際に関連する重要な用語と
それらがマティスの人生および作品とどのように関わっているか
簡単に説明します。


  • フォーヴィズム(Fauvism):20世紀初頭に登場した美術運動で、鮮やかで純粋な色彩を特徴とします。マティスはこの運動の代表的な画家であり、野獣派(Fauves)と呼ばれる一群の画家たちとともに、伝統的な色彩規則に縛られない自由な色使いで知られています。

  • キュビズム(Cubism):20世紀初頭にピカソとブラックによって創始された芸術運動で、対象を幾何学的形態に分解し再構成することが特徴です。マティス自身はキュビズムの画家ではありませんが、この運動と同時代に活動し、互いに影響を与え合った面があります。

  • コリウール(Collioure):フランス南部の街で、フォーヴィズムの重要な発祥地の一つ。マティスは1905年にこの地を訪れ、アンドレ・デランとともに、明るい色彩と大胆な筆遣いを特徴とする作品を数多く制作しました。この地での経験は、彼の芸術における色彩の革新的な使用へとつながります。

  • タンジェ(Tangier):マティスがモロッコの旅行中に訪れた都市の一つです。1912年と1913年の二度にわたる訪問中に、タンジェの光景と生活はマティスに深い影響を与えました。この地で彼は、地中海の光と色彩、そして地元の人々の生活を描いた一連の絵画を制作しました。タンジェでの経験は、彼の作品における色彩と形の新たな取り組み方を促し、オリエンタリズムへの彼の興味を深めることになりました。この期間の作品は、マティスの芸術における重要な転換点を示しています。

  • オダリスク(Odalisque):ハーレムに仕える女性を指し、マティスの作品では頻繁に登場するモチーフです。彼はオリエンタリズムに魅了され、オダリスクを題材にした一連の作品を通じて、色彩、形、構成の実験を行いました。

  • ニース(Nice):マティスは晩年にニースとその周辺で多くの時間を過ごしました。この地中海沿岸の光と風景は、彼の作品に大きな影響を与え、より柔和でリラックスしたスタイルへと導きました。

  • ロザリオ礼拝堂(Chapelle du Rosaire):フランスのヴァンスにある礼拝堂で、マティスがデザインした内装、ステンドグラス、装飾品で知られています。このプロジェクトはマティスにとって大きな宗教的・芸術的達成であり、彼の装飾への関心と統合的な芸術観を反映しています。

ニースとロザリオ礼拝堂は足を運んだ事がありますが
タンジェはマティスを通して初めて知った都市名、いつか行ってみたい!



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