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抒情詩

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身近なことをショートで 比喩的表現 自分のことであり あなたのこと
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#詩のようなもの

なんの ために

なんの ために

 きみがため きみがため と

 うたうように かたるように

 なにかを ためし ゆだねて

 こころにふたを するように

 きみがため きみがため と

 たがために そう ねがいて

 みをけずり こころをけずり

 しかばねを くらいて こえ

 うちほろぼさんと するのか

 たがために たがために と

 といかける いとまさえなく

 せつなの こどうを ききて

 ここに いきを

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背中

背中

私の背中で泣いている
君にどう向き合えば良いのか

振り返ったら
きっと作り笑顔の君がいるのだろう

どんな顔をして君を探せばいいの

わからないから
気づかないふりをする

いつもは鈍感なはずなのに
君の泣いている事だけは
敏感なんだ

わたしも
泣きたくなる
振り返って  抱きしめればよいのか

君にかける言葉が
見当たらないから
わたしの背中を見て気づいて

わたしの背中に翼はないけれど

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